今日の108円

1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(下) 富野由悠季 1990年5月1日 角川書店

2016-03-10 05:27:17 | ガンダム
ブライト・ノアを父にもつ青年ハサウェイは、マフティー・ナビーユ・エリンを名乗り、連邦政府高官の暗殺を続けていた。一方、連邦のケネス大佐は、新型MS「ペーネロペー」を入手。さらに少女ギギと同行することで、マフティーにプレッシャーをかける。ハサウェイを想い、ケネスのもとを離れたギギだが、そこには未体験の悲劇が待ち受けていた!
巨星・富野由悠季のオリジナル・ガンダム・ノベル。衝撃のクライマックスへ!
裏表紙より。
この時の流れ、まさに閃光のごとく!
上巻(1回目)
中巻(1回目)






1 ローカル ブロードキャスト

「そうか・・・・・・勝利の女神はむこうにいったか・・・・・・」
○あらすじ
ギギ、ハサウェイのところへ・・・・・・。



 そうおだやかにしゃべるハサウェイのシルエットに、ケネスは、ハサウェイが死を覚悟していると感じた。
マフティーの『宣戦布告』。
ケネスのように「分かる人は誰だか分かる」形での『電波ジャック』。
少なくとも、作戦後の平穏な生活は捨てたようなもんだね・・・・・・。

予告された攻撃内容を簡単に言えば、
アデレートに集まった連邦のクズどもをぶちころすお( ^ω^)
「・・・・・・わからんな? マフティー側に、これで成算があるのか?」
「予測不可能な速攻」がテロリストの優位な点なのになー?





2 カモフラージュ アグレッシブ

 絶対民主政治を支える多数決制度の面倒さと危険な面が露呈したのが、現在の連邦政府の制度なのである。
「・・・・・・まったくよ・・・・・・マフティーに、寝がえるか?」
現場の責任者として、政府のクズどもの相手もしなければならないケネス准将でありました。


入ってくる情報は、『陽動』なのか『事故』なのか。
マフティーの狙いを読み切れないケネス。
「・・・・・・よくやってくれるぜ・・・・・・」
 ケネスは、あのするりとした青年が、結構の覚悟をもって、対抗してくるのを実感して、ひそかに嬉しくなった。
この辺、ハサウェイも同じことを思ってたよねぇ。
敵味方だけど、個人的な憎しみは無いもんな・・・・・・。




3 ディファレント プレース

『いちばんきたない人殺しなんだよぅっ! ハサーッ!』
 その単語のひとつひとつが、ハサウェイの胸をえぐり、彼の骨格から肉体をバラバラにしていった。
 その崩壊にいたる『無』を感じてしまう空虚・・・・・・
『シャア・アズナブルを愛した女のできそこないがいうことかっ!』
小説の「逆シャア」、どうやら映画よりえぐいらしいね・・・・・・探すか。



「・・・・・・ぼくは、まえにニュータイプといわれた人びとに会ったことがある。彼等は、年齢に関係がなく、大人社会にくいこんでいったけど、いい結果を手にいれられなかった。それに、ぼくには、ニュータイプ的な才能はない・・・・・・となれば、地球を中心にした体制にふくまれている毒をとりだして、根源的な問題を、人類のすべてに認識してもらうためには、こんなことしかできないな」
 慨嘆である。
宇宙世紀だけで100年の積み重ねで、『毒』はもっと前から存在する訳で・・・・・・
治療に時間がかかるのは必然。
焦るでない、焦るでないぞ若者よ・・・・・・。




4 イン ザ モーニング

 発進である。
決戦の日、始まる。




5 タッチ アンド ゴー

 もう、やることはやったのだ。
 Ξガンダムは、音速を越えた。
もう1つのやることは、作戦が終わってからだお( ^ω^)


「きたっ!」
 その声が、防空部隊のモニターから届いた時に、ケネスは、自分の失敗をさとった。
『新型だ・・・・・・!』
新技術によって『常識』をくつがえした侵攻に、防衛、ならず・・・・・・!
陽動にひっかかって兵の士気が下がっていたことも響いたか。


「ペーネロペーは!!」
 ケネスは、一瞬、籤運がわるいペーネロペーとレーンのことを思った。こちらでは、そこそこの戦果をあげても、初めの運の悪さの印象は、なかなか消えないものだ。
最初の印象は引きずるものよねー(´・ω・)(・ω・`)ネー




6 ピンポイント ディフェンス

『エアーズ・ロックでマフティーに捕われたから、運がむこうにまわったのか?』
 レーンは、首を振って、ギギが、運をもってくる少女だというような根拠のない噂を忘れようとした。
「それでは漫画だよ」
※小説です。


最初の空爆は軽いダメージで済んだペーネロペー。
よーし、出撃だ!

レーンのペーネロペーは奮戦するも・・・・・・
「・・・・・・くっそっ!」
 レーンは、ペーネロペーが保有するミサイルのすべてがなくなっていることを確認すると、焼けただれた空港の滑走路に降下していった。
「ギギが、マフティーの守護神になったのか・・・・・・」
 迷信とかちょっとした信心・・・・・・。
 そういうものが、事実を作る時もあるのではないか、という想像である。
マフティー対キルケー部隊、アデレート攻防戦。
第1ラウンドは双方多数のMSを失うも、目標の『粛正』に成功したマフティーの勝利。



さらなる激闘となる第2ラウンドは、また今度だよ!


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