まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

姫リンゴ飴を齧りながら

2018-11-26 22:16:07 | 日記
新宿 花園神社の酉の市には
「見世物小屋」が出るらしい。
それを聞いて「行きたい」というムスメ。
な、なぜそのようなものに興味があるのだ。
「いいじゃん一生に一度は行っとくべきじゃない?」
そうかなあ。どうかなあ。

参拝客でごった返す境内の隅に
おどろおどろしい飾り付けのされた小屋が。
「蛇女」「変異体質の女」などに混じって
「狂気のOL」なんて看板もある。
どうしても入る勇気が出なくて困ってると
「いいよ、今度友達と来るから」というムスメ。
よしよし、それならお参りも済んだし
あとは屋台でなんか買おう。

「リンゴ飴食べる」とムスメ。
あんなの大きくて重たくて結局半分残すじゃん、と
思ったけどさっき見世物小屋をお断りした手前
しょうがない、買うよ。
お、普通のサイズのリンゴ飴の隣に
「姫リンゴ飴」というのがある。
こっちにしなよ。はい200円。

人混みを出て雑踏を歩きながら
どうにかして齧りつくムスメ。

「そういえば小学生の時、朝礼で」
飴を歯にくっつけながら喋る。
「校長先生が、『この中で、校庭に生えてる姫リンゴの木に
登って取って食べた子がいます』っていうから
それ、わたしだ・・・って」
なんでも、姫リンゴの木はそこそこ高く
友達の姉がそれによじ登り、下に居る妹らに落としてたんだとか。
「てっきり怒られるかと思ったら『元気でいいですね』だって」

それにしても何でバレてたんだろう、なんて言いながら
半分がた齧った飴を、はい、って分けてくれる。

校庭には実のなる木が何種類かあって
ムスメはほとんどを食べてみたんだそうだ。
「校庭産で一番まずかったのはカリン」
それも周囲にやめとけって言われてるのを
好奇心に勝てずに齧って、その渋さに後悔したと。

筋金入りの食いしん坊だな、と思いながら
幼稚園に通っていた時に
園庭に生えていた桑の木の実を
夢中になって取って食べてた自分を思い出す。
そっかあ遺伝かあ。なら仕方ない。

紫色のアケビの色がきれいで
実が甘くて美味しいんだけど
とにかく種ばっかりで閉口したことや

橙色のカラスウリが
絶対美味しそうなんだけど
なぜ食べられないんだろうと悔しかったことや

桜並木のサクランボを
佐藤錦かなんかのつもりで口にして
すぐさまペッペッてしたことや

あなたが生まれた記念に植えたんだよと
言われたおばあちゃんちの庭の
クコの実が真っ赤になればなるほど甘くなることや

食い意地の記憶と遺伝子は多分
ムスメのその先にも伝わっちゃうんだろうな。

固まった飴としんなりしてるリンゴが
同居してる口の中はえも言われぬ感覚で
それでも「あ。なんか美味しい」って
思えてしまうのが何とも残念。
残念てこともないか。

メモ☆米粉のクッキー

2018-11-25 15:58:09 | お菓子作り


7センチハート型10枚

米粉 70g
バター 40g
グラニュー糖 25g
卵黄 1個
アーモンドパウダー 20g
(ココナツファインでも)
bp 0.5g

バターを木ベラで柔らかく練り、グラを三回にわけて混ぜる
★都度100回平行だ円混ぜ

卵黄を溶いて三回にわけて混ぜる



アーモンドパウダーを入れて混ぜる

粉類を二回にわけて混ぜる

生地をまとめて冷蔵庫で一時間休ませる

めんぼうで5ミリくらいにのして型で抜く

180度オーブン 12分


仕上げにアイシングやチョコレートで飾る

メモ☆米粉のジェノワーズ

2018-11-24 23:34:47 | お菓子作り



18センチデコ

米粉 105g
卵  3個
グラニュー糖 105g
グレープシードオイル 25g
bp 2g

ほぐした卵にグラを合わせて
温めながらハンドミキサー高速で泡立てる

粉類を少しずつ加えてビーターの羽根でうずまき混ぜ

オイルを温めながらハンドミキサーで撹拌し、生地に三回にわけて入れる

180度予熱 170度35分

続きが待っている。〜オトナチャレンジ 「必ず『失敗』するカフェの作り方」〜

2018-11-15 19:29:09 | 日記
おつりをくれるんだあ、ってちょっとビックリしました
と、懇親ランチ会でお隣になった女性がニコニコして言う。

我らが師匠、松本美佐先生の主催する「オトナチャレンジ」シリーズは
小さな事業を運営している人に向けての月に一度の勉強会。

参加費3千円、任意の懇親会はどこホルランチ各850円。
その女性は受付で千円札4枚渡し、150円を受け取った。
それを受けてのコメントである。

瞬間、どういうことなんだろう?と不思議だったのだけど
いわゆる「起業セミナー」というものには本当に様々あって
中にはよくわかんないものに高額請求されたりして
だから今回の様な場合、もしかすると
「講義参加は3千円、懇親会付きだと4千円」っていうのが
むしろ多いのかもしれないんだ、ということに思い至る。

百円玉と50円玉の二つの銀貨が表すものは
松本先生の「起業する人を誠実に応援したい」気持ち
そのものなんだと思う。
もちろん、参加費3千円という設定も。
そして、普段先生やその仲間と接している私にとって
この状況が当たり前にあることは
それこそ「有り難いこと」であるのだなあと思う。

子育てに分断されながらの社会人生活30年を目前に
次にやることがおそらく人生の最後までの生き方になるという
捉えどころのない不安感にかられつつ
でも1番の理由は講師である赤澤マスターの大ファンだから
ということで参加してきた今回の勉強会。
想定はしてたけど募集開始から即満席、慌てて追加した席も即完売、キャンセル待ちまで。
迎え撃つ赤澤マスターもなにやら膨大なレジュメを
仕込んでいらっしゃるらしい。

遅刻しない様に、もし欠席するんなら次の人のためにすぐ連絡してね、と言う
前日のメッセージを受け、だいぶ早めに到着。
赤澤マスターの資料配布を手伝う。といっても
A4ぺら一枚に項目が箇条書きになってるもの。
あらかじめ、喋ることは書き留めるか、もしくはレコーダー持参でと
告知があったのだった。

時間ぴったりに開始の挨拶、自己紹介ぐるり。そしていよいよ講義。
格安とはいえ、お金を払って参加している方がいるのだから
ここで一切合切の内容を書いてしまう気はない。
(って、再現しようと思ったらできるのか?うん。笑)
なので以下は感想。

書いた通り、赤澤マスターの大ファンとしては
講義内容に「知らなかった、初耳だわ」ということは
ほとんど無かった。
赤澤マスターは2015年にまる一年を費やして
カフェ開業を指南するブログを発表している。
赤裸々過ぎて心臓がドキドキする様な日記。
それを書いた理由を赤澤マスターは
「社会貢献」とおっしゃった。
そろそろ50代が見えてくるこの時に
何かで誰かの役に立ちたいと考えたそうだ。
とはいえ億万長者になったわけじゃないから
募金やら寄付やらできるでもない。
じゃあ何が提供できるかを探したら
「カフェを開くための知識」
になったのだと。
今回まさにこの日記を全部読んで、赤澤マスターに会いたいとはるばる札幌からやってきた人までいたのだ。

何かで誰かの役に立ちたい、このセリフは
今の私に痛烈に突き刺さる。
じゃあ何が提供できるのか。
まいんち考えない日はない。けど
ふと気づくと目の前に仕事山盛りで
あわあわ片付けて終わったら息ついて
帰ってごはん食べてお風呂入って寝る。
ってだめじゃん。
終わるじゃん。

全く知らなかった情報ではなくても
自分の速度で文字を追うのと
ご本人が自らの声と言葉を発してるのを浴びるのとでは
からだに染み込む濃度が違う。
いい刺激になりました、なんてぬるいことではなく
両肩掴まれて揺すられたような感覚。

カフェのマスターとしての赤澤氏だけではなく
ミュージシャンとしてのアカザワサトルのファンでもある私。
彼の曲 Over Thirtyのなかの歌詞
「僕には続きが待っている」
塾のマネージメントに忙殺されながら、本当にしたいことを探して見つけたのが34歳だったということは
もしかしたらこの曲はその頃生まれたのかも知れない。
そこから続く道を過たず目標に向かって歩き続ける姿に、鼓舞されない人はいるだろうか。

そしてかなり短くなってるものの、私にも続きは待ってるのだ、と思う。

メモ つぶあん 大納言にマスコバド糖

2018-11-04 12:23:46 | お菓子作り


諸事情あり、つぶあんを作る実験をしています。

あんこのお菓子は大好きだけど
断然、こしあん派。
あれを手作りするなんて気は
サラサラありません。
ましてや我が愛すべき隣町には
とびきり美味しいあんこを作る店が
あるのですからなおのこと。

そういえばここ数ヶ月、あんこの事ばかり考えてます。
先月コンテストがあったからね。
デパートのあんこ博覧会にリサーチに行った時は
赤いのや白いのや緑のや黒いのや、大きいのや小さいのや、
ありとあらゆる豆を柔らかく茹でて
いろんな種類のお砂糖を入れた
多種多様なあんこと、それを使った様々なお菓子に
驚きました。
会場を見渡せば、お洒落した老婦人やリュック背負ってる若い男子二人連れ、
小さな女の子とママ、セカンドバッグに八つ折り新聞携えた紳士。
なんでこんなにみんな、あんこが好きなのかしらね。

コンテストでは一緒に出品したお友達に
「え?あんこ自分で煮てないの?」と爆笑されました。
だってほら、隣町にさ。
煮る事はそんなに大事じゃなくて、加工に注力したんです。
っていうのは言い訳で、自分ですっごく美味しいと思えるあんこを
作れた試しがないから。

あんこ 作り方、で検索すれば
そりゃもう膨大な情報が手に入ります。
頭でっかちな私は、工程一つずつに理由が欲しい。
なのに、こっちの作り方では「熱湯に豆を入れて煮る」ってあるし
別のには「水から茹でる」ってあるし、「一晩水につける」「いきなり煮る」
「ゆでこぼす時はザルにあけて水を掛ける」「上澄みだけこぼす」
とかもうてんでバラバラなのです。
糖分の割合も「お好みで」なんて記述があった日にゃ
責任放棄かってどつきたい。

最短攻略法は見つからないんだとわかったので
実験することにしたわけです。

今回のあんこのレポ。

・大納言小豆 去年の収穫のもの 250g
・マスコバド糖 250g

お砂糖だけでも数種類ストックがあるうちんちですが
流石にこのお砂糖は常備ではなく頂き物がたまたま。
サトウキビ液を煮詰めたそのまんまというものです。

・小豆を洗って水に3時間つける
・鍋に大量の水と小豆を入れて煮る
沸騰まで強火、沸騰したら中火で5分、ザルにあけて冷水をふりかける
・小豆を鍋に戻して大量の水で煮る
沸騰まで強火、沸騰したら弱めの中火、差し水しながら柔らかくなるまで
アクが絶え間なく浮くのですくい取る
・3時間くらいで柔らかくなったので砂糖を3回に分けて入れて一晩放置
・翌日弱めの中火で水分を飛ばす

食べました。
豆の味がしっかり。
皮の厚みがある。
糖度はそのまま食べると少し強め。
サトウキビならではの温かみのある甘さ。
お砂糖の個性がちょっと強すぎ。

つくづく、ガツン系の味が好きなんだなあ、自分。