うさこさんと映画

映画のノートです。
目標の五百本に到達、少し休憩。
ありがとうございました。
筋や結末を記していることがあります。

0409. コンボイ (1978)

2013年07月20日 | 1970s

コンボイ / サム・ペキンパー
110 min USA | UK

Convoy (1978)
Directed by Sam Peckinpah. Screen story and screenplay Bill L. Norton. Cinematography by Harry Stradling Jr. Performed by Kris Kristofferson (Martin 'Rubber Duck' Penwald). Ali MacGraw (Melissa). Ernest Borgnine (Sheriff Lyle 'Cottonmouth' Wallace).

大型トラックがつらなる光景で有名だけれど、田舎の安食堂を粉砕する大げんかの場面は、スローモーションをおりまぜた編集でペキンパーのリズムと独創性がよく出ている。拷問された仲間を救出しに建物をトラックでぶち破る場面も爽快に撮れていた。『わらの犬』や『ワイルドバンチ』ほどの評価は得ていないかもしれないが、この作品の暴力は風通しがいい。

意外なことに興行上も、生涯最大の成功なのだという。社会の弱者が一点だけの強みで事態を切り抜けていくという展開に、藤沢周平の剣豪小説につうじるような娯楽性があったのだろう。

ペキンパー自身は1984年に59歳で亡くなるので、この時点で残された時間はあと5年ほど。本質的に60年代から70年代初期の映像作家だったと思う――あの、すなおな「行儀の悪さ」においても。



メモリータグ■エンディングクレジットのカット集には、本編に使われていないものが入っている。楽しい。





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