チェリスト 阪田宏彰のBlog

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100歳

2013-11-08 | ひとりごと
2013年。

今年は大事なパートナーの生誕100周年に当たります。
CESARE CANDIによって1913年に生み出された僕の楽器。


もう大分前の話ですが、タンゴバンドで弾いていた時期があります。

若いな・・・・。
この時、ほんまもんのタンギスタ達に色々な技術を教わりました。
クラシックのアカデミックな教育では決してお目にかからなかったことばかり。

またクラシックの世界で演奏するようになって、この技術がとても役に立つことが分かりました。
そして、クラシックはクラシック、タンゴはタンゴ、ジャズはジャズと棲み分けをしていることに疑問を持つようになりました。


クラシックのアカデミックな手法そのまんまで「なんちゃってタンゴ」や「なんちゃってジャズ」をやるのは恥ずかしいとは思います。
でも、出身ジャンルであるクラシックすら離れて見た時に、全てに対応出来る奏法があるのではないかしら? と考えたのです。
もちろん奏法だけではない、感覚的なことだったり、独特なリズムであったり、歴史的背景による本物感を表現するには、また新たに努力を必要とするにせよ。
ジャズをやるようになったらクラシックはもう出来ないとか、タンゴを極めたかったらクラシックは忘れなきゃいけないとか、というところに疑問を持ったのです。

まだこの疑問の答えは出ません。
でも探しているからなのでしょう、本当に色々なことをやるようになりました。
昨年、100歳を記念してこれらの幅広い音楽の種類に対応するパートナーに焦点を当てたコンサートをやろうか、などと企てました。
でも、余りにも幅がありすぎて一晩じゃ終わらない。
予算も体力も足りない。
諦めました。

ただ、密かに自分の中でシリーズ化していたのです。
YAMATO S.Q.におけるCESARE CANDI。
Cello Ensemble 008におけるCESARE CANDI。
アルペジオーネソナタなど、ピアノとの室内楽でのCESARE CANDI。

そして、またとないチャンスが来ました。
来週末、11月17日に催される「こがねいガラ・コンサート」

オーケストラを後ろにして、ソリストとしてのCESARE CANDI。

勝手にシリーズ化していた「CESARE CANDIにできること」のラストを飾ることになると思います。
このコンサートについてはまた今度。



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