レーザーウェーブがご立派なのはよくわかりやしたよぉ

2008-09-21 01:24:32 | 未解明
いろんなページを見たが、詳細は誰も知らないのかもしれないスカイファイアーの話。

トランスフォーマーとは、もともとはアメリカのハズブロ社が、日本のタカラが販売していた「ダイアクロン」のうち、リアルな自動車や戦闘機がロボットに変形するシリーズと、「ニューミクロマン」のミクロチェンジという身近なものがロボットに変形するシリーズをくっつけて「トランスフォーマー」という世界観をつくって投げ込んだものということのようだ。
あくまでも玩具が先行のシリーズであり、アニメ化は後の話。
よって、拳銃やカセットレコーダーと戦闘機が同じようなサイズで存在している。どうも番組中のロボット形態の身長差はおおむね玩具基準みたい。デバスターなどは除く。
その割にアニメと玩具でデザインが全然違うキャラも多いが、今のリメイク玩具は大半がアニメに近づける方向になってて、それが支持されてるのがなんとも味わい深い。こないだの超合金ガンダムの話とつながる部分なのですが。
しかし玩具とアニメの違いといえば、日米で違うアストロトレインのカラーに関しては好みが分かれるらしい。米版クラシックの白いアストロはスペースシャトル・新幹線としては正しいカラーだが、アニメでは言い訳のしようもなくグレーのシャトルで、ヘケヘケもそれに合わせた形になり、その変なカラーが元の玩具準拠かと言うとそうでもなく、どれが本当のアストロトレインなのか誰もわからない状態。
悪役っぽくするために変な色に塗ったのかな?

さてハズブロが販売したのは過去シリーズの流用品だけではなかった。
アストロトレインら流用品でない新キャラクターの投入よりも以前に、いくつかのタカラ以外のメーカーの玩具から流用してトランスフォーマーとなったものがいた。
初期シリーズではレーザーウェーブ、オメガスプリーム、そしてスカイファイアーだ。(加えて、後のシリーズに登場するスカイリンクス)
しかし、これらはそれぞれ扱いや原作が異なり、古い話なので状況もはっきりしない部分が多い。以下の文章は自分で頭を整理するために書く。

防衛参謀レーザーウェーブ
レーザーウェーブはトイコーという会社が販売していた「アストロマグナム」という玩具の仕様変更品だそうだ。ロボットに変形してサウンドが鳴るレーザーガンという、なかなか面白いアイテム。アニメ等の展開はなく、単独の玩具だったようだが、どういう経緯かトランスフォーマーの一員となる。
だから彼はリアルな銃ではなく、SFチックなレーザーガンに変形する。「地球の物をスキャンした」というトランスフォーマーの設定を考慮してか、彼は400万年もセイバートロン星に置いてけぼりにされてしまうが、なんだかんだで後半まで登場して、最後までレーザーガンのままである。
不思議なことに、このレーザーウェーブは日本でもタカラから発売されていたらしい。権利関係を越えたのか、それともうやむやなのか、販売期間が短かったらしいとかいろいろ怪しいところのある商品のようだ。トイコーは日本の会社で、現在もRCなどの玩具を販売しているようだが、アストロマグナムの金型は行方不明だとかなんとか。

空中防衛戦士スカイファイアー他数名
こいつもかなり面倒な経緯を辿っている。
こいつの原型は今は亡きタカトクトイスの超時空要塞マクロスの完全変形バルキリー、「1/55 VF-1S スーパーバルキリー」だ。
こいつは元ネタが有名すぎる。バルキリーのドクロマークを塗りなおしてサイバトロンマークをつけるだけでトランスフォーマーだと言い張る。微妙にデザインでスタジオぬえがかぶってたりする不思議。
ところがこいつの扱いは海外でもかなり不可解である。名前は玩具ではJetfireで、そのまんまのデザインでアニメが描かれたCMもあったらしいのだが、アニメ本編で登場する際にはデザインは「角ばった戦闘機的な何か」に大幅変更、名前もSkyfireとされたらしい(スカイファイアーは日本固有名ではなく、アニメでは原語版もSkyfireだそうで、だからJetfireとSkyfireは別人説もあるとかなんとか)
で、海外でも第2シーズンからは登場せず、サイバトロンの航空戦力はエアーボットの登場までミニボットのパワーグライドに一任されることになる。
彼は玩具のサイズを反映してか巨大な戦闘機となっているが、デザインも考慮すると地球の戦闘機をスキャンしていないのかもしれない。
ヘケヘケで出てるのはアニメ版準拠のデザイン。バルキリーっぽいヘルメットもついてるが、これはアメコミ版が元だそうだ。

どうもスカイファイアーに関する時系列が調べてもよくわからなかった。
タカトクが事実上倒産したのは84年で、どうもそのときに金型はバンダイに引き取られたようなのだが、スカイファイアーが登場する頃にはその金型がハズブロ傘下にあったようだ。ハズブロの商品をバンダイが作ってたってことなのかな?
マクロスの北米展開とアニメでスカイファイアーが登場したのが同時期?ここらへんの順番が謎。デザインと名前の変更はマクロスの展開を見越した変更なのか、バンダイの反発によるものなのか、トランスフォーマーが日本に逆輸入されるのを見越してか。でもだったらキャラクターごと出さなくても脚本書けると思うしなあ。脚本直せなかったのかな。
同様にタカトクから発売されていた「特装騎兵ドルバック」のキャラクターも何体かは北米でトランスフォーマーとして発売されていたらしいが、アニメに登場したものはいなかった。このメンバーと名前が同じ戦士が後のシリーズに登場したりはしてるようだが。
スカイファイアーに関しては登場するエピソードを丸ごと日本で放送しない予定だったが、結局後で放送することになったために、日本版は放送順序がめちゃくちゃになっている。おかげでインセクトロンについて終盤までちゃんと説明されない。
しかしマクロスの北米展開「ロボテック」のすさまじさを知るとTFはまだマシなほうだと思った。改変は改変で支持されてたりするし。

警備員オメガスプリーム
オメガスプリームはトイボックス社の単独玩具「メカボット1」の流用だそうだ。トイボックスも日本の会社。スカイリンクスと同じ会社だそうで、最近再販されてることについてはトランスフォーマー公式にあるスカイリンクス物語を読んでみるといい→あ…ありのまま(ry「トミーと合併したと思ったらトイボックスの金型が出てきた」
レーザーウェーブと違ってなぜか日本発売はされていないが、にも関わらず日本版でもアニメに登場する。スカイファイアー同様の方針変更か?
変形パターンにかなりの無理があることは英語圏でも言われてるようだ。正確にはアニメの変形描写がおかしい。こいつは両腕がロケットで、体が戦車と発射基地の合体なのだが、発射基地からロケットだけが飛んでいって、ロケットが着地して変形すると本体が床からわき出たり、それどころか着地点に最初から基地が置いてあってロケットと合体するなど、既に無理があるというレベルではない気もする。開き直りすぎだ。
デザイン的にもタカラ外製品の例に漏れず、地球の物をスキャンしてないと考えられているが、同時に登場してるビルドロンは最初から地球の重機だったので何が正しいのかさっぱりである。
アダムス(アダムスキー型UFO)のように、タカラ製品なのに明らかに地球外のものもあるし。

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