古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第八章 レディ・ワシントン号・その八

2011年10月14日 09時01分46秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

淑女ワシントン号第二ページ(上の写真の四行目途中から)

解読

          早々恐惶謹言

    三月晦日     稲葉七左衛門

          西川松蔵殿

読み方

        早々。恐惶謹言(きょうこうきんげん)。

三月晦日「みそか・三十日」 稲葉七左衛門

         西川 松蔵 殿

 「早々」・・・「候」の次の太い一の字は、「日」を略したもの。 「恐惶」・・・この「恐」は極端な崩しです。 「謹言」・・・これも激しい崩しですが、「恐惶謹言」は、手紙の最後に入れる、現在なら「敬具」というような文句ですが、相手の地位により、色々な言い方があります。定型句ですから、こんなに崩しても読めるわけです。 「晦日」・・・読みにくいですが、「日」の右に「ケ」があって、下に「母」と書いています。旧暦では毎月月末が三十日『みそか』となります。「十二月三十日」がその年の最後で「大晦日」『おおみそか』。 「稲葉」・・・稲は分かりますが、「葉」はこういう崩し方です。 「左」・・・「エ」の上の横棒が右上に上がっているのが「左」。 『一方、「右」の字は、「口」の上の棒が右下に下がるのが特徴です。』 「左」の下の点が「衛」です。                        


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