カッパの女房

縁あってASDのカッパさんの嫁になりました。
カッパさんの飼い主・・・いや嫁として日々修行中です。

ドラマティックレインと19歳のフク

2020-10-18 09:32:12 | 思い出話


私が19歳のころ、

梅田のファッションビルの片隅にある小さなカフェでバイトしていた。

もちろんウェイトレス。ぶひっ!

フク姉は「ああいうところって可愛い子しかバイトできひんのとちゃう?」

と疑っていた。

でも、それは大きな間違い。

容姿は二の次で、真面目そうな子が面接で通るのだ。

私は可愛くないが、真面目そうに見える。

おそらく金髪に染めて厚化粧して露出の高い服を着ても、

真面目そうに見えるだろう。

それは持って生まれたものだから変えようがない。

ま、良く言えば『品』か?  

それはおいといて。(突っ込まれる前に話題を変える)

最初はカフェでなく、お好み焼き屋に面接に行った。

そのお好み焼き屋は制服が可愛いし、店もおしゃれだったからだ。

でも感触はあまり良くなくて、店を出てその足で隣の隣のカフェに行ったのだ。

カフェの店長はろくに私の顔も見ずに採用してくれた。

そしてカフェで働きだしてすぐにお好み焼き屋から

「明日から来てくれる?」と連絡があったが断った。

その後、お好み焼き屋の店長が自身の休憩時間にそのカフェに来た。

どうやら常連らしいが、なんとまあバツの悪いこと・・・。

時々、「気ぃ変わらんか?」と私に声をかけてくれた。

少し心が揺らいだが、バイト仲間が、

「あそこは女同士のトラブルが多いからやめとき」と言ったので、

お好み焼き屋に「行きません」ときっぱり断ったのだ。

今思えば、単に私をからかっていただけだと思う。

(新参者ってよくからかわれるんだよねー)

余談だが、その時のバイトメンバー(私を含め4人)とはいまだに交流がある。

気心が知れた仲間は大事にせにゃいかんね。


それから私は6歳年上のカフェの店長に恋をしてしまった。

(お好み焼き屋の方ではない)

大人なのにダメダメなところや、メンタルが弱いところが、

私のハートに突き刺さったようだ。

また、大人の男性と長時間一緒に居ることが初めてだったのもある。

そんなカフェのバイトのとき、店内でよく聴いた曲が

稲垣潤一のドラマティックレイン。

せつない恋心にめっちゃ沁みた。

でも店長は既婚者。

バイトが終わっての帰り道、雨が降っていた。

泣きながら濡れて帰ったことを覚えている。

まだ二十歳になる前の苦い恋心。

店長がよその店に移り、そのまま告白せずに終わった。

私はそのカフェの古参になったが、就活が始まり、辞めた。

今でもドラマティックレインは好きな曲だ。

ボサノバっぽい曲調が琴線を揺さぶる。

筒美京平が作曲した。

筒美京平はスゴイ!!天才だ!

私の好きな曲ばかり作曲してくれた。

NOKKOの「人魚」も大好き。

他にもいっぱいある。数えきれない。


そんな筒美京平先生の冥福を祈るばかりだ。

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フクの猛省(めっちゃ長文)

2020-10-11 18:31:29 | 日常のあれこれ


書いていて止まらなくなったので、

長文になってしまった。

お急ぎの方は、時間の余裕のあるときに読んでね。


さて、最近、外反母趾がひどくなってきたような気がする。

今のお出かけ用の靴は1kmも歩くと親指の付け根が痛い。

ネットで外反母趾用の靴を探していたら、ある靴がヒットした。

その靴は隣の市の百貨店で取り扱っているので、

早速行ってみた。

靴を見てびっくり。

高い!!

2、3万円もする。

でも、10000円ちょっとのシリーズもある。

この際だから靴に10000円出そうっ!!と覚悟を決めた。

で、振り向くとスタッフは一人しかいなくて、

なんだかややこしそうな客(私の主観だ)の対応をしている。

(たぶん)40代女性だ。

・・・不思議なんだよね。

面倒な人ってそう言うオーラが出ているんだよね。

声のトーンとかね。

で、20分後にまた行ってみた。

まだ、(その客は)居る。

また15分後行ってみた。

まだ、スタッフは接客中だ。

思い切ってスタッフに声をかけた。

「靴のことで相談したいので、どれくらい待てばいいですか?」

と聞いてみた。

するとスタッフの目が泳いで、

「あのお客様の都合の良い時間に・・・」

「1時間ぐらいは百貨店内をぶらぶらしていますが・・・」

「じゃあ1時間後に」

「は?1時間後ですか」思わず、声が裏返ってしまった。

1時間はぶらぶらしていると言ったけれども、

まさかの1時間待ちとは!

なんだか無性にイライラしながら、そこを後にした。

でも、接客中の客の前で「すぐ終わりますので」とは言えないよね~。

などと百貨店を巡回しながら色々と考えていた。

まず20分後にチラッとそのコーナーの前を通ってみた。

まだ(あの客が)居る。

さて40分後に通った。うん、まだ居るね。

今度はそのコーナーまで行き、靴を手に取ったりして、

「待ってるんですけどぉ~」っつうね、あからさまにな態度を取ってみた。

まあ二人ともスルーだね。

二人の世界になっちゃてるわ。

私が感心したのは、その客のご主人がずっとその場にいることだ。

所在なさそうに女性のそばに立っている。忠犬ハチ公だな。

もう、あたしゃ疲れた。

なんかムカムカするし。

「帰ろうっ!!」そう決めた。

こんなムカムカした状態で靴なんか買えないわ。

それよか、お客様相談センターに電話して、

いかに私が理不尽な目に遭ったか訴えてやろう!

私をないがしろにしたあのスタッフを懲らしめてやろう!

そう思った。

次、そのコーナーを除いてまだ接客中だったら、制裁決定だ!

トイレなどに行ったりしてたっぷり1時間後、

その靴のコーナーに戻った。

ちょうど、その女性客夫婦が出ていくところだった。

私が足を踏み入れると、そのスタッフが慌てて飛び出してきて

「あーー本当にお待たせして申し訳ありません!!」

と、すっごく平謝りだ。

「1時間もお待たせしてすみません」とペコペコ謝ってくれる。

私もつい「すごく丁寧に接客されているので感心していました」

などと心にもないことをほざいた。もちろん、少し嫌味。

「お値段が高いので買えるがどうかわかならいです」などと

伏線も敷いておいた。

「あーーそんなん気にしないでください。気に入ればで結構ですよ」

とにこやかに答えて、

「じゃあ足の計測しますね」と私の足を図ってくれた。

どうやら私の足はかなり規格外のようだ。

足の幅は

A、B、C、D、E、EE、EEE、EEEE、F

の9段階らしい。

私はBよりのAだと言うことが判明した。

「細い!!お客様の足、細いですねっ!」

今まで出会ったことのない細さらしい。

私、パンプスとか4Eを履いてたんだけどね。

日本中が4Eの靴が楽だとか言うからさ。

私の足はずっと靴の中を泳いでいたようだね、うん。

なるべくしてなったよね、外反母趾に。

さて、

計測だけで20分かかった。

スタッフさん(←“さん”づけになってます)が在庫を取りに行ってくれて、

しばらくして4足ほど持って戻ってきた。

足幅はA,Bは生産してないらしくCしかなかった。

Cでもスポッと足が入る。それにまた驚くスタッフさん。

私の足ってそんなにレアだったんだ。

日本人が楽な靴って私が履いたらダメじゃんっ!!

スタッフさんの薦める靴はどれも履きやすくてめっちゃ楽。

ってか足と一体化しとる。

紐靴とかにすごく丁寧に履かせてくれるし、

なにより私の足の欠点を次々と指摘してくれる。

もう、師匠と呼ばせてって感じ。

そんなこんなで、私はホテルでも通用するようなエレガントな靴に決めた。

すっごく高かった。

でも値打ちはあると思った。

ただ私の選んだ色は取り寄せになるので、

手元に届くのに2週間ほど要するらしい。

そのときにインソールをカスタマイズしてくれるそうだ。楽しみ!

結局、店を出た時は1時間以上たっていた。

あのとき、靴をあきらめなくってよかった・・・。

私はあんな良い店員を懲らしめようと画策していたのだ。

ほんま私ってどうしようもないアホだな。

反省すると同時に、人ってちょっとしたことで心が歪んでしまうんだなって

痛感した。

先客がいて私がムカムカした原因は色々ある。

まず、私自身がなかなか百貨店に来れないもどかしさ。

たまの来店に対しての期待感が大きすぎた。

あと、ダサい恰好をしていた。おしゃれに手を抜いた。

自分を鏡で見たときにあまりにもダサくて目まいを覚えた。

なので『せっかく来てやったのに』とか『私がダサいからナメられた』など

負の心境になったのだ。

今度、買い物するときは「またいつでも来れる」と余裕を持つのと、

ダサいな、と思う恰好で出かけないことだ。

これは肝に銘じよう。

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ああ、墓じまい

2020-10-05 16:27:59 | 日常のあれこれ


今年に入ってからだったと思う。

カッパさんの父ちゃん母ちゃんから、

「今年中に墓じまいしたらタダやねんて」と言われた。

全く余分な費用もかからず、お骨を合祀墓に移せるらしい。

そりゃええわ。と私は大賛成。

もうわざわざ墓の掃除に行くの面倒だわー(出た!私のお得意の面倒くさい)

だって、父ちゃんの立てたお墓には親族のお骨は入っていないと言う。

(墓には骨壺が1つ入っているが、その中身は土だそうだ)

なんだそりゃ?

お参りする意味もないやん。

とっとと墓じまいするに限るね!

どうせ私ら子どもおれへんし、義妹も独身だし、

将来のことを考えると合祀墓に限る。

私はそのつもりでいたのだが、先日母ちゃんから

「合祀墓に移す際に10万円かかるらしい」と連絡あった。

ん?タダじゃないんか?
 
「私らではようわからんから、一緒に話を聞いてほしい」との依頼があり、

○○霊園にカッパさんと私と父ちゃん母ちゃんの4人で訪れた。

霊園の話では余分に発生する10万円は、石碑に名前を刻む費用だそうだ。

記銘しなければ無料で合祀墓にお骨を納めてくれるらしい。

時間があるので、その合祀墓「虹の丘」に行ってみることにした。

イメージとしては広島の平和記念公園の慰霊碑のようなたたずまい。

献花台もあり、お参りした人はそこで手を合わせることができる。

悪くないよね・・・と私は思っていた。

しかし、石碑の刻まれた名前の文字が小さい!

これで10万円か・・・。

おまけにぎゅうぎゅうに彫られている。密だ!密!

1m四方ぐらいの石に120名ほどの名前が刻まれている!

それを見た母ちゃんは

「やめる!墓じまいやめる」と叫びだした。

「帰ろ、帰ろ」とかなり気分を害したようだ。

私はがっかりした。

もう墓参りしなくてもいいとせいせいしていたのに・・・。

父ちゃん母ちゃんは合祀墓に入ってくれると思ったのに・・・。

あーーー残念!

ただ、墓じまい無料キャンペーンは令和4年の3月末までなので、

なんとかそれまでに気が変わってくれるといいのだが。

そんなに石碑に彫る名前の大きさって重要なのか?

いや、記銘しなくてもいいだろ!

私はどうでもいい。

せっかくの休日がつぶれた上に、不本意な結果で

ただただ機嫌が悪くなる私であった。

バカヤローー!!

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