かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

潰瘍性大腸炎も色々治療法が考案されてきているようですが、敢えて寄生虫を飲むという驚きの方法も考案されているようです。

2017-12-13 21:27:40 | Weblog
 今朝の奈良市アメダスの最低気温は−1.1℃、最高気温は7.4℃、五條市アメダスの最低気温は0.7℃、最高気温は5.9℃でした。昼間はよく晴れて、昨日よりも気温は上がりましたが、体感される寒さはあまり変わりなかったように感じられました。日本海には冬特有のスジ状の雲が列をなし、レーダーで見ると、その列に沿って雪か雨が観測されている様子が伺えます。今のところ我らが奈良盆地への侵入はありませんが、夜のうちに流れ込んできてひとしきり降ったりしたら、明日朝真っ白になってびっくり仰天、なんてことになるやもしれません。

 さて、潰瘍性大腸炎については、先日中国の薬草で効果のあるものが見つかった、というニュースを記事に書きましたが、今度は人体に敢えて寄生虫を住まわせるという方法の臨床試験が、東京慈恵会医科大で始まるとのニュースがありました。寄生虫による免疫系への刺激を利用して、皮膚の病気である乾癬や、難病で知られる潰瘍性大腸炎など、免疫異常が原因と思われる疾病の治療に期待が寄せられているのだそうです。
 対象の寄生虫は、豚鞭虫というもので、卵から孵って腸に住み着き、2週間ほどで便と一緒に出ていくという、比較的短期滞在型の寄生虫のようです。以前から、アレルギーに寄生虫が効くかも、という話がありましたが、この方法はそれと似たような話になるのでしょうか。
 
 東京慈恵会医科大で寄生虫学を研究する嘉糠洋陸(かぬかひろたか)教授によると、「長い歴史から見れば、寄生虫など自然との共存が本来のかたち。アニサキスやサナダムシなどの寄生虫は日本人にとって身近な存在。効果が示せれば、この治療法も受け入れられるだろう。慢性化しやすい腸の病気などの治療法の選択肢を増やすことにつなげたい」と話しておられるそうですが、さすがに寄生虫が日本人にとって身近な存在、というのは少々言い過ぎではなかろうかとも思います。私の世代には小学生の時にお尻にシールを貼って剥がし、寄生虫の卵が着いてないか検査する集団検診がありましたが、それも無くなって久しいように思いますし、寄生虫自体、アニサキスはともかくとして、それ以外の腸に住み着くタイプはほぼ絶滅したと言っても間違いではないところまで減っているんじゃないでしょうか。
 まあそれはともかく、効果が出るならそれで良いと思いますが、結局潰瘍性大腸炎の患者さんは、生涯に渡って2週間に1度豚鞭虫の卵を飲まねばならない、というのは、ちょっと大変な気がします。人体に影響が少なく、もう少し長寿命でできれば勝手に体内で世代交代してくれるような寄生虫を見つけて欲しいと思いますが、そんな都合の良い生き物は居るんでしょうか? 無ければいっそ遺伝子組換えで作ってみてはどうかとも思います。

 
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