古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十九章 漂流外国物語 其の二百六十五

2017年02月11日 08時51分49秒 | 古文書の初歩

 


 

「漂流外国物語」第七十五ページ、上の五~七行目

解読 口ニ而汲候なり、尤八月より始メ十月頃迄則「ケソ」商

    ふニは、秤ニ而掛賣なり、儀三良日々右之手傳いた

    し居申候、

読み 口にて汲み候なり。尤も八月より始め十月頃迄則ち「ケソ」商

    うには、秤にて掛け売るなり。儀三郎日々右の手伝い致

    し居り申し候。

説明 はじめの「口」が解りにくい。「口ニ而」・・・口で。 「汲候なり」・・・

「汲む」と言う意味がよく解りません。多分「吸う」の間違いではないか

と推定します。 「尤」・・・小さくて読みにくい。 「十月頃迄」・・・「頃迄」

も慣れるまではたいへん難解です。 「則」・・・形で覚える字。 「ケソ」商ふニは」

・・・この場合の「商う」は「売る」と言う意味でしょう。「は」は変体仮名の「者」です。

 「掛賣なり」・・・掛け売りをするなり。 「儀三良」・・・儀三郎。 「いたし」・・・以多し。