まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

妹ちゃんはぴば

2022-01-16 13:46:54 | 日記
あれ?もう25分経ったよね?
はじめて乗るバスほど不安なものはない。
サイトには逗子駅からバス25分とあったのに、まだ気配すらないので、グーグルマップ発動。え、まだまだ先じゃん。

目指してるのは秋谷にあるマーロウ本店。1984年創業という老舗は、目の前の荒々しく削られた浜と、あまりに大きく見える富士山が素晴らしいロケーションだった。
ポップな色合いの外壁は、創業当時はさぞや周囲の度肝を抜いたことだろう。

ランチじゃなくていいの?お茶だと予約出来ないよ?と何度も聞いたのに、プリンが食べたいのと言い張る妹ちゃん。誕生日くらい、いいのになぁ。
開店から1時間は経ってないのに、すでに一組並んでる。席に案内されるまで30分は待ったか。でもテーブルは一番奥のサンルームで、見晴らしよく最高だった。

ほぼ半年ぶりに会う妹ちゃんと、尽きることなくお喋り。在宅ワークの多い妹ちゃんは芸能ゴシップから社会情勢までいろーんなことをよく知ってて面白い。


マーロウのプリンは久しぶりに食べると美味しい。そして食べても食べても減らない。

店を出てから海岸で写真を撮り、思いつきで、このまま海岸に沿って歩いたら帰れるんじゃない?と。バス通りもほぼそのまんまなので、途中リタイヤしてバスに乗ってもいいしね。

海は眩しく、波は穏やかで、玉砂利の海岸をざくざく歩いてると暑くなってコートを脱いだ。
その歩き方だと明日筋肉痛だよ、と海岸散歩の達人が笑う。一人暮らしでもちゃんと食べ物に気をつけて運動を欠かさない妹ちゃん、尊敬する。もしわたし一人で暮らしたらどんなに自堕落になるか。

やっと駅に到着したので、出発のとき時刻を確認していたわたしが、2時間かかったよ、と告げると

ええっ。それ聞いたらすごく疲れた気分になった。知らなかったら平気だったのに。

そっち方向からのクレームにうっかり笑った。

そして時計を見てふと思い出したように、アメリカ時代の友人にメッセしなきゃ、と言った。
偶然誕生日が同じだったので、一年に一度、happy new yearと happy birthdayを贈り合うんだって。
20年以上経つと、いい思い出しかない、と言ってた。そっか、それならよかったな。帰国した直後、モーラナイフのように尖ってた妹ちゃん、どれだけ気を張って生きてたんだ、と心痛めたものだったよ。

あんなに大きいプリンを平らげたけど、あとでお腹すくよね、と豚カツ買って妹ちゃんちに帰った。そして一時間半後にはしっかりそれも食べ尽くした。

前の日いろいろ迷って買ったプレゼントは、ラベンダーの(今の彼女のブーム)せっけん、ファブリックスプレー、ホットアイマスク、バスソルト。あと、ふわふわまっしろタオル大小と、赤のお箸二膳。キッチンツールは赤で統一してるので。インスタントの淡路たまねぎスープや玉露のティーバッグ、チョコレート。
お茶の銘柄を見て、これなんて読むの?と聞くので「やめ、っていうんだよ。九州のブランドよ。」と答えた。ジャパニーズカルチャーをちょいちょい伝えようと意識してる姉。ひとはこれを大きなお世話という。

このいちねん、よいことがたくさんありますように。


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