この日休みの子どもと私は実家に。
家人は仕事である。
道の駅でコーヒーでもと思ったが、結局はコーヒーは店が開いていなくてプリンになったのである。
実家で母と妹と子どもとプリン食べて父の物の片づけが始まったのである。
入院中の荷物、自宅に残った衣類等他、トラウマになりそうだなと思ったのだが、あろうことか古い写真がいっぱい出てきたのである。
その中に親戚の叔父が長髪だったころの、結婚式の集合写真が出てきたのである。流行っていたのだろうけど、これ見て妹が死ぬほど笑っている。
そして、妹が姪の真似をして、今度は子どもと私が腹筋崩壊するほど笑ってしまう。「〇〇さん、その顔・・・あははははは(笑)その顔をするのはずるいだろう(笑)」
お父さんいなくなって悲しいけど、やっぱりメンツが悪かった。
笑いを取る人間しかいなければそんなもんか。母に頼まれたものを片付け、子どもはある骨董品を見つけそれを譲り受けることになった。
「これ、もらう!!」
ただし、そいつは面倒なネタ。
だが、維持に金がかかってもこれは連れて帰る!他がというなら、自分より似合えば喜んで譲ってやるわ!!
だが、それ聞いた家人ですら文句言わなかったけど、普通なら文句言って反対するんじゃないか????家人も子どももずれてるが、私は父が所有者選んだと思った。
その上病気する前に作っていたスーツが子どもにぴったりだったのである。それでスーツと一部のネクタイを連れて帰ることにした。
一つは私が修学旅行で買い求めたネクタイで1度着用していたのを見たことがあるが、30年経ってもヘタってもいなければ弱ってもいないそいつを見て、「あーお父さん、これ取っていたくれたんだ。それにしても洗濯表示見たらシルクじゃねえわ!!!”(;^ω^)当時の価格でもかなりふざけていたのに、シルクじゃないってことは大半キャラクター料金か???高いものしか着なかったのにごめんなさい。子どもー!!これ、私が高校の時におみやげに買ってきたやつ。あんたちょうどいいわ。これ使えば(笑)」
子どもが困っていたが、世の中わからないものである。
ついでに家人にも形見としてネクタイ連れて帰ってきた。
葬式の写真と、亡くなるわりにぎりぎりまでつけていた時計も私がもらい受けた。
高いものではないと母は言ったし、ブランドでもなかったのだが、これ以上を望む気もない。
通夜葬儀で貧乏くじ引かされたと思ったけど、これ以上はなかったなあと。
だが実家に居ればどなたかが弔問にいらっしゃる。
昼ご飯を幼馴染が開いている近くの店でいただいた後、今度は別の押し入れから整理をしたら、今度は保育園の卒園証書が出てきたのである。ただし私のではない。
その時いらしていたのは、当時の保育園の担任の先生たちである。
それで、「これ・・・先生に見せに行くか!!」
それで仏間に乱入して、「さっき掃除したらこれが出てきたのですか?」
先生はそれを開いて、「これは!!この卒園証書には担任だった私の名前まで記載されている。自分が所長をやっていた時に何度も卒園証書は渡してきたが、これは見たことがなかった!!お父さん大事にしていたんですね。いいものを見せてくださりありがとうございました!!」
世の中わからんことだらけである。父が死んでもう会うこともないだろうと思った人が会いに来られたり、どうにも見えない力が動いているとしかおもえないようなことがあったり。
掃除も済んだので、子どもと妹を連れて帰ることにした。JRが運休したら妹は帰れないからである。
そしたら、思いもかけないことが出てきたのである。だがそれは内緒。
それと、私が夜伽に出られなかった状況を知って謝ってくれたのである。
「本当なら子どもが母親がいないと寝ないというなら、あっちが一旦帰るべきで、あいつさっさと寝て線香番とかやらなかったのだけど!!以下略」
はあ。