エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

聖なる山・・・久山岳 (1412m)

2014年10月23日 | 山紀行 (日高山系)
                    きゅう さ ん だ け
北日高の聖なる山・・・久山岳 (1412m)
この秋一番の冷え込み、地上-4度、積雪も快晴・無風の頂上
■ 山 行 日     2014年10月23日(木)   日帰り
■ コ ー ス      北東尾根コース
■ メ ン バ ー      夫婦登山 №25
■ 登 山 形 態       登山道
■ 地 形 図      1/25000地形図  「芽室岳」「渋山」
■ 三角点・点名    三等三角点  点名「臼山」(キウサン)
                     山の坂道にヒメイズイの咲く山
■ コースタイム     登り 2時間55分   下り 1時間40分
<登り>
08:32     駐車地
08:52     入林ポスト(広場)
09:27~32  日輪釈迦如来(休憩)
10:05     母の胎内
10:13     父の胎内
10:20     神の重岩
10:25     石松安山岩
10:32~40  屏風岩(休憩)
          カエル岩
          釈迦涅槃座石
11:15     前峰 
11:27     久山岳頂上   

<下り>
12:00     下山開始
12:07     前峰
12:26     屏風岩
13:00~05  日輪釈迦如来
13:25     入林ポスト(広場)
13:40     駐車地



旭山付近から望む「久山岳」 10/23

★ 気になる山再び・・・
久山岳 1411.7m 芽室岳から派生する東尾根の末端にメジャーな「剣山1205m」
があり、その中間に位置する山である。登山道がありながら訪れる登山者は少なく特に晩秋とも
なると週に2~3組のパーティーしか記帳していなかったほどだ。
山麓にある宗教団体はこの山を高王山と崇(あが)め、毎年草刈りをして信仰登山を行っていると
いう。

私が初登頂したのは、1999年11月23日。
職場の先輩夫婦に連れられて登ったが、その時の記憶はほとんど無く、妻チーヤンと再び登らな
きゃと、ずっと気になっていた山の一つだった。

2012年1月と3月にそのチャンスがあったが、前者は雪不足で東尾根1160m付近で撤退。
後者は登山口まで来て「シールを忘れた」事に気が付き登らずに敗退していた。
登山道があるため「いつでも登れる」と、その後の計画はなく今日まで置き去りになっていた山
だった。しかし、HYMLの仲間である「千歳のたかさん」が近々に登った記録を見て晩秋の久
山もいいな・・と即決の計画を立てた。
幸いこの日の天候も快晴予報とあって、北日高の展望台からの眺望も楽しみだった。


千歳のたかさんのHP「オジロワシの空の下」・・ 久山岳はこちら 

★ 登山口探しにロス40分以上・・・
今日は、この秋一番の冷え込みとなった道内各地、アプローチが日勝峠だったので前日に
タイヤ交換を済ませる。まだ陽の登らない5時過ぎに自宅を出発、一路芽室町を目指す。
国道の道路情報でも「日勝峠凍結に注意、夏タイヤ走行不可」とありタイヤ交換をしていて安堵
する。

予定の登山口には、7時30分頃の到着だった。
しかし、右折する道を間違える。
冬のアプローチで使った林道の記憶があり暫くは安心して走ってしまった。
どんどん山に近づくが方向が違う。その内狭くなって行止まりだ・・・。

結局、剣山神社から忠実に500m戻った未舗装の道へ入り、予定していた登山口を見つける。
ロスタイムは40分以上 現地には8:20過ぎの到着だった。

駐車地は、恐らく千歳のたかさんより300mほど奥の細い林道脇に停めた。
すぐに沢を渡り少し歩くと別の林道に出て左折、しばらく歩くと入林ポストのある広場となり
ここが実質的な登山口となっているようだ。駐車地から丁度20分掛かった。
入林ポストに記帳した時、10/08たかさんの記入も確認。
その後の記録は僅か5組しか記帳がなかった。



車も通れそうな広い林道を歩き本来の登山口を目指す・・・


ここが実質的な登山口、広場になっていて入林ポストや登山道の案内標識もある。


登山道も笹刈りされた広過ぎる一級国道・・・

★ 快適な登山道は700mまで・・・
入林ポストから歩き始めて少し進むと小さな沢を2つ渡り斜度を増しながら北東尾根を目指す。
2つ目の沢には「虹の川」と書かれた標識がありその左岸沿いに笹刈りされた登山道が続いて
いた。沢沿いの登山道は10分程で終わり尾根への取付きとなって離れる。そこには「極楽の
宮通り交差点」と書かれた登山道の分岐点がありルートは直進する。同時に斜度が増して来る
が広い登山道は続く。更に10分ほど汗を掻きながら登ると突然大きな広場に出る。
そこには「日輪釈迦如来」と書かれた標識があり、この山を崇める宗教団体の祭場なのかも知
れない。標石には、標高700mと刻まれていた。

休憩した後、更に上を目指すと登山道の笹刈りはここで終わりと分かる。
踏み跡はしっかりしているも笹が登山道を覆い更に斜度も増して笹を掴みながらの場面もあった。



標高700mにある「日輪釈迦如来」の広場





★ 日高の登り・・・
標高700mからの登りは正に日高の急登が永遠と続く。
1000m近くになって宗教団体の設置した札が次々と出て来る。
最初が「安産岩母の胎内」と書かれた札、続いて「父の胎内」「高王山神の重岩」「石松安産岩」
とあった。1090m付近の「屏風岩」は休憩地としてお勧めかも。札毎に足を止めて一息つく。

1100mを越えて来ると吐く息が白くなる。
そして先週降ったと思われる雪が解けずに所々登山道を隠していた。
霜柱が一層寒さを誘い、脱いでいたシャツを着直した。



登山道の所々にあった霜柱・・・


標高1090m付近にある「屏風岩」、ちょっと広いので休憩した。


残雪が登山道を隠して分かり難くなる場面も・・・

★ 前峰・・・
屏風岩から約40分ほど掛かってようやく稜線肩の「前峰」に着く。
標高は約1380m「ホシガラス山の会」が設置した看板にホッとする。





頂上直下は雪で登山道が分かり難くなっていたが最後の踏ん張りだ!

★ ご褒美の大眺望・・・
頂上 11:27着
初登頂のチーヤンを先頭に快晴・無風の頂上に着く。
稜線隣りの「芽室岳」が余りにも近く美しく格好が良い。
そして南側の眺望がすぐに目に飛び込んで来る。

日差しをたっぷり浴びて意外にも寒くなく暖かいのでゆっくりと休む事にした。
苦労して登ったご褒美は遠慮なく頂く事にしよう・・・。



頂上からの眺望


久山岳 1411.7m


頂上から望む十勝連峰・・・


頂上から芽室岳を背にもう一枚・・・


芽室岳のズーム、西に4キロあるが近くに見えた


頂上から十勝平野の街を見下ろす・・・


頂上から東隣の「剣山」を望む

★ 満足の下山・・・
下山開始 12:00
予想を超えた暖かさに久しぶりのゆっくりタイム。
いつもの山頂コーラで喉を潤し、360度の眺望を楽しむ。
登山口を探すのに少し苦労はしたが、登り3時間弱でこの眺望が望めるのは贅沢というものだ。

これで気になっていた山をまた一つ終えて、北日高十勝側の1000m超峰はすべて夫婦で登った
事になる。とは言えまだまだ未踏の山は数多く、気の遠くなる思いは隠せない。

ただ今日は、この天候に恵まれ満足の登頂と下山だ。
陽が高くなって硬かった残雪も軟らかくなり滑る事は無かった。
下り一辺倒はさすが疲れるも面白い程高度を下げてあっという間に700mの広場に着く。

700m広場(日輪釈迦如来) 13:00~05 休憩
ここからは、笹刈りされた広い登山道なので駆け足で降りる事にした。
入林ポスト 13:25
駐車地    13:40



虹の川を渡って登行は間もなく終了です・・・

帰路ではいつもの沙流川温泉・日高高原荘で汗を流し17:30帰宅した。







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