まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

丸沼高原オートキャンプ2022夏

2022-08-14 15:13:05 | 焚き火

まだやったことがないことをやる。

最初は不安、それからあらゆる方法で情報集め、先輩に教わって、実践。興奮。達成感。

55年も生きてるとだんだんそういうの減っていくから、むしろこっちから獲るに行く勢いで。

というわけで今回の初物はこちら。

・オートキャンプ

・サバサンド

・テント泊

さてここからは単なるメモになると思われます。



・オートキャンプ

夫が5月の抽選日に鬼の形相で電話かけ、無事に8/11-13の山の日・普通の金曜日・土曜日の2泊3日

丸沼高原オートキャンプ場の3サイトを予約することに成功した。1サイト5500円、他に人数分の入場料1100円。

冬のスキーがメインの施設、夏の間は広大なゲレンデと林の一部にフリーサイトが設置される。

色々な方のブログや動画を拝見して、どうやら林間サイトが良さそうだと見当をつけて

場所取りに有利なように、アーリーチェックインを選択(プラス2000円)。

10時受付のために9時くらいから並ぶらしいので、現地のシャレー丸沼にて9時集合をかけた。

K氏もM氏もめっちゃ早くから出発し、悠々間に合っていたが

我が家は前泊させた娘たちと一緒に5時ちょっと過ぎに自宅を出発、

港北インターから第三京浜、環八を谷原まで行って練馬インターから関越へ、沼田降りたのが9時過ぎだった。

環八抜けるのに40分かかったし、関越の高坂SAまでが激混みだった。

後でK氏に聞いたら、圏央道使う方が距離は長くなるけど時短になるそうだ。

受付で車のミラーにかける番号札をもらう。チェックアウトは12時ですよと言われ、

レイトを予約してる(プラス2000円)はずですがというと、レイトチェックアウトの札を追加でもらう。

よかったらきゅうりどうぞ、と段ボールを示される。K氏M氏のぶん2本だけいただいた。

そこから一目散に林間サイトを目指す。すでに6組満杯だったが、K氏のチャーミングなスマイルで

「あ、ここもうすぐ空きますからどうぞ。」と言ってもらえ、とりあえず近くのスペースにみんなで座って

K氏奥様の手作りチェリーパイで休憩。木立が静かに美しく並んでいて、もうそれだけで胸いっぱい。

先住民の皆さんが帰られた後、早速テント設営。夫のご自慢のゼインアーツのでっかいやつ。

まずは長方形の角を決め、ポール2本立ててからそれぞれペグダウン。Yちゃん手慣れてる。

K氏の寝床はフライングテントというハンモック。木々の間にあっという間にぶら下がる。

娘たちが二人で中に入っても平気なやつ。ハンモックちょっと羨ましいな。(次の目標)

M氏は初日は車中泊、2日目は先日某所で購入した2人用テントを設営。形が素敵。



・サバサンド

初日ブランチはK氏がサバサンドを作ってくれる。

夫が焚火台を組み立てようとしたら、ワイヤが劣化してて切れてしまった。

M氏のIRORIで熾を作って、酒とカレー粉で下味をつけたサバを焼く。もう絶対美味しいじゃん。

バゲッドに切れ込みを入れ、バターをたっぷり塗って、私のB5ウィングであぶる。バターが滴るけどいいのかな。

辛子マヨネーズを塗り、サバを置いて、玉ねぎの薄切りとトマト、コブサラダドレッシングをかけて完成。

分厚いサバの旨味が香ばしいバゲットにとても良く合う。トマトもコブもいい感じ。トルコの料理なのだそう。

K氏はノンアルビールも作ってきてくれた。ソーダを圧力で飲み物に注入するマシンが登場。す、すげい。

麦芽、ホップ、ピール、スパイスで作ったんだって。天才か。

夫が美味しいコーヒーもいれてくれ、しょっぱなからトップギアだなと思ってたら

さらにK氏が何やらでっかい箱を2つ持ってきた。流しそうめんマシーンだと。

本当は今日K氏は親戚の男の子を伴うはずだったが、中学生にもなると彼は彼で忙しいらしく欠席。

流しそうめんマシーンも彼が小さかった頃に喜ばせたくて買ったんだって。

子供の成長は楽しいけど寂しい。そして流しそうめんマシーンはど派手すぎる。

K氏は「インフィニティザブーン」だよと言ってたけど、ネーミングはちょっと違ってた。

K氏、娘Y,娘Kの3人がかりであーでもこーでも組み立て。水を大量に注ぎスイッチ入れると

ブォーンと流れ始めた。流水麺をちょっとずつ垂らす。結構な勢いで流れていくぞ。

みんなで大笑いしながら8食分完食。なお、使い終わったマシーンは綺麗に洗ってM氏に譲渡。

夜はM氏がでっかいTボーンステーキを5枚も焼いてくれた。コストコで買い貯めてくれたらしい。

ステーキは火の通しかたが難しいと思うんだけど、M氏は手慣れた様子で焼きを入れて

アルミで保温して寝かし、カットしてレモンと一緒に振る舞ってくれた。そりゃもう美味しいよ。

ベイクドポテトは娘Yが鉄板とアルミで蒸し焼きにしてくれた。

K氏は来る途中買ってきたとうもろこしを皮ごと熾にくべている。このキャンプ場に来るまでの道は

「とうもろこし街道」って呼ばれてて、朝どれのとうもろこしは最高にうまいらしい。

焼けたやつを輪切りにしてくれたので、マシュマロ串で刺して醤油かけて炙る。言葉がない・・

お風呂は交代で。いちいちテントに物しまうの面倒だもんね。

温泉は想像してた通り混雑してたが、赤錆みたいな色の座禅温泉、気持ちよかった。

湧き水をタンクにたっぷり組んで戻る。売店も風呂も移動は車だ。歩いてたら大変だよ。

・テント泊

車中で寝る娘らのツインエアマットを膨らませる。外袋がエアポンプになってて便利。

同じメーカーなので私のシングルの方にも使えるかと思ったら、合わなかった。(なんで試してこないのだ)

DODコットはコスパすごく良いと思う。エアマット敷いてタオルケットをかけて寝ようとしたら寒かったので

防水パンツとライトダウンを着て就寝。夜は涼しいよ、と聞いてたのにちょっと舐めたな。

そして2日目夜はタオルケットが湿気を吸い込んでダメダメだった。

湿気といえば2日目以降は松ぼっくりも麻紐も森林香も何もかもしけって火をつけるの大変だった。

高原の気候をわかってなかったな。

ネットの天気予報もあんまりあてにならなくて、K氏が「冷たい風が吹いてきたから雨が来るよ」っていう方が確実で

野生の感覚じゃないけど、自然を見ることの訓練が足りないなとつくづく思った。



家族連れの周りのテントが次々に灯りを消していく中、深夜まで焚き火した。

もしかしたら迷惑かけてたかもしれないな。向かいのテントの中でイビキかいてるのがよく聞こえたし。

薪はネットで広葉樹を20キロと、コーナンで5キロ入りの袋を3つ。3日間でちょうど燃やし切れた感じ。

とにかく荷物が多くて、薪をどうやって運ぶかが問題だった。とりあえず広葉樹は3、4本ずつを新聞などに巻いて

麻紐で結んでルーフの隙間に埋めた。現地でも売ってるけど必ずあるとも限らないし(ただ、やっぱりそれなりにたくさん用意してたよ)。

調理と湯沸かしは主にシングルバーナー使用、ボンベは2、3本使ったかな。

オイルランタンのオイルが運搬途中に漏れてた。次回は空で持っていって現地で給油だね。

二日目朝は娘らのクリームプリンパンとズッキーニ・トマトのオムレツ。

さすが20代女子のメニューって感じ。パンはパンという名前だけど限りなくパンケーキに近く

焼きプリンを包んで焼くというとても面白い作り方だった。

ズッキーニとトマトは鉄板で焼きを入れてから鍋に投入、そこに溶いた卵とチーズ。

荷物をなんとなくテントの中にしまって、ロープウェイ(1000円)で標高2000メートルまで。

人によっては酔い止めが必要というので持ってきたけど、そんなに辛くはなかった。

それよりも道中がもう、長いわ高いわで怖かった・・・



頂上にはレストランとカフェと足湯があり、白根山登山ルートの入り口があった。

まずはレストランで各自食べたいものを。売り切れのものも多かったな。

けんちんそば、大根がくたくたで美味しかった。

娘Kの食べた冷やし坦々はちゃんと花山椒が入ってて美味しかったらしい。

小一時間の散策ルートを回る。色とりどりのキノコが可愛らしい。

イヌカヤの葉は柑橘のような良い香り。落ちてた木の皮を火口に拾って帰る。

下まで戻って、娘YとK氏はサマーリュージュに。楽しかったらしい。

私はトップスピード時速40キロと聞いて怖気付いた。

「前のお姉さん回数券持ってた」と笑うYちゃんでした。

戻ってお風呂に入り、さて今晩は私が担当。スペアリブは仕込んできてるので焼くだけ。

とにかく食べ物が傷むのが怖かったので、ガッツリ味付けして4日間冷凍した。

二日目の夜はギリ凍ってはいないがとても冷たい状態。焼く前に少し常温に置いておく。

あとは追加のスパイスカレー。オイルでカルダモンとクローブを温めて、刻んだ玉ねぎをゆっくり炒め

トマト缶とチキンを入れ、カレー粉を適当に(多分大さじ3位)。煮込む。あとは塩など調整。

K氏がバスマティライスを茹でてくれた。

他にもM氏が美味しいソーセージと石窯ブールを出してくれた。ソーセージはめいめいが串で焼いて、

パンは鉄板であっためてくれたやつにバターとあんずジャムをつけた。

明らかに食べ過ぎだけど美味しいからしょうがない。娘Yはこの日のために調整してきたらしい。

夫のコーヒーも相変わらず旨い。

K氏が晩酌の定番のちくきゅうとちくおく(ちくわにおくらを詰めたやつ)を作ってくれた。

この日も深夜まで焚き火。M氏がフランクシナトラを小さくかける。解けるわ。

たくさん熾ができたのでこれはもう芋を焼くしかないよね、と。明日食べます。

夜、テントに入って横たわると、どこかでテントのジッパーを開け閉めする音が聞こえて

大丈夫かな、と思ったけど次の瞬間寝落ちた。

台風8号が関東に凄まじい雨をもたらしており、娘の旦那ちゃんから「そっちは大丈夫?」と電話があったそうだが

2日目まで傘の出番はなかった。雲が多めではあったけど大きくて眩しい月が見えた。

林間サイトから炊事場、トイレまで100メートル位歩くんだけど、月明かりで足元はほぼ不安なし。

3日目はいつ降られてもいいように、焚火台を近くに寄せて、調理は主にテント内で作業した。

夫の渾身の冷やし中華。こちらも傷まないようにサラダチキンとハムを冷凍で持参。前の日に売店で氷を買う(500円)。

鍋二つで3人分ずつ茹でたマルタイラーメンを水で洗い氷でしめて、皿に載せる。

柚果汁と練りごま入りのタレをたっぷり用意。道の駅で買ったトマトがすっごく美味しかった。

今回、調理にはK氏の高さのあるスチールテーブルとちゃんとした木のまな板、それに洗いかごに大変お世話になった。

ファミリーキャンプ時代に使っていたんだって。

撤収が気になって、余裕がなかったのも残念。

目の前のキャンパーさんはテキパキと片付け、気持ち良いくらいに隙間なく美しく車に積み込んでた。いつかああなるかな。

雨に少し降られて、あがったタイミングで水を払いながらたたむ。帰ったら干さないとね。

道の駅で買い物してソフトクリーム食べて、沼田インターに向かう間にどこかでなんか食べようと

インター近くのとんかつ屋で定食を頼んだ。ここで今回のグルキャンは終了ね。

それぞれ仮眠とったりしながら各自のペースで帰宅。大きな怪我や病気もなくて良かった。あんなに心配してた虫被害、私も夫も娘たちも遭わず。

夫は娘たちを東京に送り届けるべく、関越から外環を通って首都高へ。娘宅まで2時間弱だった。

途中、天候不良のための速度制限があったんだけど高坂SAあたりの水たまりは酷くて、隣のトラックが跳ね上げた水がフロントに滝のように当たった。

娘らを下ろしてさらに1時間弱で帰宅。荷物を下ろして食器類と衣類を洗う。日付変わった頃にベッドに入り、目が覚めたら午前がほぼ終わってた。

友達と集まってなんかすることがまるで罪悪みたいに言われる昨今の状況だけど、人間は感染症にかからない広げないを第一優先または唯一の命題として生きてるわけじゃない。

お互いのモラルに信頼が置けること、最大限の注意を払うことなど条件はあるけど、集まって協力して一緒に楽しむ事は私にとっては大事だと改めて思った。

次は湖畔か、渓流か。それまでまた頑張って働く。

反省

・キャンプ飯に気を取られ、それ以外の食事がノープランで、娘らが腹ペコでピーピー泣いてた。営業時間なども注意。

・売店を都会のコンビニくらいの規模で考えてしまっていた。あと、24時間営業でもなく。山の上舐めるな。

・高原の湿気がこんなに手強いと思わなかった。森林香、火口の保管を再考。

・寝具は大事。アウターも大事。

・使わないと思うけど一応持っていった鍋たちをやっぱり使わなかった。

・積み込みの技術をブラッシュアップせねば。

・まな板、テーブル、洗いかごは必要。

・渋滞情報は大事。

・テントの水切りにスイーパーがあるといい。