いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

米国の財政規律(笑)~日本と米国の国債はどちらが危険か?

2010年03月02日 14時33分30秒 | 経済関連
東大のたいそう賢く偉い学者大先生なんかに、是非お伺いしたいものです。岩本教授とか伊藤教授とか、そういうご立派な先生方が揃っておられるようですので。ご高説を拝聴し、日本の経済学者という専門家が、いかに学術的に正確無比であるかを実感したいものですな。


えー、最近の日本国債は発行状況が本当に酷いということで、格付け会社から「引き下げするぞ」という脅し、もとい、警告を頂戴するありさまでございます。確かに、現政権の無軌道ぶりは、目を覆いたくなるような惨状でございます。日本国民の目から見てもそうなんですから、海外投資家からすればもっと厳しい評価を受くるのもやむを得ますまい。


ただ、他の状況というものも若干は気になるところでございます。

10年1月10日>合衆国地方政府の地方債の推計

国の財政状況が厳しいというのは、ギリシャやその他PIIGS諸国の専売特許(死語か?)というものでもないのでは、ということです。この記事中に当方の推測を書いたわけでございますけれども、米国の一般政府だってかなり苦しい状況にあるだろう、ということは感じ取れるわけです。さて、28兆ドルの債務はどうなんだろう、みたいなもんですな。


それに、財政規律のユルユル、緩々というのが窺われるわけで、それは合衆国の痛手が大きかったから、ということはあるでしょうね(この税金は、大手金融機関のボーナスへと所得移転されている、ということでございますね)。


こちらの記事をどうぞ。

米大統領、ペイゴー原則盛り込んだ連邦債務上限引き上げ案に署名 | Reuters

(以下に引用)

[ワシントン 12日 ロイター] オバマ米大統領は12日、連邦債務上限を14兆3000億ドルに引き上げるほか、新たな支出に歳出カットなどの財源確保を義務付けるペイゴー原則を盛り込んだ法案に署名し、法律として成立させた。ホワイトハウスが明らかにした。
 2009年12月に設定された従来の連邦債務上限である12兆4000億ドルは数週間のうちに超過する見通しだった。
=====


ね?
ゆるくないですか?

上記の拙ブログで米国地方政府の債務を推測した記事中には、「政府債務12兆ドルと合わせて、28~30兆ドル」と書いたわけですが、政府債務の天井が超えそう、ということで、急遽増額したんですよ。

12月に”12.4兆ドル”に天井を引き上げたばかりなのに、その僅か2ヶ月後には14.3兆ドル(正確には、14兆2940億ドルだったはず)に約2兆ドルも増額したんですって。
天井を数週間で突破しそうだから、ということだそうで。

拙ブログで1/10に取りあげて記事を書いてから、たったの1カ月ですぜ。



専門家だとか言ってる、日本の経済学者というのは、素人以下なのね、ということが、本当に実感できますわ。


ああ、それから、米国債を中国が買うのを止めたんじゃないか、という観測がマーケットの一部に流れたみたいですが、持ち高が日本が中国を上回っていたから、というような話でしたな。ただ、その後には「第三国を経由して買っているんじゃないか」みたいに報道が流されましたが、それが事実なのかどうかは誰も確かめてないんですよ。

世界最大の純債務国である米国が、米国債のファイナンスをできないというようなことにでもなれば、それは一大事ってな話でして。本気で中国が米国債を買うのを止めてしまった場合、どこから資金調達してくるか、ということが問題になってくるでしょうな。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。