うさこさんと映画

映画のノートです。
目標の五百本に到達、少し休憩。
ありがとうございました。
筋や結末を記していることがあります。

0277. Elizabeth (1998)

2009年03月31日 | 1990s
エリザベス / シェカール・カプール
124 min UK

Elizabeth (1998)
Directed by Shekhar Kapur. Written by Michael Hirst. Original Music by David Hirschfelder. Cinematography by Remi Adefarasin. Costume Design by Alexandra Byrne. Performed by Cate Blanchett (Elizabeth I), Geoffrey Rush (Sir Francis WalsinghamI), Christopher Eccleston (Duke of Norfolk), Joseph Fiennes (Robert Dudley, Earl of Leicester), Richard Attenborough (Sir William Cecil), Fanny Ardant (Mary of Guise), Kathy Burke (Queen Mary Tudor), Edward Hardwicke (Earl of Arundel), Emily Mortimer (Kat Ashley), Daniel Craig (John Ballard) and John Gielgud (The Pope).


監督のカプールは1945年生まれ。Punjab, British India, now Pakistan. 撮影の出身だろうか、演出とカメラワークの発想が緊密に結びついている印象をうけた。映像に力がある。エリザベスの戴冠で、頭上の王冠が微妙に不安定なさまをえがく演出などはいかにもうまい。いわゆる歴史フィクションに数えられるものとしては出色の推進力で、豪華な場面をつないでいった。

通俗性は前提として、こういうレヴェルの制作者がつぎつぎにあらわれる状況は、インドの映画界の隆盛を反映しているのだろう。単純な歌と踊りの娯楽を提供するための膨大な撮影現場から、一流の職人があらわれる――とはいえさすがに続編は、こううまくはいかなかったようですが。

脇は随所に大物を揃えた。キャスティング全体がむらなく成功している。



メモリータグ■女王が恋人と愛をかわす夜を、わくわくと覗きみる女官たち。寝台をおおうゴースに配された目の模様が、彼女たちを逆に見つめ返している。いい絵になっていた。