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李小龍的最佳電影〜精武門⑪ 因縁の最終対決!陳眞vs鈴木寛!

2024-05-02 17:02:04 | 闘神伝説~李小龍
さあ、「李小龍的最佳電影〜精武門」再起動です。ロシア人格闘家ぺドロフを倒した陳眞(陳眞)は、日本庭園奥の書斎に逃げ込んだ鈴木寛(橋本力)を追って縁側を駆け上がり、襖を1枚、また1枚と用心深く開けながら奥に進みます。
そして1番奥の書斎で日本刀を手に待ち構えていた鈴木が陳眞に襲いかかり、精武英雄vs虹口道場館主の因縁の一騎討ちが火蓋を切ります!
この陳眞vs鈴木寛の対決では、狂ったように日本刀を振り回す鈴木に対して、陳眞が書斎にある木材や石が詰まった花瓶などあらゆる物を使い応戦すると、背中に隠し持っていたヌンチャクを取り出し反撃に転じます。この陳眞がヌンチャクで攻めに転じた事で、陳眞と日本刀を手にした鈴木は互角の勝負となります。
そこから恩師霍元甲謀殺の首謀者鈴木寛に対して凄まじい怒りに燃える陳眞のヌンチャクが鈴木の額を直撃!思わずヨロめく虹口道場館主!
さらに陳眞は猛然と鈴木に迫り、遂には鈴木の日本刀をヌンチャクで弾き飛ばします!

陳眞「イイイイィ・・・ウワッチャアアアァ!」

鈴木よ!素手となればお前など俺の敵ではない!陳眞のその勝利を確信した狂喜と怒りが入り混じった絶叫は悲痛な怪鳥音となり、陳眞はヌンチャクを床に叩き着けると鈴木寛に飛びかかります!(画像参照)

私が陳眞vs鈴木寛の一騎討ちで、恩師を奪われた陳眞の怒りと悲しみが他のどの場面よりも明確かつ壮絶に銀幕に叩き着けられていると確信するのがこの終盤のド迫力の打撃戦です。
陳眞は狂ったように怪鳥音を叫びながら眼の前の鈴木に突きや蹴り、さらには裏拳まで叩き込む!
しかし鈴木が必死に繰り出した突きを腹部に浴びた陳眞が一歩後退!鈴木は最後の勝負と一気に跳躍!それを見た陳眞も高々とジャンプ!
陳眞の怪鳥音と鈴木の雄叫びが交差する中、一瞬早く陳眞の飛び蹴りが鈴木の喉を直撃!苦痛に満ちた絶叫を残しながら、鈴木は書斎の襖を突き破ると宙を舞い(このシーンのスタントダブル担当は若き日の成龍)、そのまま日本庭園の芝生に激しく叩き着けられると、カッと目を見開きながら血反吐を吐き絶命!

陳眞「アジャアアアアアァァァ!」

鈴木を追って日本庭園に飛び出て来た陳眞は、怨敵が絶命したのを見届けると、その場で悲しげに絶叫!!
それはまるで上海の夜空から愛弟子を見守る恩師霍元甲に見事報仇成就を知らしめる精武英雄、魂の咆哮だった・・!!

私が本作『ドラゴン怒りの鉄拳』(72)で虹口道場館主鈴木寛を堂々の貫録で演じ切った橋本力さんに初めてお会いしたのは、確か90年代中盤に都内で開催されたトークイベントでした。
実はそのイベントは橋本さんと一緒にプロレスラーの高野拳磁も登壇するという今から思うとかなりユニークなイベントでした。
初対面した橋本さんは「いや〜ブルース・リーの事とか訊かれても昔の言葉だから余り覚えてないんですよ!」と苦笑いされていましたが、イベントの別れ際に歳下の私に「それでは失礼します!」と深々と頭を下げる橋本さんの礼儀正しさが印象に残りました。

激しい闘いの果てに恩師の仇を討った陳眞は、いま愛する恋人霍麗兒(苗可秀)や仲間たちが待つ精武館に帰ろうとしていました。やっと終わった。これで全て終わったんだ!いやまだ何も終わってはいなかった。
陳眞が舞い戻ろうと急ぐ精武館は、既に虹口道場の暴徒たちの襲撃を受け修羅場と化しており、精武英雄陳眞自身にもその最後の時が迫ろうとしていた!
次回「李小龍的最佳電影〜精武門」は、いよいよ最終回にして大結局!誠意献給一代巨星、李小龍!!

Final duel between Chen Jen against Suzuki.Cool shot from Fist of Fury.

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