歩かない旅人

 彼がなした馬鹿げたこと・・・彼がなさなかった馬鹿げたことが・・・人間の後悔を半分づつ引き受ける。ヴァレリー

 金正恩の焦り   独裁国家・北朝鮮は瓦解寸前

2017-11-15 11:02:18 | 月刊雑誌「正論」を読んで

 

         

  

  西岡力氏には、かなり北朝鮮のその筋にかなり有力なパイプを持っているみたいです。テレビのコメンティターは北朝鮮の工作人ではないかと、この寄稿文を読むとそういう思いが、さらに強くなります。

  北朝鮮には国民はいなく、人民だけでしょう。それはチャイナと同じですが、北朝鮮の内部のタガが緩んでいる状態は、崩壊寸前ですが、日本のメディアや、アメリカのネバートランパー勢力が。北朝鮮のつっかえ棒になっているみたいです。

   

  冷静に考えれば北朝鮮などが核を持ったとしても先進国の仲間入りを出来るはずがなく、お庭番的陰湿な粛清政治を誰が支持するのでしょう。トランプ大統領も本気で首狩り作戦に着手しているのでしょうか

 

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 月刊雑誌『正論』平成29年12月号より

  金 正 恩 に も 焦 り

     独裁国家・北朝鮮は瓦解寸前

     
    

         西岡 力

  

  9月23日から24日にかけて米軍のBIB戦略爆撃機が北朝鮮東沖の国際空港を飛行した。韓国紙の報道によると、グァム基地から飛、来したBIB、2機と沖縄米軍基地所属のF15戦闘機は23日午後10時半から24日午後2時半にかけての4時間飛行を実施し、

   

  NLL(北方限界線)を超えて元山沖約300キロまで接近した。ところが北朝鮮空軍はレーダーで同機を把握できず、スクランブル発信も出来なかった。

  情報筋によると、その事実を知った金正恩は激怒し、防空司令部に原因を究明させたところ、レーダー装備が古くてステルス機能を持つ爆撃機の飛来は把握できないと報告したという。

   

  BIBの飛来を知りうる党、軍政府、治安機関などの幹部は、本当に米軍が爆撃しに来るのではないかと恐怖におびえている。一般人民の中でも少しずつ噂が伝わりだし、

  「平壌上空まで飛来したようだ」「どうせなら金正恩と最高幹部だけを殺す爆撃をしてもらいたい」「金正恩や何人かの最高幹部は中国に逃げる準備をしている」と言う話さえ広がっている。

  動揺を抑えるため国家安全保衛省(政治警察)と人民保安省(一般警察)の地方幹部、課長以上に自宅に帰らず24時間勤務体制を命じたという。

  金正恩は米国との軍事緊張を最高度に高めてトランプと最終談判をするという戦略を描いているが、その前に人民が蜂起する危険もあると判断し、その場合はありったけのミサイルを日本と米国に撃ち込めと指示した。

    

  日本に3割、米国(グァムや日本の米軍施設を含む)に7割を撃て、多数いっぺんに撃てば迎撃できないと金正恩が、秘密会議で発言したと、報道筋は伝える。つまり、まだ核弾頭は完成していないのだ。

  人民は配給に頼らず、自分たちで商売をして食べている。だから、金正恩政権に望むことは商売を妨害しない事だけだ。ところが戦争になれば爆撃で自分たちも犠牲になる。

  金正恩のために命を捨てようと考える者はいないから、開戦前に金正恩を除去されることを多くの人民が内心望んでいる。

  トンジュと呼ばれる新興富裕層は多額の外貨をかせぎ、最近ではマンション建設、衣料品工場、製鉄所、炭坑や鉱山などに投資して大儲けするものの出ている。

  驚いたことに中国から中古のディーゼル機関車を買ってきて、鉄道省にワイロを払って時刻表の隙間を買って、平壌・元山と平壌・新義州間で特別列車を運営しているトンジュさえ出て来た。もちろんトンジュらも金正恩への忠誠心はない。

   

  党、軍、政府、治安機関などの幹部も金正恩政権と運命を共にする気持ちを持つものはほとんどいない。役職を利用して秘密文書や軍事機密などを持ち出して現金に換えて、政府崩壊時に備えようと考えているものが大多数だ。

  彼らの子弟はみな、商売をしようと考えており、最近では、組織生活が煩わしいと言う理由で労働党入党を拒否して逃げ回るものが多いと聞いた。

  労働党創建記念日である10月10日に北朝鮮ミサイル発射や核実験など軍事挑発は行わなかった。

  しかし、金正恩政権は米本土まで届く核ミサイル保有に向けて邁進する姿勢を一切変えていないので、米朝の軍事的緊張は一層高まっていくことは間違いない。

  明らかになったのは、北朝鮮内部で対米強化路線に対する不安、動揺が出ており、それを暴力による統制で必死に抑えている金正恩政権の姿だ。

  10月7日に重大な会議、朝鮮労働党中央委員会第7期第2回総会が開かれた。そこで注目すべきことは金正恩の報告と党幹部人事だった。朝鮮中央通信は金正恩の報告については詳しく報じたが、そこに次の一節が有った。

    

  朝鮮語から直訳する。「朝鮮労働党委員長同志(金正恩)に置かれては党の(経済建設と各武力建設の)並進路線を貫徹し、国家各武力の建設の歴史的大業を光り輝かせて完遂することについて言及なさった。

  核ミサイル開発を継続するという宣言であり、現段階ではまだ「完遂」していないことも明らかになった。

  党幹部人事の注目点

  党幹部人事では金正恩の妹、与正が政治局委員候補に昇格したことが大きく報じられたが、それよりも趙然後・組織指導部第一副部長氏を党中央委員会検閲委員会委員長に任命したことに注目すべきだ。

  労働党中央委員会の幹部出身の脱北者によると「党中央委員会検閲委員会」とは、党、政府、軍、治安関係の幹部はもちろん、一般国民まで含む誰に対しても「検閲」を行う権限を持つ。

  一言でいうとだれでも「政治犯」として処刑したり、収容所に送れる恐怖の機関だ。趙然後は組織指導部第一副部長、現在80歳の老幹部だ。張成沢処刑を主導したと言われ、金正恩政権を陰で動かす人物とされてきた。

     

  金正日の側近として組織指導部副部長などを長く努め、金正恩政権になって、同部第一副部長(検閲担当)、政治局委員候補となった。

  金正恩政権は発足当初は ① 血縁幹部。張成沢、金慶喜夫婦、② 「あの世からの使者」と呼ばれた幹部粛清の実行者、金元弘・国家保衛部長、 ③ 金正日政権を陰で支えた御庭番組織である組織指導部の3つの柱に支えられていた。

  ただし、これらはすべて金正日から引き継いだものだから、金正恩が自分の独裁政権を完成するためには①~③を全部入れ替える必要があった。

  結果として、現在は①は経験不足の若輩である与正だけ、②は③との権力闘争に敗れ更迭され、残る③の老幹部らが金正恩を支える形になっている。

  組織指導部の特徴は国内の統制だけを担当して海外に出ず、国際感覚がない事だ。その最高幹部が今回、検閲委員長になって表に出て来た。国内の動揺が大きいことを反映しているのではないか。

  米国と一線辞さずのチキンレースを続けながら、中国とも敵対する金正恩政権と心中したくないと考えている幹部らは多い。米朝の軍事緊張が高まれば、金正恩を除去して生き残ろうとする勢力が内部から出てくるかもしれない。

  趙然後の検閲委員長就任はそのような金正恩の危機感の表れと解釈できる。

 

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  月刊雑誌『Hanada』12月号ではE・ルトワック氏が、総力特集 朝鮮半島有事!特集の中で、【自衛隊は北朝鮮を爆撃できる!】の題名で、日本の国益のためには、この選択肢も十分考えるべきだと述べています。

   

  まるで枯れ尾花にビクビクしている日本は、本来の日本ではありません。大東亜戦争によって何が変わったか誰だってすぐわかりますが、戦後東京裁判史観は恐ろしい威力を未だに発揮しています。日本は戦争出来ない国では無く仕様としない国に成って仕舞ったのです。

  しかし日本には、北朝鮮工作人が跳梁跋扈しています。地上波テレビのワイドショウは、北朝鮮の工作に掻き回されています。まだ日本にスパイ法が無いと言う事が、政治の世界にまで、北朝鮮の介入が入り込んでいます。日本は目覚めるべきです。

   

  日本も少しずつまともな声が出始めています。電波オークション。与野党の質問時間の割り振りをめぐって、バカバカしい国会を使ったパフォマンスなどが批判されていますがその声が、国民の声として、野党のバカバカしい質問に向かっています。


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