カッパのロードスター

幌を開ければFeelin`good。カッパーレッドの
路渡☆くんとの楽しいドライブ日誌。

頭出し、目出たし。

2015-01-19 23:38:21 | 京都徘徊記
1月4~13日、梅小路蒸気機関車館で、扇形車庫内に保存している蒸気機関車を
前進させて展示する新春恒例の「蒸気機関車の頭出し」が行われました。

特に鉄道マニアってわけでは無いのですが、新年ぽくてイイ行事でしょ♪



ずらりと頭を出して新年のご挨拶をするSLたち、やはり壮観です。
今年は日章旗も掲げられて・・・





手前は可愛い1070形1080号機。1901(明治34)年、英国生れ。その奥は
7100形7105号機「義経号」。1880(明治13)年、米国生れ。去年まで大阪の
交通科学博物館に居ましたが、閉館に伴いココにやって来て初めての新年。







8620形8630号機。1914(大正3)年、日本が最初に量産したものです。

C58形1号機。1938(昭和13)年生まれ、お召し列車牽引仕様になっています。


前述の7100形。「義経」号、西部劇に出てくるような、アメリカの古典的
スタイルの機関車。他に「弁慶」号も。(さいたま市の鉄道博物館に保存)



「スチーム号」として体験乗車ができるC62形2号機。


頭出しに並べられなかったC55形1号機、C11形64号機。





この日、晴れの頭出しに参加した車両は(一部)




CとかDとか頭にアルファベットが付いているのは、1928(昭和3)年からの
車両称号規定によるもので、アルファベットは動輪の軸数を表しています。
Aは1軸、Bは2軸でEの5軸まであるようです。(蒸気機関車)
だからよく見るCは3軸で、Dは4軸あります。アルファベットの後ろに付く
数字は、10~49がタンク機関車(炭水車をつけていない機関車)、50~99は
テンダ機関車(炭水車をつけている機関車)を表し、その後に続く数字は、
機関車の製造順につけられています。


ここではSL「スチーム号」に乗ることができます。館内展示運転線を
往復1km、約10分間ですが子供も大人も楽しめます。(大人200円)
通常4台(D51 200、8630、C61 2、C62 2)の機関車が1カ月毎で
交替しながら1日3便(土日は増便)運行するようですが、
今月は「C62 2」が牽引します。









C62形蒸気機関車は、1948~1949(昭和23~24)年にかけて49両が製造された
超大型の旅客用機関車です。最高速度129km/hの日本最速記録を持ち、
この記録は狭軌によるものとしては世界最高でもあります。
日本最大・最速の蒸気機関車として、東海道本線や山陽本線などで活躍し、
特急「つばめ」を牽引していました。このC62 2の除煙板(デフレクタ)にも
「つばめ」のシンボルマークが付いています。
今のヤクルトスワローズ、その昔は国鉄スワローズ。この特急「つばめ」が
球団名のルーツでもあります。

ちなみに、D51 200の姿が見られませんでしたが、去年から大規模修繕に
入っているとか。スチーム号を卒業して営業路線で運行するためのようです。

「D51」デゴイチは1,115両生産され、ディーゼル機関車や電気機関車
などを含めた日本の機関車1形式の両数では最大を記録した。
この記録は現在も更新されていません。

それともうひとつ、島秀雄という人物。新幹線0系電車を開発し
「新幹線の父」と呼ばれていますが、実はD51の開発にも携わっており
「D51を作り、新幹線を作った男」として知られています。
退職後には、宇宙開発事業団でロケット開発にも携わるなど20世紀最後の
まさにスーパーマン・・・(^_^ゞ




2015.1/12、梅小路蒸気機関車館にて。