新オーナー様が決まり納車準備を進めていたZEP1100ですが、
予備検査取得のため陸運支局への回送時にセカンドギアの異常が発生しました。
ローからセカンドへのシフト時に一瞬のタメをつくっての操作を行えば問題が
ないのですが、そのようなストレスを伴うことを新オーナー様へお願いすることは
できませんので、後期型に採用されているギアセットに交換をおこないます。
下の画像の部品を交換しています。
ぱっと見で損傷が目立つのはシフトフォークです、ドラムは交換しなくてもよい状態でしたが
こちらも交換していきます。
画像上段のギアセットが取り外した物で、下段がこれから組み込むギアセットです。
交換後試乗を行いシフトの動きも改善され適当にセカンドにいれてもキチンと変速できることを
確認して作業を終えました、安心してオーナー様に納車ができます。
セルボタンを押すとリレーが入る音はするがセルモーターが回転せず、
始動不能との事でレッカーにてご入庫です。
セルモーターの＋側配線を外して、給電しているか確認したところOKです。
セルはエンジン左カバー内部に取付ボルトが２本あるので、クランクケースカバーを
外していきます。フライホイールを外し、スタータードリブンギアを外そうとしたら
固着していて外れません、、、プラハンマーでコンコンしてギアを外したところ
ワンウエイクラッチがNGで、ギアの接触面も損傷しています。
セルモーターは直接給電で何とか回転しましたが、ガラガラと異音が、、、
開けてみたらこのような状態に。。。
恐らく、ワンウエイクラッチが不良になりセルモーターがやられてしまったようです。
先日も998で同様のワンウエイクラッチ交換をおこないました、998のオドが39000Km位
こちらのハイパーが49000km、距離だけで判断はできませんがこのくらいの距離になってくると
こちらのトラブルの可能性は高くなってくると思います。
