歩かない旅人

 彼がなした馬鹿げたこと・・・彼がなさなかった馬鹿げたことが・・・人間の後悔を半分づつ引き受ける。ヴァレリー

口だけの制裁処置に力はあるか

2016-02-10 11:14:26 | 産経新聞の記事から抜粋

 

  

 

 泣く子と地頭には勝てぬの諺を、そのまま世界は強いられているのでしょうか。日本もお決まりの制裁処置を強めていくと、政権は発表し、それで何んとなくことを治めています。

   政府与党連絡会議であいさつする安倍晋三首相=8日午後、首相官邸(酒巻俊介撮影)

政府与党連絡会議であいさつする安倍晋三首相=8日午後、首相官邸(酒巻俊介撮影

 アメリカをはじめ世界の首脳も同じような発言をしていますが。制裁を強めるという言葉の具体的な内容は、解りませんし、メディアはそこをしっかりと調査して報道しようとさえしません。

   米共和党のマケイン上院軍事委員長(AP)

米共和党のマケイン上院軍事委員長(AP)

 要するに、本当のところは何にもできない事を隠そうとしているのか。ちょっとだけ何かを変えているかもしれませんが、具体的なことは知らせません。

 日本の状態は、一番北朝鮮と様々な点で関係が深い国です。北朝鮮の学校が日本には想像以上に有り、その学校は日本の教育課程を無視した、北朝鮮マンセーの教育ですが、日本の税金から教育補助をしていて疑いません。

   

 北朝鮮の外務省の役割を果たす総連本部も、訳の分からない資金の流れの中で、破たんして税を滞納して居るにも拘らず、競売になるとどこからともなく変な人物たちが現れ、今現在もそこに居座っています。

   

 これらの事は制裁の中身に入っていないのでしょうか。まったく中途半端な、隔靴掻痒の状態が続いて、日本人としては、拉致問題なども絡めて信用できないどころか、日本にとって害以外に考えられない敵国とも言えます。

 今や北朝鮮、韓国とは一種の戦争状態だということを、ワザと避けて考えているのではないでしょうか。まさに歴史戦、情報戦、法律戦争の真っ最中です。

   

 日本は、我慢こそ美徳だと思って紳士的に振る舞っていますが、そこに付け込んで韓国あたりは、外交戦においては常に日本に連戦連勝です。実に情けない。

   

 そして北朝鮮とは、何をそんなに遠慮しているのでしょう。日本には大勢の北朝鮮の成り澄ましがいると言います。メディアの中枢は彼らが握っていると言います。こんな言い伝えがありますが本当の事でしょうか。

 

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【産経抄】  2016年2月10日

 

 敵基地攻撃の議論を急げ 

 

 「国際制裁を強化されると分かっているのになぜ北朝鮮は核・ミサイル実験を繰り返すのか」。

 なるほど、多くの日本人が抱く疑問である。昨日の正論欄で、福井県立大学教授の島田洋一氏は、問いの「前提自体が事実に即していない」と書いていた。制裁は実のところ、抜け穴だらけだというのだ。

   

 ▼こんな答え方もできる。金正恩政権は、リビアのカダフィ大佐の轍(てつ)を踏まない、と決めている。米国を敵視し、一族支配を固め、豪勢な生活を好む。

    

 金第1書記の父、金正日総書記と大佐は、よく似ていた。ただ、独裁者のまま世を去った父に対して、大佐は、反体制派の民兵に射殺される無残な最期を迎える。

 ▼大佐が核開発を放棄して、米欧との関係改善に転じるような愚かなまねをしたからだ。第1書記は、そう信じているに違いない。

 体制維持のために、何が何でも核兵器開発を続けていく。その費用を国民生活の向上に回す、といった発想は、さらさらないようだ。

 ▼北朝鮮が、今後ますますミサイルの性能を高めていくとすれば、日本にも相応の覚悟が求められる。有事となれば、今回の実験のように、予告にあわせて、迎撃態勢を整えるわけにはいかない。

   北朝鮮北西部の東倉里から打ち上げられるロケット。事実上の長距離弾道ミサイルとみられる=7日(共同)

北朝鮮北西部の東倉里から打ち上げられるロケット。事実上の長距離弾道ミサイルとみられる=7日(共同)

 ▼そもそも、飛来する数十発の核ミサイルをすべて撃ち落とすのは不可能である。発射前にミサイルを破壊する、「敵基地攻撃力」が備わっていないと、国民の安全は守れない。島田氏が指摘する通り、政治の場で議論を急ぐべきだ。

 ▼すでに、合憲の政府見解は示されている。「政府は、日本の安保にとって核となる敵基地攻撃能力に関する議論をスルーしている」。民主党の枝野幸男幹事長も昨年、小紙のインタビューで、安倍晋三首相との論争に意欲を示していた。

 

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 相手が強気だったら、あのアメリカさえ手を出せないとしたら、何とも情けない国際社会でしょう。名前ばっかりの約立たずの国連などは解体して、もっと現実的な国際的機関を作るべきですが、考えただけでも難しい問題です。

 カダフィの二の舞を金正恩は身に染みて知るのは、強気を崩したら、彼ら一族は全滅するということを知っているからでしょう。当たり前のことです。

 こういう世界の小さな国の、生死を掛けた必死なパフォーマンスに比べるとやはり日本の外交はのんびりしたものと言わねばなりません。慰安婦問題一つビシッと、世界に向けてこんな大嘘はないと宣言する度胸があるのでしょうか。

   

 北朝鮮がもしイランに弾道ミサイルを売って、イランが設置してイスラエルを狙おうとしたら、必ずイスラエルはその前に、その基地を空爆し徹底的に壊滅するのは間違いありません。

 それを非難する国は相変わらず、チャイナやロシアかも知れませんが、イスラエルの生い立ちや歴史問題を考えると。絶対に国際世論はイスラエルを支持するでしょう。それが国際間のメカニズムです。