Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2024年3月22日(金)~24日(日) ずっと雨の小豆島、ディープな観光に切り替えて楽しむ!

2024年03月28日 | 山登りの記録
■メイン写真
断崖絶壁の下に築かれた、小豆島霊場八十八ヶ所第81番・恵門ノ瀧


■今回のコース
3/22 神戸港⇒(ジャンボフェリー)⇒坂手港⇒ペンション[泊]
3/23 ペンション⇒小豆島霊場八十八ヶ所第81番・恵門ノ瀧⇒道の駅 大坂城残石記念公園⇒
   第72番・瀧湖寺奥之院笠ヶ滝⇒第54番・宝生院⇒重岩⇒道の駅 小豆島ふるさと村⇒
   第42番・西ノ滝龍水寺⇒第41番・佛谷山⇒弁天島エンジェルロード⇒
   道の駅 小豆島オリーブ園⇒ペンション[泊]
3/24 ペンション⇒第31番・誓願寺⇒第29番・風穴庵⇒ミモザの小径⇒
   道の駅 小豆島オリーブ園⇒二十四の瞳映画村⇒豆まめ市場⇒金両醤油⇒坂手港⇒
   (ジャンボフェリー)⇒神戸港


楽しみにしていた小豆島での、ちょっとマイナーな岩山ハイクは、折からの雨で断念。
急遽、観光に切り替えた。観光と言ってもロープウェイに乗って寒霞渓に行って、
そのあと二十四の瞳の分教場跡に行くだけのような、絵に描いたような観光では
物足りない。なので、マイナーであってもディープなポイントで、個人的にまだ
行ったことがなかったところを徹底的に巡ってみた。



3/22(金)の移動日は、こんなに青空が広がっていたのに…
この日は、昨年もお世話になったペンションに泊る。

3/22(土)、小雨がぱらつく中、島の北側に回り込み、幅ギリギリの狭い林道にクルマを
入れ、小豆島霊場八十八ヶ所の第81番・恵門ノ瀧へ。

小豆島霊場とは、弘法大師(空海)が、故郷の讃岐と京の都を行き来する際に、よく小豆島に
立ち寄って修業や祈念を行なった88ヶ所の寺院と、奥の院6ヶ所を含めた94ヶ所を指す、
全行程、約150kmの霊場をいう。当然ながら、すべて真言宗の寺院である。



今回のお客様は、岩場の登攀はヘッチャラな方ばかり。
レインウェアをまとい、恵門ノ瀧の長い鎖場も余裕で登る。



登りついた先は、大岩壁の下の洞窟にへばりつくように建てられている本堂。
中国風のテイストが、独特の雰囲気を醸し出す。



住職が、お守りを購入した一人ひとりの名を呼び、祈願をしてくださった。
ウバメガシの枝を炎の中に投入してご真言を唱え、最後に力強く「エイッ!」と
喝を入れてくださった。貴重なシーンが見られて感激だ。



次に、道の駅・大坂城残石記念公園に寄る。小さな道の駅だ。



かつて大坂夏・冬の陣で落城した大坂城を修築する際に切り出されたものの、使われること
なく放置された石(残念石)がみられる。また、小豆島の石丁場や採石当時の写真・古文書、
石の運搬に使われた道具や用具類が展示されており興味深かった。



しだいに島の西部に移動し、第72番・瀧湖寺奥之院笠ヶ滝へ。
ここも鎖を頼りに本堂を目指して、礫岩の急坂をよじ登る。



この垂直の鎖は、一般人は使用禁止だ。「楽しそう~」の声。
笠ヶ滝は、この先、狭い洞窟をくぐり堂内へと入るが、写真撮影が禁止となっている。
ここでお見せできないのが残念なほど神秘的な雰囲気がよかった。



土庄の中心街に入る手前にあるのが、第54番・宝生院。
ここには、応神天皇のお手植といわれる真柏(しんぱく、別名イブキ、ビャクシン)がある。
樹令2000年、その高さは24m、幹周り16mで、世界一のサイズ。
特別天然記念物にしていされている。



真柏は見る角度によって、龍、象(写真)、亀の姿が浮かび上がる。



宝生院の本堂は極彩色。阿吽の竜の壁画など、なかなか見事だった。



土庄の市街地に入って、「小豆島ラーメンHishio」で昼食。
カタクチイワシと鶏のスープに、小豆島のヤマロク醤油を使った秘伝ダレで、
あっさりした絶妙の味が楽しめた。チャーシューが、これまた絶品だった。



午後の最初の訪問先は、島の南西端にある重岩(かさねいわ)だ。
350段ほどの階段。もはや登山に近い。



お堂から先は、風化花崗岩のザレた山道に変わり、80mほどで道は終点になる。
そこには、鈴鹿山系を髣髴とする巨岩が立ちはだかっていた。
ご神体の岩の右奥に目をやると、古いリングボルトが見えたが、まさか、これに
登ろうとしたバチアタリがいたのだろうか?



島の南部に移動してきた。道の駅・小豆島ふるさと村で少し休憩。
道の駅のはずれには、ポケモンの絵柄のマンホールがある。



続いて第42番・西ノ滝 龍水寺へ。



奥之院の岩窟に、大師の加持水とされる霊泉「龍水」が湧く。
ご住職によると、"湧く"というよりは、岩の中を浸み出す感じだという。



ほど近いところに、第41番・佛谷山がある。第40番・保安寺の奥之院である。
参道の寄進石に、なんと杉良太郎と司葉子の名が!!



参道に咲くのはユキヤナギだろうか。

本堂は洞窟内にあり、弘法大師が修行中、「洞窟で柴を焚き、その上へ海の藻を敷き、
病者をそこへ坐臥させて汗だくになるまで温め、病の治癒に努めた」と伝わる。
サウナ療法というわけだ。



奥様が出てこられて、いろいろご説明頂いた。
ちなみに寺ではパグを3匹飼っていて、「パグの寺」としても知られているという。



典型的な"観光地"にも足を向けてみた。
弁天島エンジェルロードは、引き潮の時だけ、本島と、弁天島が砂洲でつながる。
この日の引き潮は14時から20時。ちゃんと調べてやってきたのだ。
砂洲は大切な人と手をつないで渡ると、願いがかなうと言われているため、当然、
カップルの姿が多い。
今回立ち寄った先で、我々のテンションが一番低かったのがここ(笑)。

もう夕方。間もなく閉店時間となる道の駅・小豆島ふるさと村に立ち寄ってから、
ペンションに戻った。



24日(日)も、雨である。むしろ昨日より強い降り方。
まずは第31番・誓願寺へ。
天平年間、行基菩薩による開山。その行基の手植えとされる巨大ソテツの
迫力に圧倒される。根回り8.1m、主幹の高さは6mで、国指定の天然記念物だ。
まったく、ソテツもない大きさだった。



ソテツの実は、有毒だ。寺の説明書きでは、食べるとパラライズするという。
「麻痺する、痺れる」ということだ。天国に行くことではない。



第29番・風穴庵。



年中、涼しい風が吹き出すいう風穴を観に行ったが、そもそもの気温が低かったので
よく分からなかった。



道の駅・小豆島ふるさと村の裏手に、ミモザの群生があった。



この道の駅の映えスポットは、淡いオリーブグリーンの円筒ポストだ。



けっこうな雨降りの中、島の南東部にある、二十四の瞳映画村へ。



映画に使われた岬の分教場のセットは中を自由に見学できる。



みんなで授業を再現してみた。



悪ふざけをすると、バケツを持って廊下に立たされることになる。



ダイハツミゼットが展示されていた。
生まれる前のクルマなのに、どうして懐かしさを感じるのだろうか。



敷地内に海水の運河のような水路が造って蟻、そこにコブダイが飼われていた。



帰りのフェリーは、行きとは異なり、新造の豪華版。
500円だけ余分に料金を支払えば、船内で足湯も楽しめる。
神戸港に着いたら雨が上がっていたというのは、なんともついてない。

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