■血統傾向■
06年に創設され今年で15回目を迎えるヴィクトリアマイル。
驚かされるのは、毎年のように更新される勝ち時計。
記念すべき第1回の勝ちタイムは1分34秒フラットだったのが、09年にウオッカが1分32秒4と1.6秒も更新したのを皮切りに、翌10年ブエナビスタがレコードタイで走り、11年アパパネはレコードを0.5秒更新の1分31秒9。1分31秒台の攻防の時代になった。その後、15年ストレイトガールがタイレコードを出したのも束の間、翌16年は自身が持つタイレコードを0.4秒縮め1分31秒5の新記録。そして昨年、遂にノームコアが1分30秒5とストレイトガールが持つレコードを一挙に1秒も短縮し、1分30秒台の世界に突入した。勝ちタイムは過去14年で3.5秒も短縮された。1秒6馬身で計算すれば、06年と今では勝ち馬の間に20馬身以上の大差がつくことになる。
これだけのレコード連発を見せつけられれば、マイルの持ちタイムと快速血統に注目せざるを得ない。
そんなヴィクトリアマイルの今年の登録馬は19頭。
種牡馬別内訳はSS系14頭、ミスプロ系3頭、ノーザンダンサー系2頭。
SS系14頭のうち実に9頭がディープインパクト産駒で、あとはダイワメジャー、ハーツクライ、ヴィクトワールピサ、オルフェーヴル、ブラックタイドが各1頭。ミスプロ系3頭は全てロードカナロア産駒で、ノーザンダンサー系の2頭はハービンジャーとクロフネ。
過去5年でディープインパクトは【1-2-3】と1勝しかしていないが、12年はドナウブルーとマルセリーナが2着、3着になり、13年・14年にヴィルシーナが史上初の連覇を達成した。同産駒が本レースと相性が好いのは分かるが、ディープ産駒が9頭もいるとなると取捨選択が難儀。
1番人気確実のアーモンドアイを筆頭に3頭が登録しているロードカナロアだが、自身が属するキングマンボ系は、過去5年では15年2着のキングカメハメハ産駒のケイアイエレガントしか馬券になっていない。更に遡っても、同産駒の11年1着アパパネと3着レディアルバローザの2頭しか馬券になっていない。
クロフネが属するヴァイスリージェント系は、過去5年では母父で【1-0-1】だけだが、実は同系統は昔から本レースとは相性が好い。
<馬券になったヴァイスリージェント系保持馬>
09年2着ブラボーデイジー(父クロフネ)
09年3着ショウナンラノビア(父フレンチデピュティ)
11年1着アパパネ(父ソルトレイク)
12年1着、13年2着ホエールキャプチャ(父クロフネ)
16年3着ショウナンバンドラ(母父フレンチデピュティ)
19年1着ノームコア(母父クロフネ)
ダンチヒ系は、過去5年では昨年のワン・ツーのみだが、こちらもまた昔からそこそこ馬券になっている。
<馬券になったダンチヒ系保持馬>
07年3着デアリングハート(母父ダンチヒ)
08年1着エイジアンウインズ(母父デインヒル)
12年2着ドナウブルー(母父ベルトリーニ)
19年1着ノームコア(父ハービンジャー)
19年2着プリモシーン(母父ファストネットロック)
なお、5年・16年に史上2頭目の連覇達成を遂げたストレイトガールの父フジキセキ。同産駒は07年コイウタ、08年エイジアンウインズと3頭で合計4勝を挙げている。同産駒の登録はないが、母父フジキセキのメジェールスーがいる。
その他で複数回馬券になっているのは、17年1着アドマイヤリード、19年3着クロコスミアの父ステイゴールド。
■リピーターズ■
過去5年で2頭のリピーターがいるように、創設当初からリピーターが活躍するのも本レースの傾向の一つ。
<ヴィクトリアマイルのリピーターズ>
08年2着、09年1着ウオッカ
10年1着、10年2着ブエナビスタ
12年1着、13年2着ホエールキャプチャ
13年1着、14年1着ヴィルシーナ
14年3着、15年1着、16年1着ストレイトガール
17年3着、18年1着ジュールポレール
今年のリピーター候補は、史上3頭目の連覇達成を目論む昨年の覇者ノームコアと昨年2着からのリベンジに燃えるプリモシーンの2頭。
■コース傾向■
・ディープインパクト:父1-1-1/母父1-0-1
・キングマンボ系:父1-1-1(ロードカナロアが1-1-0)/母父0-1-0
・ダンチヒ系:母父1-1-0
・サドラーズウェルズ系:1-1-1
・リアルインパクト:父2-0-0
・ファピアノ系:母父1-1-0
全体的にはSS系とミスプロ系の血統構成の馬の好走が目につく。
今週から芝コースは内埒が移動しBコース使用。本番前に2レース組まれているので、その影響を見極めたい。
06年に創設され今年で15回目を迎えるヴィクトリアマイル。
驚かされるのは、毎年のように更新される勝ち時計。
記念すべき第1回の勝ちタイムは1分34秒フラットだったのが、09年にウオッカが1分32秒4と1.6秒も更新したのを皮切りに、翌10年ブエナビスタがレコードタイで走り、11年アパパネはレコードを0.5秒更新の1分31秒9。1分31秒台の攻防の時代になった。その後、15年ストレイトガールがタイレコードを出したのも束の間、翌16年は自身が持つタイレコードを0.4秒縮め1分31秒5の新記録。そして昨年、遂にノームコアが1分30秒5とストレイトガールが持つレコードを一挙に1秒も短縮し、1分30秒台の世界に突入した。勝ちタイムは過去14年で3.5秒も短縮された。1秒6馬身で計算すれば、06年と今では勝ち馬の間に20馬身以上の大差がつくことになる。
これだけのレコード連発を見せつけられれば、マイルの持ちタイムと快速血統に注目せざるを得ない。
そんなヴィクトリアマイルの今年の登録馬は19頭。
種牡馬別内訳はSS系14頭、ミスプロ系3頭、ノーザンダンサー系2頭。
SS系14頭のうち実に9頭がディープインパクト産駒で、あとはダイワメジャー、ハーツクライ、ヴィクトワールピサ、オルフェーヴル、ブラックタイドが各1頭。ミスプロ系3頭は全てロードカナロア産駒で、ノーザンダンサー系の2頭はハービンジャーとクロフネ。
過去5年でディープインパクトは【1-2-3】と1勝しかしていないが、12年はドナウブルーとマルセリーナが2着、3着になり、13年・14年にヴィルシーナが史上初の連覇を達成した。同産駒が本レースと相性が好いのは分かるが、ディープ産駒が9頭もいるとなると取捨選択が難儀。
1番人気確実のアーモンドアイを筆頭に3頭が登録しているロードカナロアだが、自身が属するキングマンボ系は、過去5年では15年2着のキングカメハメハ産駒のケイアイエレガントしか馬券になっていない。更に遡っても、同産駒の11年1着アパパネと3着レディアルバローザの2頭しか馬券になっていない。
クロフネが属するヴァイスリージェント系は、過去5年では母父で【1-0-1】だけだが、実は同系統は昔から本レースとは相性が好い。
<馬券になったヴァイスリージェント系保持馬>
09年2着ブラボーデイジー(父クロフネ)
09年3着ショウナンラノビア(父フレンチデピュティ)
11年1着アパパネ(父ソルトレイク)
12年1着、13年2着ホエールキャプチャ(父クロフネ)
16年3着ショウナンバンドラ(母父フレンチデピュティ)
19年1着ノームコア(母父クロフネ)
ダンチヒ系は、過去5年では昨年のワン・ツーのみだが、こちらもまた昔からそこそこ馬券になっている。
<馬券になったダンチヒ系保持馬>
07年3着デアリングハート(母父ダンチヒ)
08年1着エイジアンウインズ(母父デインヒル)
12年2着ドナウブルー(母父ベルトリーニ)
19年1着ノームコア(父ハービンジャー)
19年2着プリモシーン(母父ファストネットロック)
なお、5年・16年に史上2頭目の連覇達成を遂げたストレイトガールの父フジキセキ。同産駒は07年コイウタ、08年エイジアンウインズと3頭で合計4勝を挙げている。同産駒の登録はないが、母父フジキセキのメジェールスーがいる。
その他で複数回馬券になっているのは、17年1着アドマイヤリード、19年3着クロコスミアの父ステイゴールド。
■リピーターズ■
過去5年で2頭のリピーターがいるように、創設当初からリピーターが活躍するのも本レースの傾向の一つ。
<ヴィクトリアマイルのリピーターズ>
08年2着、09年1着ウオッカ
10年1着、10年2着ブエナビスタ
12年1着、13年2着ホエールキャプチャ
13年1着、14年1着ヴィルシーナ
14年3着、15年1着、16年1着ストレイトガール
17年3着、18年1着ジュールポレール
今年のリピーター候補は、史上3頭目の連覇達成を目論む昨年の覇者ノームコアと昨年2着からのリベンジに燃えるプリモシーンの2頭。
■コース傾向■
・ディープインパクト:父1-1-1/母父1-0-1
・キングマンボ系:父1-1-1(ロードカナロアが1-1-0)/母父0-1-0
・ダンチヒ系:母父1-1-0
・サドラーズウェルズ系:1-1-1
・リアルインパクト:父2-0-0
・ファピアノ系:母父1-1-0
全体的にはSS系とミスプロ系の血統構成の馬の好走が目につく。
今週から芝コースは内埒が移動しBコース使用。本番前に2レース組まれているので、その影響を見極めたい。