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北朝鮮:多分、朝ロ友好条約に戻る?

2020-04-25 14:13:21 | アジア情勢複雑怪奇

最近、金正恩さんが重体とかいう話が出回っていた。今朝のtwitterでは、死亡説になっていた。

出どころはプロパガンダ専門で飼われてるところという話はあちこちで見られるのでそうなのかなと思っていた。

多分こういうのは、馬鹿を振りまいて、当局者や関係者からの反応を引き出すためにやっているのだろうとか思ったりはする。

そんな中、ネナラは何を言っているんだろうかと思って開けたら、4月24日のところにこんな記事が。

4/24

朝ロ友好・関係発展のための歴史的契機 

http://www.naenara.com.kp/main/index/ja/first

 一年前、金正恩委員長はロシア連邦を公式訪問し、ウラジーミル・V・プーチン大統領と初の対面を行った。

委員長はプーチン大統領との歴史的な対面で相互理解と信頼、親善と協力をさらに強化し、新時代を目指す朝ロ友好関係の発展を推進するための具体的な方向と措置について合意し、当面した協力問題について真剣に討議し見解の一致を見た。また、国家建設過程に収めた成果と経験を交換し、朝鮮半島情勢と国際関係分野において提起される諸問題について率直で忌憚のない意見を交わした。

金正恩委員長とプーチン大統領との対面は長い親善の歴史と伝統を持っている両国間の関係をさらに強固にし、健全に発展させる上で重要な意義を有する歴史的な出来事であった。

今日、朝ロ友好・協力関係は両国の利益に合致し、新時代の要請に即して引き続き発展している。

昨年、朝ロ両国間の高位級往来と交流が活発化し、多様な政治・文化行事が共同に行われて各分野における両国関係発展の雰囲気が盛り上がった。

今日、ロシア人民は強力で繁栄するロシアを建設する闘いをねばり強く繰り広げており、朝鮮人民はロシア人民が収めている成果を自分のことのように嬉しく思っている。

朝ロ両国は外部の干渉と圧力に反対し、国の自主権を守るという共通の目的を持っている。これは、朝ロ友好・協力関係を拡大、発展させうる重要な要因となる。

戦略的、かつ伝統的な朝ロ友好関係を新しいレベルで引き続き発展させることは共和国政府の確たる立場である。

朝鮮人民は70余年の歴史とともにいっそう強固になった親善の情を大切にしており、両国間の友好関係発展のためにロシア人民と引き続き協力していくであろう。

(太字は私が加えたもの)

 

■ 冷戦護持派を前にして

これは、私としては考えていた方向性があたってきているのではないのか、など思ってみたりする。

 

もともと中国と北朝鮮との間には中朝友好協力相互援助条約があって、20年ごとの更新で今も存続してる。

1991年までは、ソ連との間にもソ朝友好協力相互援助条約があったが、1996年に失効してそのままになってる。

考えようによっては、日韓+米が意気揚々と同盟を結んでいるのに、北の側の隊列が崩れたことによってこの地域のバランスが崩れたとも言えますね。

こじれてる南北朝鮮 & 中露朝、小じっかりの趣

 

で、そうなると、

そうすると、中露が悪い~とか言い出す人たちがいると思うけど、でも、冷戦構造護持派のアジアにおける大将は日本で、日本の中を見てりゃわかる通り、右も左もなく渾身の冷戦護持派が圧倒的多数なので、日本がこんなじゃ周りとしてはそれを踏まえて形を作るしかないっしょ、というのも理屈だと思う。

渾身の冷戦護持派大勝利であるらしい日本

 

というところが現実となるのだろうか?

そして、自分が冷戦護持派なのを忘れたふりをして、結局中国、ロシア、朝鮮は敵なのだ~とか言い出す人が多数ってことになるんでしょうね。

といって、日本の大多数の希望をよそに、冷戦体制をもう一度とかいう話にはなれなくて、最終的にはアメリカも北朝鮮を承認するようになるのだろう、というのが私の考えだったりはする。

いきなりアメと、となると、けだものみたいなアメリカのNGOだのリベラルだのが入り込んで勢い「レジーム・チェンジ!」の馬鹿話になって混乱するに決まってる。その混乱がおいしくて、よだれ垂らして他人の死を喜ぶ奴らに餌を与える必要はない。

そこでまずロシアに抑えとして入ってもらって、恰好を整えてからということではなかろうか。

中国はバランスしてればOKって感じ。(東欧側のロシアの近親者国家に中国は万遍なく入っていて、それが中国がEU/NATOの代理人のようになってしまうとロシアも黙ってみていられないわけだけど、紛争の方向に行かないのならロシアはそれでOKというのとパラレルかも)

去年、TASSと朝鮮中央通信が協力関係を拡大してたし、ロシアの議会関係者がしばしば北朝鮮を訪れているので、統治機構の見直しとか調整とか考え方とかとかをやってるのかなと思ってみてた。

 

■ B52、グアムから撤収

先週あった、このニュースもアメリカが政策変更していることを表すエピソードだと思う。

戦略爆撃機、グアムから撤収=本土からの運用に転換―米

https://trafficnews.jp/post/95664

 

直接的な関連ではないけど、米海軍は空母を減らして本格的に再編していくんだろうと思う。あんな無駄なものもう持ちきれないから。

 

■ 危険な愚か者扱いされる日本

で、北朝鮮さんの見解によれば、

特別に警戒すべき戦争勢力

―朝鮮中央通信社論評― 

日本の反動層が軍事力膨張策動によりしつこく執着している。

自国民と周辺諸国の強い反対にもかかわらず、地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の秋田県内配備をなんとしても実現しようと画策している。

それにも満足せず、先鋭な地域の付近島に地対空・地対艦ミサイル部隊を電撃配置し、任意の瞬間に「自衛隊」武力と軍需物資を戦場へ急派することのできる輸送航空隊まで正式に発足させた。

これは、地域諸国と軍事的にあくまで対決するという腹黒い下心を公然とさらけ出したもので、尋常でない事態発展だと言わざるを得ない。

敗戦後、日本が極度の復讐(ふくしゅう)の念を抱いて国際社会の目を避けながら武力増強の道へ突っ走ってきたことは、周知の事実である。

しかし、今日のように島国の右翼反動層の軍事的策動が破廉恥な様相を帯びて急速に、複合的に推進されたことはかつてなかった。

 

だそうです。

実際、おかしな復讐心がまさしく躓きの石だったと思う。それは朝鮮戦争そのもののこと。

ここを解き明かしていくことが重要だろうとは思うけど、でも日本にそれができるのかというと、もうやれる力が残ってないって感じがする。これは知的な力ってことね。

したがって、日本は英グループに抱きかかえられるようにして、オーストラリアと共に反中国で騒いでみる、みたいな感じで当面進むんでしょう。

FT、BBCがすっかり日本国内に入り込んでいる様子からすれば、それ以外には考えられない。英グループはNATO諸国の一部なので、事実上NATO諸国となるということでもありますね。何がいいのかさっぱりわからないけど、勝手にそうなってる。

 

そして、再度、

まさかここの部分がこんなに拘りのある案件だとは、私はつい最近までまったく考えていなかったっすよ、ほんと。

朝鮮の解放と朝鮮戦争レジーム

第2次大戦の結果を認められない唯一の国

 


 


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4 コメント

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Unknown (ローレライ)
2020-04-25 14:32:10
蚊帳の外の日本に代わって蚊帳に入るロシアの朝鮮外交!
蚊帳はり職人 (ブログ主)
2020-04-25 14:39:06
ローレライさん、

笑わせてもらいました。あははは
集団自殺 (HIMAZIN)
2020-04-25 15:37:11
国家的な集団自殺に官民共々突き進んでいる様は腹立たしくもあり虚しくもあります。
70数年前のトラウマ級の失敗から何一つ学んでいない。
「誰も知らない」 (名無しの在日)
2020-04-26 23:51:35
金正恩氏が急死だ重篤だといろんなルートからあれこれ情報が乱れ飛んでいますが、まあこれは明らかに西側諜報筋が仕掛けたブラフでしょうね。

金日成・金正日の両氏が亡くなったとき、西側諸国が北朝鮮当局の公式発表までついにその情報を掴めなかった「失態」を晒したことを思い出します。

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