本日の寺参りはこちらであった。
正門入り口の橋で、本堂等は写っていないのではある。
連休のフィーバー来た私がついつい車のパンクも直り、どっかいかない?と家人にぼやいたことから始まる。
しかし、私の好きなものは寺社仏閣と温泉、家人の好きなものはおさかなさんと水族館。
共通点じゃないが、家人は車の運転は嫌いではないだけが接点で。
それで子ども送り出した後、いそいそと動物の名前の車に乗って、2人で出かける。子どもも成人して、身軽になったこともある。
問題は最近の寺社仏閣で道が狭いネタの場所はあえて一方通行にして、入口出口をきっちり地元の方が抑えこんで、離合できないように考えておられるようです。
それでとんでもない山道とそれに似つかわしくない車で、ガードレールもほとんどないネタの中家人は乗り付けていることもあって、すいすいと走っていく、私は内心(実家の山の中みたいだなー)と思ったが口には出さなかった。
現地に到着して、歩いて正門についたら、犬連れた人間が「犬は連れて入ってよいですか?」と寺の関係者に噴いたことをおっしゃっていて、普通に口にも出さなかったが、
(って言うか、その質問が堂々と出来るのがすごい・・・ペット可とあるところならまだしも・・・・)
だが、ここのお寺さんのお答えはすごかった。
大まかな言い方でお寺さんが一語一句こうおっしゃったではないのですが、
快活な口調で「ダメとは言いませんが。(にっこり)基本は犬を抱っこして、下を歩かせず、周りの方々にご迷惑かけないようにしてからなら・・・・」
「しかし(二匹)は抱っこできないですよね・・・境内で粗相がないように、周りのお客様に絶対迷惑がかからないように配慮してください」みたいなことをおっしゃっていた。
多分盲導犬の類ならそういうことはおっしゃらないだろうけど、相手を傷つけない、周りを不快にしない物言いをなさっていて、内心感嘆したのであった。
私も犬が家族って認識はわからないではないが、自分がやっていることについて、疑問は抱かないのだろうかとは思う。
私なら、「ダメに決まってんだろ。ペット可とは書かれてもいない。お前の頭ん中洗って来い」くらいは言いそうだからである。
一応大変失礼ながらものすごくでかい寺でもなかったけど、ここ、本山の寺なんですけど。
最近こういう場所で良く見かける光景だが、不勉強は私もだが、もっと不勉強な状態で来るのがいて、申し訳ないけど神様や仏様の逆鱗に触れないのかなと思ってしまう。
普通ならお稲荷さんのところはお稲荷さんは犬を嫌うから、連れて行かないとかあるのに。
私は家人とちんたら歩けば幸せだったが、ここのお寺さんに集っていたのはなんでか行った時間帯は割に静かでない人種ばかりであった。
その上お札いただくために社務所にいて財布広げているのに横切ってくる年配の女性人を横切りながら「あー腰が痛い痛い」ってなんやねん。
痛いのはわかったが、それもどうなんかと。
気が短い私はいっそ痛みから解放されるのなら葬儀と一セットで・・・とか悪い考えがよぎるので相当黒いです。
袖振り合うも他生の縁・・・って一瞬頭によぎったが・・・
ただ、本山クラスのお寺になるとお寺さんの品位他違ってくるのは間違いなく。
一方で、私は幸せなんだろうと思った。
30年近く寄り添ってくれた家人がいて、普段この人のルーズさにぷーたら不足ばっかり言っているが、一方行きたいところに連れて行ってくれるのはこの人である。おかげで御朱印帳たまっていくの。
5月からこっち、身内がバタバタ亡くなり、私が唯一本当に悲しんでいるのを知っているのはこの人だけで、父の納骨のあと、二人で歩いている時に「お父さんいなくなった…」とぽろぽろと泣いている私に声をかけるでなく、同じ歩調で横を歩いていたのはこの人であった。
そして、私の父に対し「僕にとっても27年間お父さんだった」と言ってくれたのもこの人である。
家に仏壇も置いていないが、あちこちにいく分に関して言えば付き合ってはくれるのである。黙っていてもずいぶん慰められた。それだけは事実である。