
IBF・WBO・WBAライトヘビー級タイトルマッチ
3団体統一ライトヘビー級を争うアンドレ・ウォード選手(Andre Ward)とセルゲイ・コバレフ選手(Sergey Kovalev)とによる約7か月ぶりのダイレクトリマッチは米国ネバダ州ラスベガスで行われ、ウォード選手が8回TKOで勝利して王座防衛に成功しています。
スタートからかなりプレッシャーをかけてきたコバレフ選手。距離を大きくキープしてやり過ごしたいウォード選手なのですがコバレフ選手のプレスに足取りがしどろもどろ気味にも映った立ち上がりでした。しかし慎重に距離を取りながらもいきなり放つ左フックや右ストレート、そしてボディブローを地味に返していきながら徐々にペースを引き寄せていったウォード選手。コバレフ選手の体力がちょっと落ちてプレスが落ちていくにしたがってウォード選手ペースの流れがよりはっきりとしていきました。
そして8回にボディブローで大きなチャンスを掴んだウォード選手。この試合一番の右ストレートも痛打してコバレフ選手をさらに痛めつけ、最後はウォード選手のボディブロー攻撃を前にロープに詰まって背中を丸めてしまったところをレフェリーが止めたフィニッシュでした。
8ラウンド目の一連のシークエンス開始のボディブローでコバレフが背中を丸めた場面。さらにはフィニッシュの場面はローブローを訴える意味もコバレフ的にはあったのでしょう。ただ最初のパンチはローブローに見えたもののレフェリーのトニー・ウィークス氏は続行を指示していましたし、最後のはローなのかどうか微妙なギリギリなもの。
コバレフがボディで効いてしまっていたのは誰の目にも明らかでしたしウォードのフォローアップも素晴らしいもので、コバレフの不当だとの訴えは少々説得力に欠けるように思えます。不運な面もあったのは認めますが。
ただこの結果と内容ってのはコバレフにとっては痛すぎる失点であり、ウォードにとってはキャリア最高に得るものが大きかった一戦でした。
HBOのケラーマンが言っていたアンソニー・ジョシュアってのはさすがジョークでしょうが、コバレフをこういう風にはっきりと退けてしまって本当にもう相手が見当たりません。カナダのスーパーマンがまだ残っていますがウォードにとっては絶好のカモでしかないでしょうし・・?
改めてその実力を証明したウォード選手は32勝(16KO)。コバレフ選手は30勝(26KO)2敗1分。
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コバレフは攻撃に幅が無くて、ボディも弱かったのかな、、、
ウォード、、、しかし地味だな、、、
ボディ以外のパンチもコバレフ効いてました
コバレフは不運というか明らかにローブローじゃ無いのにもローブローって訴えてましたから最後は自業自得かなとも思いましたね
そういうパンチが入った時ウォードもレフリーに確認してたしコバレフがちょっと情けなかったかな
前回のでボディージャブを主力に試合を組み立てるというのは分かるんですけど、それに対なす選択肢を用意せず読まれて右を被されたり、インサイドにわりにいったと思ったらいきなりステップバックしてコバレフのストレートレンジに立ったり 普段のウォードの立ち回りからすると考えられないもの
技巧の幅は示せたしパワーもついたと思いますが、違和感しか残らない試合でした
同じジャブの名手のステベンソンに今日の立ち回りをしたら普通に捕まって負けると思いますが・・・
そしてそのウォードに対しプレスを省略して前に出て捕まってローブロー?貰うコバレフ
期待していた内容とは程遠い一戦になりました
ただ、立ち上がりポイントを捨てても距離をしっかり取り、4Rあたりからはウォードが支配した試合に見えました。
ウォードのクリンチやタックル、飛び込みながらのフック、そしてローすれすれのボディー。
いずれも再戦ということを考えるとコバレフ側の対策が甘く、コバレフの攻撃の幅がなかった。
対しウォードは本当に良く研究し、プラン通りに戦ったのかと思います。
フィニッシュはスカッとしなかったものの、8R開始時点ですでにコバレフは戦意喪失していたようにも見えていましたし、手詰まり感もあったのでしょう。
このまま続けてもウォードの勝ちは揺らがなかったのでは。
コバレフ応援していましたが、その意味で納得です。
試合を見直してみたのですが、今回のコバレフには一戦目であったようなウォードにダメージを与えるブローを届ける新たな策を見つけることができませんでした。
結果的には終わり方にちょっとケチが付きましたが、そもそもとってもらえなかったのはコバレフがローブロー狼少年だったせいといったほうがいいのかとおもいます。
コバレフはウォードのクリンチ際の攻防を前回同様対処できずに困惑していたと思います。
ウォードの方はボディー多目の展開を全体的にやっていたなと思いました。
ローブローは確かにありましたが、5ラウンド以降のコバレフの展開が余りよくなかった
総じて思ったのは、相性の悪い相手なのかな?
私としてはこれで決着にしてコバレフには他と戦って勝ち進んで欲しいなと思いました。
前回の試合を踏まえ、ウォードの戦いをあまり好きになれないなぁ・・・
まだ見たかったですが。
前戦で、「顔面もボディーも打たれ弱い」、「後半スタミナがガタ落ち」、「密着戦が苦手」、に気づいたのでしょう。
遠距離戦、密着戦に終始し、中間距離での攻防は避けたように見えました。
弱点が分かっていても、あれだけ的確に突くのはウォードしかできない芸当だと思います。
昔からパワー不足と言われてますが、強振しないだけで、そこそこパンチもあると思います。
KO率は低めですが、コバレフ、ドーソンをKOするなんてパワーが無いわけないですよね。
コバレフは今回の試合で一気に強者のオーラが無くなってしまったと思います。
強いことは間違い無いのですが、低めだったとは言え、ボディーが弱いことがバレてしまったし、密着された時の芸のなさも露呈してしまったと思います。見た目に反してスタミナ、タフネス、押し合いが弱いと思いました。
今後の対戦相手は前半をなんとかしのいで、後半に頭をつけてガチャガチャ打ち合えば、なんとかなるかもって思うのでは。
ウォードは対戦者の質も素晴らしく、正にP4Pだと思います。