雪害の記録 2006 Apocalypse

君死にたもうことなかれ

(新潟)見附の小学生プール凍死事故、教員を書類送検へ

2005年10月12日 | 雪害の記録04-05
新潟県見附市立見附小学校で今年2月、3年生の男子児童(9)がプールに落ちて凍死した事故で、県警は学校幹部ら教員5人前後を業務上過失致死容疑で新潟地検長岡支部に近く書類送検する方針を固めた。事故当時、運動場には1メートルを超える積雪があり、隣接するプールのフェンスと立ち入り禁止の看板は埋もれていた。県警は子供たちがプールサイドに簡単に入れる状態を放置した学校側に責任があると判断したとみられる。

 事故があったのは2月3日。男児は3時間目の体育の授業で、運動場で雪合戦をしていた。

 授業は午前11時半ごろに終わり、教室に戻った担任が男児がいないことに気づいた。午前11時50分ごろになって、男児はプールで死亡しているのが見つかった。11時半ごろに転落したらしい。

 捜査1課と見附署の調べでは、プールには深さ約1.1メートルの水があり、表面の約30センチがシャーベット状だった。見附市など中越地方は19年ぶりの大雪を記録。運動場に積もった雪でフェンスは埋まり、プールサイドとプールの境も雪ではっきりしていなかった。

 このため子供が過ってプールに転落する危険があったのに、学校幹部は安全の確保を指示せず、担任らも注意を怠った疑いがもたれている。

 この事故の直前には、6年の女児が別の子供がプールに近づくのを目撃し、教諭に知らせていた。教諭はそのことを教頭に報告したが、ともにプールの状態を確認するなど必要な対応をしていなかったという。学校側は子供がプールに落ちる危険性を事前に認識できたと県警はみている。

 この事故をめぐっては市が和解金2700万円を支払うことで遺族と合意。その議案が市議会の9月議会で成立した。

朝日
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