エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

里山散策・・・樽前山 (1022m)

2016年09月07日 | 山紀行 (道央・札幌・積丹)
2年振り25回目の登頂ここは地図無しOK・・・
連続里山・・・樽 前 山・東山 (1022m)
■ 山 行 日    2016年9月7日(水)  日帰り
■ コ ー ス    七合目ヒュッテ~東山~西山~932峰~七合目ヒュッテ
■ メ ン バ ー    夫婦登山 №17
■ 登 山 形 態   登山道
■ 地 形 図   1/25000地形図  「樽前山」
■ 三角点・点名  一等三角点・点名「樽前岳・タルマエダケ」
■ コースタイム   周回コース全行程で約3時間45分
<コース>
07:30      登山開始
08:20~25  東山(1022m) 頂上
08:45      樽前山神社
09:15~20  西山(994m) 頂上
10:05~10  932峰
10:20~30  風不死岳まで2.5キロ標識 休憩
11:15      七合目ヒュッテ登山口


★ 連続の里山めぐり・・・
低気圧の影響でなかなか好天の日が続かず折角の休日も遠出が出来ない。
そんな時のための「里山」・・・先日再訪する予定も台風10号の影響で七合目ヒュッテに向かう
道道141号線の観光道路は入口でゲートが施錠され「紋別岳」に変更したのが1日の事だった。
結局ゲートされたのはこの日一日だけだった事が後に分かったが、その理由はすぐに判明する。

国道から道道に入るとすぐ両脇にある樹林帯の変化に気が付く・・。
酷い倒木だらけだった。場所によっては周囲一帯の木がすべて切り取られていて更地状態の
所もあり、台風による被害がここにも波及したことを物語っていた。
チェーンソーで切り取られた倒木の一部はすでに運ばれたのかきれいに整理されていた。
一方まだ整理が追い付かない場所では倒れたままの無残な状態を目の当たりにして驚く。

樽前山の登山道は大丈夫だろうか?と心配しながら走ると登山口となる七合目ヒュッテ
駐車場に着いた。平日だと言うのにすでに10台以上駐車してありこれから出発組も何組か居た。



ヒュッテを出発してまもなく展望台広場に着く。


展望台から振り返り支笏湖を望むも低い雲が垂れ込めてパッとしない。


最初に出会った花が「エゾオヤマノリンドウ」だった・・




雨の心配はなさそうで雲も少しだけ高くなって来た・・?


樽前山登山のハイライトは最初に訪れる階段状の登山道かも知れない


この時期メインは「シラタマノキ」の果実が一面に生っていた。


分岐手前でガス・・・風も強くなって来る


花期を終えた「タルマエソウ」が種を付けていた・・


「シラタマノキ」の果実


苔がきれい・・・




分岐まで約40分でした・・・


25回目の登頂となった里山「樽前山」・・溶岩ドームちょっと変?

★ 2年ぶり25回目の登頂・・・
この山の初登頂は1993年8月で楓沢ルートから登頂していた。
あれから23年の月日が流れ厳冬期の耐風訓練や滑落訓練でも訪れていつの間にか通年に
渡り何度も再訪し、身近な山になっていた。
当時は札幌在住で、登る山はすべて始めてという初心者だったのに、今は山全体の地形が
頭の中にあり地図要らずの里山に思える身近なものになるとは思いもよらなかったことだ。
今は自宅から1時間ちょっとで登山口。紋別岳や長沼町の馬追丘陵、そして夕張岳もすっかり
馴染みの山となっている。

今日は、平日だし天候も今一つなので登山者は少ないだろうと思っていたが、林道を走っている
時から後ろに車が付いて来てヒュッテのある駐車場に着くとすでに10台以上が停まっていて
人気の高さに驚いた。

早々、準備をして7:30に出発した。


★ 周回ルート時計回りで・・・
いつもなら反時計回りで周回するルートを辿っていたが、天候の急変に備えて最初に東山ピークを
踏んでおこうと思った。
このルートだと最初に一番きついハイライトの登りがやって来るが、分岐まで行けばもう頂上は近い。
分岐まで約40分掛かったが段差の大きい階段状の登山道では早くも汗を掻いた。
そのせいか分岐近くになって風が強くなると寒ささえ覚えるも・・・雨具を忘れて来たのでちょっと
不安になる。
分岐から5分で頂上に着く。写真だけ撮ってすぐに移動。
次は、神社までの下りを楽しむ。その途中溶岩ドームがはっきり見えて注視するとその異変に気が付いた。


東山から再び分岐へ戻り次は神社へ・・・


溶岩ドームに異変! ドーム中央部分に新たな噴火口か?

★ ドームに異変?・・・
ドームの中央部分にV字型に亀裂がありそこから蒸気の煙?が出ていた。
以前の記憶では一体型の溶岩ドームで途中に割れ目なども無く噴火口以外に大きな穴などは
無いと思っていた。更に蒸気の噴出する箇所も増えているように見えちょっと異変を感じている。

神社奥宮に来ると以前は無かった設置物がすぐ目に入る。
ソーラーパネルにカメラのようなものが付いているのでドームの監視カメラかも知れない。


★ 昭和27年以来建て替え無し?・・・
「樽前山神社奥宮略記」を読む限り、昭和3年に木造で神社が設置され昭和27年には
コンクリートに建て替えられたらしい。しかし、その後の補修・改築などの明記は無く現状を見る限り
60年以上に渡り、年2回の祈願祭を行うだけだったかも知れない。
風雪に耐えてつつ風化したコンクリートの鳥居を見ると痛々しかった。



樽前神社奥宮の横に設置された監視カメラかな?


老朽化が目立つ樽前神社奥宮はいつも風雪に耐えて来たが・・・




コンクリートの鳥居が風化しつつ歴史と自然の厳しさを物語る・・・


常に解放されている神社奥宮の中・・・


アリとイワギキョウ


苔と溶岩ドームのコラボ


外輪南側から望む溶岩ドーム

★ 西山は宇宙基地?・・・
西山に着く頃から少しずつ好天し、青空が増えて来て日差しを浴びると暑いくらいだった。
台風で心配していた登山道への影響もほぼ無く、標識や白いペンキなどにも変化は無く安心する。
西山に近づくとまたまた設置物が気になってしまうが、まるで宇宙基地か?と思わせる何かの探知機が
二ヶ所に設置されていた。
火山大国日本に於いて昨今の噴火による甚大な被害もありこうした色々な探知機の設置は必要な処置
なのだろう・・。凡人には分からないが、いつかこの機会が役に立って人命を守ってくれたら嬉しい。



西山への分岐を目指す・・・(写真中央が西山ピーク)


西山分岐付近から辿って来た登山道を振り返る。山全体を見渡せるだけ天候が回復して来た。


「ヤマハハコ」


西山分岐標識


苔の中に小さなイワギキョウが可憐だった・・・


西山にも設置物が増えていた・・・


ここは宇宙基地?と思わせる物々しい観測物体・・・いずれも大事なものに違いない


西山(994m)頂上・・・ここも写真だけ撮ってすぐに移動する


すでに花期を終えた「タルマエソウ(イワブクロ)」も遅咲きがある?


ドーム周辺はシラタマノキの群落になっていた・・・


ドームの西面


赤い実が何か不明?


西山から932峰へ向かった時の分岐標識

★ 932峰へ・・・
時計回りの周回ルートは、意外にも成功かも知れない。
七合目ヒュッテからスタートして最初の階段が一番キツイ登り。
それさえクリアーすれば他の登りは大したことは無い。
平均下り気味で歩くには反時計回りより楽な気がする。

そして、周回最後のピークとなる「932峰」へ小さな尾根登りとなる。
右手にはマリンブルーの支笏湖を眺め、振り返れば辿って来た
樽前山の溶岩ドームが堂々と鎮座している。

季節により様々な高山植物が楽しめ、花期を終えた秋もまた静かで広大な景色を堪能しながら
のんびりと歩ける登山道が嬉しい。

時間があれば更に「風不死岳」を往復しヒュッテに戻る「樽前三昧の一日コース」もお勧めだが
体力と時間に合わせた山行が選べる里山として今後も訪れたいと思った。



雲はかなり高くなって支笏湖の向こうに「紋別岳」も見えて来た・・・


本日最後のピーク932峰を目指す・・・


写真では分かり難いが斜面一帯にシラタマノキが目立っていた


932峰の登りから樽前山を振り返る・・・


932峰ピークと樽前山


「風不死岳」を望む


下山時ここの標識で初めての休憩・・・


支笏湖の向こう、中央が「紋別岳」です


無事下山しました~ 


これまで気が付かなかった「悠久の鐘」


駐車場は満車状態で50台を越えていました・・・(◎_◎;)

★ 目標の山忘れず・・・
朝からのんびりと樽前の周回ルートを辿り良い汗を掻いた。
トータル4時間前後の里山散策はやっぱり楽に歩けて心洗われる癒しの散歩。

しかし、里山ばかりに満足してもいられず私たちには遥かでも目標がある事を忘れてはいけない。
とは、言いつつ焦る事も禁物だし夫婦喧嘩は目標からの離脱にも繋がってします。
未踏1000m超峰への挑戦はこれからもマイペースながら忘れず登って行きたい。

そのキッカケが早くほしいところだ・・・。









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