まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

熾の煌めき

2019-07-23 19:36:36 | 日記



焚き火を囲んでの
おしゃべりが
こんなに心地よいのは

面と向かって
膝付き合わせて
言葉をやりとり
するのではなく

焚き火が間に入ってくれて
放射状に繋いだ糸を
みんなで手に絡めながら
気持ちを交わすから

そんな素敵なことを
教えてもらいました

去り難そうに居座る梅雨の
湿った夕暮れの空気が
薪の上でふわっと乾かされ
秘密基地を漂います

秘密基地の主、沼さんが
採れたてピーマンや
上等なお肉を
つぎつぎに焼き上げて
ふるまってくれます

焚き火の前に座り
ごちそうを頬張りながら
アルコール補給してないくせに
このうえないしあわせで
ふらふら酔いそうになり

これはいったい
どうやってお返しすれば

不安になりますが

当のご本人は
からから笑って

僕は昔、先輩に
いろいろしてもらったから
今それを若い人に
返してるだけ

だからみなさんも
次の世代の人に
返せばいいんですよ



そうか
循環させるのか
今は無理でも
なにかを返せる自分に
これから
なればいいのか

ちょっと安心できました

語るには十分すぎる
時間のなかで
今まで知らなかった
友達のさまざまな面が
かいまみえるのも

コトバにしてひとに
話してみると
認識してなかった
じぶんのココロに
気づくのも

どうしたもんかと
思いあぐねていたことに
ふと、出口の灯りが
みえるのも

焚き火の魔法なのだと
おもいます

ようよう燃え尽きた
薪の下に
宝石みたいに煌めく
熾は

またいつでも
炎をおこしてあげるからね


にこにこしてるように
見えました

アフタヌーンティーパーティ 夏

2019-07-22 08:19:27 | 日記

2年ぶりの開催
お菓子星人ばっかりの
ミサリングファミリーを軸に
食いしん坊友達が
たくさん来てくれました。

ひとり1品持ち寄りです。
14種類の美味しいものが
所狭しと並んだテーブル
夢のような光景です。

ラインナップは



・あんバターサンド
 松本先生作。コッペパンもあんこも自家製。
 ちょっととろけたバターがあんこに絡まって
 たまりません。

・パンナコッタ
 ひろこさん作。なめらかなパンナコッタに
 自家製イチゴソース。いい香り。

・塩クッキー
 あこちゃん作。3種類の素敵なフレーバー。
 塩のエッジが効いてて美味しかった。
 アコルネさんのアイシングクッキーもお土産にもらいました。


・ところてん
 みなこさん作。天草を煮詰めて作ってくれました。
 黒酢生姜でさっぱりも美味しいし、自家製黒蜜も美味しい。

・ティラミス
 たまちゃん作。豪快に大きなキャセロールで作って
 持ってきてくれました。全景撮り忘れ。
 イタメレ入りの本気のティラミスうまい。


・柿の葉飯
 大将作。吉野から柿の葉を取り寄せてくれたんだって。
 サーモンと穴子です。開いてみてのお楽しみ。

・カッテージチーズと紹興酒漬けの枝豆
 おかみにゃん作。自家製カッテージチーズってすごい。
 お酒の飲める人なら良かったなあ。
 下戸でももちろん美味しくいただきました。

・サーターアンダギー
 実さん作。沖縄暮らしが長かかったので
 よく作った懐かしのおやつ・・・かと
 思いきや、初チャレンジだそう。美味しかった。


・キャロットラペ
 藤江もんが奥様のレシピでこしらえたそうです。
 時間をかけて丁寧に作ったものはこんなに美味しいのね。
 もう一つ、杏の蜜煮もいただきました。絶品。




・バニラアイスとチョコソース ミント添え
 稲葉さんご提供。パイントを4つもお持ちくださいました。
 チョコソースやミントまで至れり尽くせり。

・おかき色々
 ゆいちゃんご提供。みんなの予告を見て
 しょっぱい硬いものがいいかなと思ったそうです。
 ありがとうね。

・スコーン
 かれん作。ざっくりしたかれんが作る、ざっくりしたスコーン。
 素材いいんだからおいしいの、
 とは本人談。

・ネルドリップコーヒー
 坂本さん提供。
 弘明寺は猿楽珈琲さんの
 二十三番地を淹れてくれました。

・オレンジショート
 わたし作。
 本家レシピにはいろいろ足りず
 なんちゃってなケーキとなりました。

みなさんわたしにとっては
近しいお友だちですが、
お友だち同士では、はじめましての方も。
美味しいもの食べてにこにこ喋ってたら、
自然と仲良くなれるってもんです。

そしてなんとも安心なのは
ホームであるミサリングファクトリーでの開催で
なんにもいわなくても
準備からサーブ、片付けまで
みんながするすると進めてくれること。

ゆいちゃんがサロンに飾ってある
周年祭や食事会のときの写真を見て
本当に素敵なコミュニティですよね、って
言ってくれました。
あらためてここにいるしあわせを
感じた日。

気前よく会場を貸してくださる 松本先生
ごいっしょしたみなさま
ありがとうございました。

今回来られなかったお友だち、
今度はぜひ。

シーズンごとの美味しいものが
いいと思うので
次回は冬かなぁ?

しろくまきつつき

2019-07-13 01:51:07 | 日記
さかもとさん、ごめん、

ってうちのボスが
目をうるうるさせながら
来るときは

ムリナンダイを
持ってくるときです


わたしはいつも

うわ、こわいっすこわいっす
いきなりごめんはやめてくだせぇ

とびびった振りをします
でも宮仕えですから
いつだってお返事は元気にyes.

今回のそれは

立ち上がったばかりで
パニクってる教室の
採点補助をしてこい

というものでした

なーんだ
現場仕事はいつでも歓迎
しかし採点はほぼ
やったことありません

ウルトラ出来ない小5がいる
というので
6級(小4相当)の教材と
指導マニュアルを
ざざっと予習

おお、大きな数や概数ね
計算の集大成ね
このレッドウォールを
越えることが
できるかどうかが
算数の攻略のポイントです

赤ペン持って教室へ行き
テンパってる新人先生の
隣に座ってトレイの教材を
ばんばん片付けます
合間に出席カードに
日付や時間かいてあげます

ふと、前方を見ると
かわいい女の子が
ぽわーん、と焦点合わない目で
足ぶらぶらさせてます

近寄っていき、彼女の前に
置かれているのが年少用だと
いうことに気づいて
声をかけます

問題、読めるかな?

  ふるふるふる

首を横に振る女の子

じゃ、一緒に読もうね

ひらがなを
動物の名前に
リンクして覚える
ページです

「つる」の絵が描いてあり
「つ」の白抜きが
体のラインに沿って
書かれています

これ、だーれだ?

  きつつき

むずかしいの知ってるねー
きつつきも鳥だけど
これはね、つるっていう鳥だよ

つるの、「つ」はこんなかたち
おなじのがどこかにあるかな?

 これ(ゆびを指す)

そうそう、よくみつけたね
じゃ、「つ」をえんぴつで
ぬりつぶしてね
ていねいに、はみでないように
できるかな
ひだりては、紙をおさえるよ

 ぐりぐりぐり

さて、つぎは

これ、なーんだ?

 胸の前で手を交差させ
 ばってんサインです

これはね、くま
体が白いから
しろくまっていいます
寒い国に住んでるよ

 寒い国って雪がある?

そうだよ、雪がたくさんあるから
めだたないように
からだが白いんだよ

じゃあ、しろくまの「し」は
どこかな?




たぶんこの女の子には
教材に取り組ませるより
一緒に図鑑みたり
動物園に行ったり
するほうが
いいんじゃないかな

そんなことを思ったのでした

それにしても幼児ちゃん
スポンジみたいな
吸収力がほんとに
たまりません
唐突に興味を
失ったりもするけどね

おもしろかったです
ありがとうボス

おいしいごちそう

2019-07-13 01:39:06 | 日記

サラリーマンの父母が
地道にコツコツ働いて
くれたおかげで
無事に育ったわたしたち
三姉妹ですが

稼ぎ足りない母は
60歳で起業し
自宅の和室を
事務室として
使い始めました

わが母ながら
そのパワフルなことに
心底驚き
婉曲な表現だけど
あなたももっと
勉強しなさいよ、と
言われて耳がじんじんと

サラリーマンが
よくないってことじゃなく
定年から人生の終わりまで
何十年もあるわけで
そこんとこ、どうするのよ
ってことなのですが

尊敬するmy師匠の
松本先生のお話聞いてると
本来なら35歳くらいには
働き方の再構築を
するのがよいのだなぁと
つくづく思います

もちろん誰にでも
できることではありませんし
それができる人を
心から尊敬するのです

そんな
心から尊敬してるひとの
筆頭は
ゆっこちゃん

彼女は35とは言わず
20代のうちには
お菓子屋を開く、と
決意して

そのために必要な
技術や運営方法を
学ぶため
学校に通い
製菓会社に勤めて
お金も貯めて
師匠の開業支援も得て
この2月にオープンしました

オープン前に
地域のイベントで
販売や教室をするのに
スタッフとして
またはお客さんとして
楽しませてもらい

合間に
お菓子教室のお祭りの
幹事を一緒にやって

どんどん
ゆっこちゃん自身や
ゆっこちゃんのお菓子の
ファンになり

まわりにも同じように
ファンが集まってきました

明るい笑顔のなかに
強い意志を持ち
日本の良質な食材を
惜しげなく使って
とびきり美味しいお菓子を作る
ゆっこちゃん

お店のオープン準備から
オープニングイベントまで
お手伝い志願もたくさん

なかでも長時間
お手伝いしてくれた人へ、と
御礼のお食事会を
先日、開いてくれました


オープンからまだ5ヶ月
あれこれ手伝うのは
楽しかったし
御礼だなんて
していただくような
たいしたことはしてないし
今はまだ忙しいから
自分のことだけ
考えていて欲しい
とは思ったのだけど

せっかくのお気持ちなので
ありがたくいただきました

と、そんな思いを伝えると

きっとちかさんは
そう言うと思いました

だって

読まれてる感じも
心地よいです


連れていっていただいたのは
お店の近くの和食屋さん
かわいい個室は堀ごたつで
目にも美しいお料理を
ゆっくり楽しく堪能しました


こうやって
きちんと
礼を尽くせるところも
尊敬します
わたしはどれだけ
不義理してることか

そして
スタートダッシュのときの
思い出あれこれを
語るかとおもいきや

だれもそんな話はせず
今のことや次のことなど
そんなのも潔くて素敵です



ゆっこちゃん、ごちそうさまでした
またみんなでゴハンいきましょう

今度はワリカンでね