昨夜は芸能生活50周年記念と銘打った「舟木一夫」のコンサートを見てきた。
吉永小百合と舟木一夫と言えば私らの中学・高校生時代に大活躍した2大スターである。
現在と違って日本全体みんなが将来に夢を抱いていた良き時代を反映して、青春映画・青春歌謡全盛の時代であった。
さすがに観客も若い人はいなくて、腰の曲がりかけたような昔乙女・元少年ばかり。
過ごしてきた生活の場はそれぞれ違っても、みな同じ時代を生きてきた連帯感のようなものを感じるコンサートだった。
舟木一夫の「65才を過ぎて嬉しかったのは年金を貰えるようになって安定した生活がおくれること」(もちろん謙遜だろうが)の言葉に観客との距離が一気に縮まったような一体感で、伴奏なしで「赤い夕陽が 校舎をそめて ニレの木陰に はずむ声 ・・・」と一緒に歌う観客が少年少女のようになっていた。
終演後は余韻に浸りながら久し振りに夫婦二人で青春時代にカムバック、できるだけ顔を見ないようにして腕を組んで歩いてみた。