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アンドレ・ウォード対エディソン・ミランダ(2009/05/16)

2009-05-17 11:56:10 | ボクシング
NABO・NABFスーパーミドル級タイトルマッチ

アテネ五輪金メダリストのアンドレ・ウォード選手(Andre Ward)がコロンビアの強打者エディソン・ミランダ選手(Edison Miranda)と対戦した一戦は、ウォード選手が大差の12回判定で勝利しています。(体格比較)

ウォード選手にとってプロ入り以来初の重要なテストとなった一戦でしたが、スピードとスキルの差でミランダ選手の強打を最後まで封じ続けた快勝でした。
ミランダ選手の動きを注意深く見定めながら放つジャブ、左フックのリード、サウスポー構えから放つ左ストレート、左アッパーなどのシャープな攻撃で中間距離を支配し、ミランダ選手の射程に入ると完全に密着して相手の攻撃を封殺。密着といってもただ抱きつくのでは無く、押し込みながら自らのショートの攻撃を上手く当てて戦っていて、ミランダ選手が強い攻撃を出せる距離での攻防を巧みに回避しながら実に上手く最後まで戦っていました。
ここ最近、心配になるほどの元気の無い戦いが続いていたミランダ選手でしたが、この日は右のパンチの迫力が復活していた印象。初回にいきなりバッティングでウォード選手の眉の上から出血させたり、ローブローを見舞ったりとダーティーなところも見せていて、かつての恐怖のオーラが復活していて試合序盤は非常にスリリングな展開だったのですが、最後まで強打を爆発させる事はかないませんでした。
公式の採点結果は119-109が2人、116-112が1人の大差の3-0。シロート採点120-108。

かなりシャープで強く見えるパンチを何度も決めていたウォード選手でしたが、ミランダ選手に効いた様子が全然見えなかったので、パワー不足なのかな?とちょっと気にはなりましたが、気になったのはこのぐらい。五輪金メダリストという実績の割には目立たない存在に甘んじてきたウォード選手でしたが、この日の重要な勝利で存在価値を大きく上昇させた事でしょう。今後の動向に注目です。

ウォード選手は19勝(12KO)。ミランダ選手は32勝(28KO)4敗。

試合動画(dailymotion)

Ward schools Miranda!(David Robinett,fightnews)
Ward Dominates Miranda For Twelve Rounds of Action(Mark Vester,boxingscene)
THE GRADUATE: Ward Makes The Grade, Schools Miranda(Michael Woods,The Sweet Science)
Welcome To Contention: Ward Shines in Homecoming(Jake Donovan,BoxingScene)
写真
Photos: Andre Ward Decisions Edison Miranda in Oakland(Boxingscene)
Unbeaten Andre Ward Pounds Miranda,Wins Unanimous 12-Round Decision(Photos: Tom Casino,P4P boxing)

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6 コメント

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Unknown (ss)
2009-05-17 15:45:41
個人的にはイマイチ魅力の感じられないウォードだったので、ミランダには密かに期待していたのですが…
スピードがあってテクニックもあるのですが、世界をとり行くにあたって、何かウォードといったらこれ!みたいなものが欲しいですね
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Unknown (管理人)
2009-05-17 20:01:23
>ssさん
ミランダは最近元気が無く、特に前戦では脆さが感じられてたのでウォードがアッサリ勝っちゃうんだろうと予想していたのですが、怖いミランダが復活していて嬉しかったです。負けてしまいましたが…
ウォードはこれからがようやく本番といえるのではないでしょうかね。
なんか淡々としすぎてる感じなのが気にはなりますが、これからの戦いぶりに期待しましょう。
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Unknown (WAKU)
2009-05-17 23:02:43
ウォードは毎回パワー不足の課題を残してしまいますね^^;
このスピードとテクニックにパワーや獰猛さが加われば凄く面白い選手になると思います。
どの団体のベルトに挑むか楽しみですね。
お願いだから暫定とか勘弁っ!
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Unknown (管理人)
2009-05-17 23:29:44
>WAKUさん
WBCとWBOで2位だとshowtimeの中継で言ってましたし、その気ならすぐにでも世界戦できる位置にいるんですよね。
今のスーパーミドル級はケスラー、フローチ、ブテ、バルザイという王者たちはいずれも個性のある実力者。ランカーを眺めてみてもアンドラーデ、ディレル、ビカ、グリーン、パスカル。
インキンやテイラー、レイシーなどの元王者たちも控えていますし、パブリク選手やアブラハム選手が上げてくる可能性も結構高い。
と、こうしてみるとムチャクチャ充実してますねw この強烈な面子の中でウォード選手がどんな風に存在感をアップしていくのか見守っていきたいですね。
ディレルやグリーンとの出世争いという見方も面白いかも。楽しみです。
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Unknown (リゴンドー)
2009-05-18 16:58:06
うーん、いつもウォードを観ていると、一言「ショボイ!」と、それしか出てこないんですよね、なぜかw
そこそこスピードもあり、テクニシャンなのは分かりますが、表情をはじめとして全身から醸し出されるあのカリスマ性の無さと試合の単調さでぜんぜん観る気をおこさせません。今回の試合も、ウォードが良いというより、ミランダの無策っぷりの方が目立っていたように感じました(とにかくクリンチが多すぎて眠くなりました・・)。今の王者のメンツをみていても、このままだと、ちょっと厳しいかなと思います。
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Unknown (管理人)
2009-05-18 23:33:00
>リゴンドーさん
勝ったウォードは早速フローチとやるかも、って話しが出てるみたいですね。まあ1度ぐらい負けたところでどうって事ではないですし、これからでしょう。
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