雪舞う晩秋の新登山道から・・・カルルス山 (1075m)~来馬岳 (1040m)
(09.6整備・開削された新登山道と新山命名のカルルス山を訪ねて・・)
■ 山 行 日 2010年10月18日(月) 日帰り
■ コ ー ス オロフレ峠展望台コース
■ メンバー 夫婦登山 No.28
■ 登山形態 登山道
■ 地 形 図 1/25000地形図 「カルルス温泉」
■ コースタイム
<登り>
オロフレ峠展望台(登山口) 10:10
カルルス山(1075m)頂上 10:54~11:03
来馬岳(1040m)頂上 12:06 ( 登り 1時間56分・・カルルス山頂上休憩含む)
<下り>
下山開始 12:23
カルルス山分岐 13:26
オロフレ峠展望台(登山口) 14:04 ( 下り 1時間41分・・休憩無し )
★ 一人歩きの北海道山紀行・・
今回のカルルス山は、北海道の山メーリングリスト(HYML)の大先輩で先月日本300名山を完登した函
館在住のsakagさんのHPから知った新山で1000m超峰という事もあり早々に登る計画を立てた。
すべてsakagさんの記録を参照した山行であるが、カルルス山は昨年の6月登別山岳会によって新たに整
備・開削された新コースで登山口はオロフレ峠展望台の南西端にありオロフレ山登山口とは正反対の位
置にある。
この山の誕生にはオロフレ峠の登山口からかつて1077mピーク(通称バケモノ山)にある人物が登山
道を開削し、山頂碑も建てたらしいが、頂上は支笏洞爺国立公園内にある事から本来勝手に登山道を開
削したり工作物を立てることは許されていなかった。それに対し森林管理署や環境省の意向により、200
9年に登別山岳会がオロフレ峠から来馬岳への登山道を1077mピークから約300m西側の国立公園区
域外に位置する1075mピークに変更し、この無名峰を「カルルス山」と命名したものらしい。
(一人歩きの北海道山紀行HPからの抜粋です)
★ ダケカンバと笹の山・・・
昨日の天気予報からこの地域は昼頃から晴れると聞いてゆっくりのスタートだった。
9:55 寒風吹きさすオロフレ峠展望台に到着する。観光客風の車が交互に出入りするも3分も滞在せずに
すぐに走り去って行く。 気温は3度、強風の峠駐車場である。寒さ対策の無い一般人には到底耐えがたい
寒さは間違いなかった。
10:10 寒さ対策完全装備で出発する。sakagさんのHPを参照にすると分かり難いという登山口はすぐに
分かった。それにしても見上げる山は一面が強風で捻じ曲がったダケカンバと笹原だけの寂しい山に見え
る。
カルルス山登山口にある標識(オロフレ岳登山口の反対側)
ちょっと分かり難い登山口だ・・
登山口から30~40mほど登った斜面から見下ろす駐車場・・(奥がオロフレ岳)
★ もはや登山道ではなく遊歩道・・・
とにかく登り始めて最初に驚くのはきれいに笹刈り整備された登山道である。
登山口には、カルルス山登山口の標識は無く「入山者のみなさまへ」という看板があるだけで確かに
分かり難い。登山口の標高はすでに930mもありカルルス山との標高差は僅か145mしかない。しか
し、大小数回のアップダウンを繰り返す登山道でそれなりに歩き応えのある山だ。
寒風吹き荒れる・・耐え難い風は、笹が壁となって感じる事無く快適に歩く事が出来た。これはほぼ来
馬岳まで続く。もはや登山道ではなく遊歩道と呼びたいくらいの一級国道である。
のっぺりしたカルルス山の全容・・(C1012コブ付近から)
★ 1000m超峰 カルルス山初登頂・・・
10:54 カルルス山頂上。 登山口から44分だった。
頂上すぐ手前に登山道の分岐(標識は何も無い)があり、右に階段状になって登ると広く笹刈りされた頂
上だった。sakagさんの記録写真ですでに見て承知していたが改めて立派な標識にびっくりする。
まずは、初登頂の握手と写真を撮るのはいつもの作法である。
広く笹刈りされたカルルス山頂上・・・
新山認定の1000m超峰 「カルルス山(1075m)」もあっさり初登頂のエバ夫婦・・・
一級国道というより遊歩道の登山道・・・カルルス山~来馬岳に向かう稜線道
★ 2度の大きなアップダウン・・・
カルルス山を後にして開削された登山道を辿り、来馬岳まで直線距離で約2.5キロ南下する。
遊歩道のような登山道には変わりが無いがこの間、落差90mの下降そして徐々に60m登り再び85m
下降した末80m登って頂上来馬岳・・という行程が待っていた。帰路の事を考えると少しテンションが下
がるが、遊歩道に免じて元気に登り下ることにした。道中左手(東側)には、台形方の加車山(898m)や後
方のオロフレ山、徳舜・ホロホロに樽前山も望みカルルス山から約1時間は長く感じずに着く事が出来た。
カルルス山から来馬岳への稜線
2003.12以来、2度目の登頂となる・・・
★ 真新しい山頂標識と鐘・・・
12:06 来馬岳頂上に到着。登山口から1時間56分だった。
西から北西側の展望はダケカンバに遮られて眺望は薄いが北側のオロフレ山をはじめその遠方の徳舜・
ホロホロ、恵庭岳、樽前山、不風死岳、眼下の加車山やカルルス温泉街そして倶多楽湖や橘湖も望む
眺望の良さはカルルス山にはなかった。
2003年12月にカルルススキー場から登った時以来2度目の登頂になるが、頂上標識も真新しくなり景
色も変わって新鮮な登頂だった。
終始、人に逢うことも無く時折雪がちらつく晩秋の夏道歩きは、快適な登山道のお陰もあって楽しませ
て頂いた。
この山の存在を知らしめてくれた函館のsakagさんに改めてお礼を申し上げたい。そして、是非多くの
方がこの新道を辿って楽しんでもらいたいし、整備・開削した登別山岳会の意とするところと思う。本当に
ご苦労様でした。
来馬岳頂上から望む端正な山容のオロフレ岳(1231m)・・
来馬岳の南東に見下ろす「倶多楽湖(クッタラ湖)と橘湖(タチバナ湖)」(左下)・・
(09.6整備・開削された新登山道と新山命名のカルルス山を訪ねて・・)
■ 山 行 日 2010年10月18日(月) 日帰り
■ コ ー ス オロフレ峠展望台コース
■ メンバー 夫婦登山 No.28
■ 登山形態 登山道
■ 地 形 図 1/25000地形図 「カルルス温泉」
■ コースタイム
<登り>
オロフレ峠展望台(登山口) 10:10
カルルス山(1075m)頂上 10:54~11:03
来馬岳(1040m)頂上 12:06 ( 登り 1時間56分・・カルルス山頂上休憩含む)
<下り>
下山開始 12:23
カルルス山分岐 13:26
オロフレ峠展望台(登山口) 14:04 ( 下り 1時間41分・・休憩無し )
★ 一人歩きの北海道山紀行・・
今回のカルルス山は、北海道の山メーリングリスト(HYML)の大先輩で先月日本300名山を完登した函
館在住のsakagさんのHPから知った新山で1000m超峰という事もあり早々に登る計画を立てた。
すべてsakagさんの記録を参照した山行であるが、カルルス山は昨年の6月登別山岳会によって新たに整
備・開削された新コースで登山口はオロフレ峠展望台の南西端にありオロフレ山登山口とは正反対の位
置にある。
この山の誕生にはオロフレ峠の登山口からかつて1077mピーク(通称バケモノ山)にある人物が登山
道を開削し、山頂碑も建てたらしいが、頂上は支笏洞爺国立公園内にある事から本来勝手に登山道を開
削したり工作物を立てることは許されていなかった。それに対し森林管理署や環境省の意向により、200
9年に登別山岳会がオロフレ峠から来馬岳への登山道を1077mピークから約300m西側の国立公園区
域外に位置する1075mピークに変更し、この無名峰を「カルルス山」と命名したものらしい。
(一人歩きの北海道山紀行HPからの抜粋です)
★ ダケカンバと笹の山・・・
昨日の天気予報からこの地域は昼頃から晴れると聞いてゆっくりのスタートだった。
9:55 寒風吹きさすオロフレ峠展望台に到着する。観光客風の車が交互に出入りするも3分も滞在せずに
すぐに走り去って行く。 気温は3度、強風の峠駐車場である。寒さ対策の無い一般人には到底耐えがたい
寒さは間違いなかった。
10:10 寒さ対策完全装備で出発する。sakagさんのHPを参照にすると分かり難いという登山口はすぐに
分かった。それにしても見上げる山は一面が強風で捻じ曲がったダケカンバと笹原だけの寂しい山に見え
る。
カルルス山登山口にある標識(オロフレ岳登山口の反対側)
ちょっと分かり難い登山口だ・・
登山口から30~40mほど登った斜面から見下ろす駐車場・・(奥がオロフレ岳)
★ もはや登山道ではなく遊歩道・・・
とにかく登り始めて最初に驚くのはきれいに笹刈り整備された登山道である。
登山口には、カルルス山登山口の標識は無く「入山者のみなさまへ」という看板があるだけで確かに
分かり難い。登山口の標高はすでに930mもありカルルス山との標高差は僅か145mしかない。しか
し、大小数回のアップダウンを繰り返す登山道でそれなりに歩き応えのある山だ。
寒風吹き荒れる・・耐え難い風は、笹が壁となって感じる事無く快適に歩く事が出来た。これはほぼ来
馬岳まで続く。もはや登山道ではなく遊歩道と呼びたいくらいの一級国道である。
のっぺりしたカルルス山の全容・・(C1012コブ付近から)
★ 1000m超峰 カルルス山初登頂・・・
10:54 カルルス山頂上。 登山口から44分だった。
頂上すぐ手前に登山道の分岐(標識は何も無い)があり、右に階段状になって登ると広く笹刈りされた頂
上だった。sakagさんの記録写真ですでに見て承知していたが改めて立派な標識にびっくりする。
まずは、初登頂の握手と写真を撮るのはいつもの作法である。
広く笹刈りされたカルルス山頂上・・・
新山認定の1000m超峰 「カルルス山(1075m)」もあっさり初登頂のエバ夫婦・・・
一級国道というより遊歩道の登山道・・・カルルス山~来馬岳に向かう稜線道
★ 2度の大きなアップダウン・・・
カルルス山を後にして開削された登山道を辿り、来馬岳まで直線距離で約2.5キロ南下する。
遊歩道のような登山道には変わりが無いがこの間、落差90mの下降そして徐々に60m登り再び85m
下降した末80m登って頂上来馬岳・・という行程が待っていた。帰路の事を考えると少しテンションが下
がるが、遊歩道に免じて元気に登り下ることにした。道中左手(東側)には、台形方の加車山(898m)や後
方のオロフレ山、徳舜・ホロホロに樽前山も望みカルルス山から約1時間は長く感じずに着く事が出来た。
カルルス山から来馬岳への稜線
2003.12以来、2度目の登頂となる・・・
★ 真新しい山頂標識と鐘・・・
12:06 来馬岳頂上に到着。登山口から1時間56分だった。
西から北西側の展望はダケカンバに遮られて眺望は薄いが北側のオロフレ山をはじめその遠方の徳舜・
ホロホロ、恵庭岳、樽前山、不風死岳、眼下の加車山やカルルス温泉街そして倶多楽湖や橘湖も望む
眺望の良さはカルルス山にはなかった。
2003年12月にカルルススキー場から登った時以来2度目の登頂になるが、頂上標識も真新しくなり景
色も変わって新鮮な登頂だった。
終始、人に逢うことも無く時折雪がちらつく晩秋の夏道歩きは、快適な登山道のお陰もあって楽しませ
て頂いた。
この山の存在を知らしめてくれた函館のsakagさんに改めてお礼を申し上げたい。そして、是非多くの
方がこの新道を辿って楽しんでもらいたいし、整備・開削した登別山岳会の意とするところと思う。本当に
ご苦労様でした。
来馬岳頂上から望む端正な山容のオロフレ岳(1231m)・・
来馬岳の南東に見下ろす「倶多楽湖(クッタラ湖)と橘湖(タチバナ湖)」(左下)・・
薮山中心のエバさんご夫妻には物足りない山だったかも知れませんが、たまに良いですよね~。こんな迷う心配(失礼!)のない山も・・・。
夏は花が多そうなので、また再訪してみたいです。
「十戒?」だったでしょうか。海面を切り裂いて水の壁が出来海底道を辿る・・・?
そんな情景が浮かぶほどのきれいな笹の廊下状態でしたね。薮山もあのように笹が刈られていたらなんと楽なことか・・・
アップダウンが結構キツイので物足りないなんて思いませんでした。往復約4時間迷う事無く楽しかったです。
次回花の時期に再来したですね。ホント。