まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

ワークマン着て遊ぶ 30days blog♪day 23

2020-10-31 10:48:00 | 日記

可愛い靴履いてますねー、と言われたので、ありがとうございます、これ1900円なんですよと答えたら驚かれた。何しろ買ってるわたしが驚いてるんだから仕方ない。高撥水のボア敷きのぬくぬくスリッポン。ワークマンプラスでお買い上げ。

このひと月にトレッサ横浜のワークマンプラスに2回行ってて、毎回2点ずつ購入してる。初回の感動はコットンキャンパー。厚手の丈夫な綿素材で焚き火の火の粉が飛んでも燃えにくい。パタゴニア のダウンにぽちぽち穴開けちゃったわたしとしては大変ありがたい。キルティングのインナーがあったかいし、何よりこれ以上は絶対いらないっていうくらいたくさんのポケットがついててすごく便利。これならナイフだって火吹き棒だってスマホだって、小さめのまな板だって入る。カラピナやハンマーがぶら下げられるループもたくさんあるけど、今のところぶら下げたいものって無いなあ。あ、ククサ ?ククサ が服にぶら下がってたらかなりウケるぞ。しかし感動ポイントはなんと言っても低価格なことだ。3900円て。Tシャツじゃ無いんだから。

もともとは作業する仕事の人のための服屋だったけど、職人人口が減ってきてターゲット広げなきゃ、とPBの開発に大々的に乗り出し、先入観の無い女性などに売り込むためにおしゃれなショッピングセンターにアパレル部門のワークマンプラスを出したのが2年前。そこから毎月二桁成長(前年比)だって。3月から5月のコロナ騒動時も成長し続けてる。若くフットワーク軽い社長が「わからないことはどんどん聞く」姿勢で高機能にこだわってる。そして低価格にするための海外の自社工場にも。

もう一つ人気が出てる理由は徹底的なユーザー目線。例えばアウトドア用の開発だったら、有名なキャンプ女子ブロガーをアンバサダーにして、「こういうのがあったらいいと思う」を極力拾う。出来たものを彼女が着てキャンプ動画をアップすれば売り上げが伸びる。

履いて動いて脚のどこにも何のストレスもかからないパンツも素晴らしいんだけど、わたしが次に欲しいのはヒーター機能付きのベスト。寒い冬の朝、あぁ、こたつを背負って学校に行くことは出来まいか、と思ってたわたしの「夢の着るこたつ」。もう雪だって怖くないぞ。コットンキャンパーの2倍以上の価格なので、来月にする。売り切れないで、お願い。

星にしても月にしても焚き火にしても、これからの季節のきーんと冷えた空気の中で見るのが一番美しくて感動する。ただそこまで気温が低いとこちらの身が保たない。しかしこの冬は体を冷やさずに極上の輝きを見ることが出来るんじゃないだろうか。完璧だ。どうかしたら、わたし冬が好きになっちゃったりするかもしれない。


朝の薪拾い 30days blog♪day 22

2020-10-30 19:16:00 | 日記

6時半は日の出からだいぶ経っていて、早朝という空気でもないけれど

桜の並ぶ緩やかな登り坂をオレンジや黄色に色づいた葉を踏みつつ歩くと、湿った土の匂いとひんやりした風が心地よく肺に満ちていく

先日ある程度目星をつけていたので早足になりながら土の斜面を登り、まずは直径10センチはあろうかという枯れ木を一本抱えて戻る途中、坂道を猛スピードで降りる自転車に引っ掛けそうになって飛び退く

向こうもまさかいつもの通学路に拾った木を抱いて横断しようとする中年女性がいるだなんて想像もしてないだろう

ガレージに木を立てかけて再度坂を登り、今度は中位の枝を適当に折りつつガーメントに挟んでいく

薪を運ぶための幌布で出来たかっこいい鞄も世の中にはあるが、高くてどうしようかなと思っていた時に夫が思いついた素晴らしいアイディア

スーツなどを購入した時のぺらっとしたガーメントを2つに折って間に枝を挟んで持つとちょうどいい

破れてもたくさんあるので問題なし

いっぱいになったのでまた戻り、ガレージの後ろにバラバラ置いてとりあえずリビングへ上がると、朝風呂から出た夫が身支度を済ませて待っている

コーヒーを飲んでから今度は二人で外に出て、まずは車道沿いの松の木の下に転がる松ぼっくりを拾い、それからまた桜の坂を登る

初めてくる夫は入り口近くに落ちている細めの枝から拾おうとするので、そんな小物は捨て置いて良しと笑う

斜面の上には最後の大物が残っているので、二人がかりでまずは枝を折って持てるサイズにする

乾いたいい音がするね、と夫が言う

桜の枝は枯れてもなお気品ある芳香が漂うようだ

ガーメントがまたいっぱいになったので帰宅し、ガレージにまたバラバラと撒いてリビングに上がる

なんかお腹減ったね、と、何年ぶりかの白飯お味噌汁の朝ごはんを二人で食べる

新婚の頃はこれに鮭まで焼いて供していたのになあ

それから夫は在宅勤務の準備を始め、わたしは行水のようにシャワーを浴びて出社する

今日の1日はとても長そうだ

「おじいさんは山へ薪拾いに」と昨日の画伯(小5)のセリフが蘇る

おばあさんもだけどな

って、誰が年寄りやねん

前回、河原に持っていったガーメント一個分はおよそ4時間で燃やし尽くした

白飯を炊いて、肉を焼いて、ホーメルのチリビーンズをあっためて、珈琲3回淹れた

週末の海ではたっぷり燃やせるぞ

南米の人が数日間のカーニバルのためだけにそれ以外の日を働いて準備して過ごすと聞いたことがあるけど

わたしたちの最近の日々は焚き火照準になってて、ちょっと面白い

なにしろどっか歩くときに、目が勝手に針葉樹のシルエットを探す始末で

このあとはいったいどうなるんだろうか

夫が山林物件をリサーチしはじめたらちょっと正気に戻してあげなきゃなと思っている


ポートレイト 30days blog♪day 21

2020-10-29 08:21:00 | 日記
ごめん、無理なこと頼んでいい?
えー、またー?
なんてボスとやりとりできるのがいいところ、いや、ボスにとっては痛いところか。
渡された冊子にはたくさんの顔写真、全国の「会員数100人以上」の先生たち。
それぞれの教室検索にアクセスして、内容をプリントアウトしてほしいという。来月の研修会の準備ですね。
作業しながらとにかく気になるのは顔写真。力の入れ加減がばらばら。ヘアメイクもカメラマンもプロで、補正をがんがんにしてる方から、ピンぼけスナップの方まで様々だ。もし自分だったら、ヘアメイクはともかくカメラマンはプロに撮ってもらったものを貼ってほしいな。まるで印象が違うもの。並べたときにこんなに差があると、ひええってならないかなあ、本人も担当営業も。そして密かに、うちの事務所の先生のなかにわたしが撮ったものが入ってて嬉しい。嬉しいけどやっぱりプロの撮ったものの完成度には届いてない。ただ、このリラックスした笑顔はカメラマンとの距離感が産み出すものなので、そこは負けてない。撮りながら交わした会話とか、その日の天気とか、覚えてるんだよね、これが。
写真頼まれたらもちろん、撮ったままをお渡しすることはないけど、お顔について言えば手を加えるのはほんのちょっとで、全体のトーンを明るくすることとか、コントラストを緩めるとか、雑な背景をカットするとか、そのくらい。目のサイズや鼻筋や輪郭の線を変更しちゃうと、もうその人じゃなくなっちゃうと思う。もっと修正してほしいというリクエストもたまに受けるけど、多分普段からアプリ加工に目が慣れてるんだね。あの過度な加工写真は本人以外はイイと全然思ってない、きっと。あぁ、この人はこういう風に見られたがってるんだね、ということがわかるだけで。そういえば前に、スマホと電車の窓に映る自分を交互に見つつ、前髪の流れなど何回も整えてる若い女性がいて、ちらりとのぞいたらスマホに出てたのは石原さとみ。なんか気の毒な気がして、その人の顔を正面から見るのはやめといたもんだよ。
写真といえば、我が家のリビング続きの和室には大ぶりのパネルがあって、そこには中学生だった娘をはさんで夫とわたしがあり得ないくらい笑って映ってる。撮ってくれたのはカメラの師匠のマッキーで、撮りながら「こんなにすぐに爆笑してくれる家族は少ないんだよ。特にお父さんが。」って言ってたのを思い出す。今わたしがフェイスブックでアイコンにしてるのもマッキーに撮ってもらったものだけど、実はそろそろかなり時間経ってるので、詐称気味。知らない海外のひげもじゃおやじから英語で、もうほんとその顔かわいいからぜひ友達に、っていわれるやつだ。承認はしないけど。そしてあの恐ろしい破壊力のマッキーの写真集には、比較的最近のわたしがいる。当然パネルのわたしがいちばん若く、余計な脂肪も少なく、シワも少ないんたけど、アイコンのわたしも最近のわたしも、おんなじように楽しそうにしてる。時間の経過と適正な劣化をいっしょに見届けてくれてるカメラマンがいるなんて、なかなかしあわせなことじゃないか、と思う。
アー写を撮る仕事をしてる人が、初めて会う相手である場合は撮影時間の大半をコミュニケーションに費やすって言っていたのを思い出す。その人の内面を知り、どこが一番魅力的なのかを探って、それが映るように撮る。フォトショの機能を使い倒すより大事なこと。広告なんだから、見る人に良いと思われないと意味がないよね。そもそも、本人に魅力があることが絶対に必要だけど。
ということで冊子に載っていた残念な方々には腕の良いカメラマンと出会うことを強くお勧めします。見つからないならご紹介してもいいけどマージン取るわよ。あっ、わたしでいいなら業務の範疇なので無料です。沖縄や北海道の先生からのオファーを優先。

あんこを煮る 30days blog♪day 20

2020-10-28 17:55:00 | 日記

新豆は皮が柔らかくて早く煮えるんですよ、と教えてくれたミナコさんには大変申し訳ないのですが、昨年購入した「新豆」を仕舞い込んでいたら旧豆になってしまいました。ちょっと残念な煮上がりになりましたので、再挑戦です。今度はちゃんと新豆を新しいうちに煮ましたよ。

袋に書いてある通り、まずは豆をきれいに洗って、豆の5倍くらいの水と一緒に火にかけます。ぐらぐら沸騰したらいったんお湯を捨てます。それからもう一度、豆の5倍くらいの水と一緒に火にかけます。沸騰したら極弱火で柔らかくなるまで。完全に芯が無くなったらお湯を捨て、豆と同量か1.2倍くらいのお砂糖を入れて火にかけながら練ります。おそらくこれがスタンダードな作り方なんじゃないかな。

で、これを書いてる今は「柔らかくなるまで」のちょっと持ち余りする時間なんだけど、その間にあんこ炊きについてのあれこれをネットで見ていたら、なんだか面白いものを発見しました。

和歌山にある老舗のあんこ屋さんの物語です。百年の歴史があるその店に、ある男性がやってきました。その男性はとても有名な「さすらい のあんこ職人」で、彼に店の自慢のあんこを試食してもらったところ、「このあんこ、腐ってますな。」って。あんこ屋の社長は、じゃあ、腐ってないあんこを作って見せてよ、と喧嘩腰で言い、「いいですよ。」ってその場で彼が作ったあんこを食べて、これは完敗だと思ったんですって。早速あんこ製造担当の自分の娘を彼のもとに修行に出し、帰ってきたところで百年続けてきた作り方をガラリと変更したそうです。ってこれはダイジェストにしてみたけど、本編の物語がとても面白く素敵な文章だったから、ぜひ探してみて。「きたかわ商店」検索でいけると思う。(リンク貼らないんかい)

さすらい のあんこ職人の小豆の煮方は、まず洗った小豆の入ったボウルに熱湯をざばあ。ホイッパーでグルグル。こうすることで小豆が渋みを出すのを封印するんですって。お湯を捨てたら次は沸騰しないように注意しながら煮て、小豆の芽の出る部分(へそ)が外れたら、お湯とへそを捨てる。それから本炊きします。へそが取れてると煮えるのが早いんだって。

「変えてはならない商道、変えねばならない商法」というのがあんこ屋の座右の銘なのだそう。商売は哲学と科学。哲学にあたる商道は変えてはいけないが、商法にあたる科学は進歩するものだから、良いものに変えていかなければならない。なんてかっこいいんでしょう。変えるったってそこには先代、先々代から受け継いできた伝統とかしがらみとかプライドとかがあるのだから、並大抵のことではないと思う。この店のあんこ食べたくなったわ。

もう一つ、これはすごいなと思った社長のセリフは「先生は毎回言うことが違うという人もいるけど、常に進化してるんだと思います」ってやつ。こないだ教わったことと違うじゃん、全くもう、じゃなくて、「進化」と捉えるポジティブさ。教えを乞う姿勢について再認識しました。最近不真面目な生徒だからな、気をつけなきゃ。

さて、でもやっぱり気になるのはさすらい のあんこ職人さんですよ。どんなお方なのか調べてみました。21歳で有名な和菓子屋に就職しメキメキ頭角を表し、44歳でとある地方の菓子工場の立ち上げに携わり、若い弟子が出来たのだそうです。しかし工場はたった3年で閉鎖、可愛がっていた弟子は全く違う職に就いたものの、うまくいかず自ら命を絶ってしまったと。それを知ってあんこ職人さんは辞職しました。自分の責任だと思ったんだそうです。大手和菓子屋からの再就職の誘いを全部断って、困ってる小さな和菓子屋を助けながら全国を巡っているんだって。マイカーで北から南、車中泊する70代。ドラマチックすぎて言葉もない。

まだあんこ職人さんの人生の尺には足りませんけれど、わたしもここまでで痛い思いもそこそこして来ました。その瞬間、「これまでのは間違いだった。リセット。」ってするのか「もうズタボロだ。でもこのわずかな身と皮に食らいついていくしかない。コンティニュー。」ってするのかは、わたし自身が決めてきたこと。合ってたか間違ってたかは人生が終わる時にしかわからないんだけどね。もしあんこ職人さんが横浜でフラフラしてるところに遭遇したら、こんなふうに申し上げたいです。お弟子さんのことはとても残念だったけど、それは彼の選択で、あなたに責任はないと思います。でもそのことをご自身の責任だということにして人助けに身を捧げているのもあなたの選択で、そのおかげでたくさんの人たちが救われています。心から尊敬します。って。

と、書いてる間に小豆は煮えたみたいです。白砂糖どこにしまったっけな。


鉄板 30days blog♪day 19

2020-10-27 12:27:00 | 日記

必ず笑いが取れるやつ、のテッパンではなく、スチールで出来た重たい調理器具の方ね。

焚き火の先輩の持っているツールがいちいち羨ましくて、同じやつまたは似たようなやつを少しずつ集めている。その中に鉄板があって、なかなかこれはというものに出会えずに来ていた。近頃頻繁に見てるヒロシちゃんねるでは、ヒロシオリジナルのを使ってて、これ欲しいわと思ってるんだけど、あのお方は基本ケチなので、一回の製造ロットが300とかですぐに売り切れてしまう。チャンネル登録者数99万人をなんだと思ってるんだろうか。と、よくわからない文句を抱きつつ今日も来ましたアウトドアコーナー。今回はヨドバシね。

そしたらいい感じの鉄板がいくつかあるじゃないですか。そうそうこういうのだよ、単にフラットで、端の方だけクッと立ち上がってるやつ。サイズも数種類あって選べるのが素敵。って、あれ?このポップ。

「ヒロシさんが使っているのはこちらです。」

ああっ。思わず別の売り場にいる夫を探しに走る。見つけて袖を引っ張って連れてきた。こいつか、本に書いてあった悪い奴は。まだこんな、いけしゃあしゃあと。

最近の愛読書「ヒロシのソロキャンプ」にオリジナル鉄板を作るに至った事件が書いてあった。ある日ヒロシのもとによくわからないメーカーから「これ使ってください。」と一枚の鉄板が送られてきた。ちょうど欲しかったところなので早速ソロキャンに持って行き、いつものように動画をアゲたところ、その鉄板を使っているところを勝手に抜き出してメーカーが広告に使用し、爆売れしたと。それを知ってヒロシは当然抗議したものの、一切無視だとか。頭にきたので自作したんだって。

だけどヒロシも馬鹿じゃないと思うから、最初からメーカーの意図はわかってたんじゃないかなあ。送られてきたとき、使わせてもらうけど宣伝の部分は別途きちんと相談ね、とか、トラブル対処の方法はあったんじゃないのか。もしそうしていたらお互い大儲けだったかもよ。そしてわたしもこれを買っていたかもよ。当然今回は買いませんが。

ということで北海道のメーカー/moose/room worksさんのflying iron(フライアン)を購入。柄がないのは、自分で好きな木を突っ込んで作ってね、という趣向。ブッシュクラフトってやつですね。鉄の厚みが3.2mmで16センチ四方のサイズ。

早速帰りにスーパーでちょっと厚みのある肉を買う。鉄板は説明書の通りにシーズニング。洗剤で洗ってガスコンロにかける。炎の熱を吸い込んでみるみるうちに青光りしてくる表面。萌えるわ。いったん少し冷まして、また洗剤で洗って火にかける。水気が完全に飛んだら終了。オリーブオイルを塗っておく。ピカピカで美しいこと。改めて熱したところに牛脂をジュージューやって、これも仕入れたばかりのブレンドスパイス「Maximum」を振りかけた肉を乗せる。香りがもうたまらない。夫はこのスパイスを購入するとき、レジで係の人に「これは味がすごく濃いので、くれぐれもかけすぎ注意です。」ってわざわざ言われたらしい。バンバンかけそうな顔に見えたんじゃないの?って言ったら「失礼な」だって。ということでわたしはちょっと控えめに振ったら、少し足りなかった。炊きたての白飯に焼きたての肉、追いマキシマム。ふは。これ海辺でやったら幸せすぎて倒れるんじゃないか。使い終わったらウエスで汚れを拭いてからお湯で洗う。洗剤はもう使わない。火にかけて水気を飛ばしてオリーブオイル。耐油性の紙袋に入れておやすみなさい。

こうしてまたツールが増えた。そのうちでかいバックパックが欲しくなっちゃうな。人はこの状態を沼という。