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1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

封神演義 第15部 十絶陣の戦い・下 藤崎竜 1999年6月8日 集英社

2015-07-04 10:00:16 | 封神演義
崙十二仙の一人・玉鼎真人が封神され、ついに金鰲との全面対決が始まった! 6班に分かれゲリラ戦を展開、十天君を撃破していく太公望ら。しかし王天君の放った、寄生宝貝に襲われた者たちが次々と・・・!!
ほとんどの班は金鰲内をフラフラしてただけみたいな。



第125回 十絶陣の戦い・『寒氷陣』・量子力

普賢「ねぇ毛玉くん・・・」
 「僕は戦いというものが嫌いなんだ」
 「まずは話し合おうよ」
 「お互いを理解すれば殺し合うよりもよりよい解決策が見つかると思うから」
相手の外見を小馬鹿にした停戦交渉。
黒い、この仙人は黒いでぇ・・・!

もちろんそんな舐めた停戦交渉には応じない袁天君。
氷の塊で再度攻撃。
しかし、普賢はその氷をあっさり蒸発させる。
普賢「この宝貝『太極符印』は「元素」を操る宝貝なんだ」
 「氷を水蒸気に変える事も難しくないんだよ」
普賢「つまり僕はキミの氷の元を操れる!」
 「これはキミが僕に勝てないって事を意味しているね?」
 「だからもう無意味な戦いはやめようよ」
余裕の態度は、袁天君の最初の攻撃で相性の良さを見抜いたからだったんですネ。
黒い、この仙人は黒いでぇ・・・!(2回目)


袁天君「貴男は勘違いしておいでです!!」
 「私をただの氷使いの仙人とお思いか?」
 「私は十天君!!かのごとき口車には乗らぬ!!!」
仙人として、十天君としてのプライドが感じられる。
姚天君が聞仲に対して「自分が仙人であること」を強調してた時と印象がたいぶ違う。
あっちは偉そうにしてたのに実力が残念だったからかナ。

毛玉くん、今度は吹雪を起こして「寒さ」で攻撃。
これならちょっと雪を溶かしたところで水蒸気が凍りついて無駄無駄無駄ァ!

袁天君「われら十天君のうち三人も封神された理由はそのおごりにあり」
 「「負けるはずがない」」
 「その傲慢さにこそ理由がありおりはべり」
 「そこから学び・・・・・・」
 「私が手を抜く事はない!」
勝ったッ!
第15部完!


普賢「言葉が伝わっていないのかな?」
 「僕の宝貝の能力が氷を水蒸気に変えるだけだなんて一言も言ってないのに・・・」
へっ!
強がりはやめるんだな、この真っ黒くr

普賢「キミの氷は全て宝貝の力でHとOに電気分解されて空気中に消えた」
 「言ったはずだよ僕の宝貝は元素を操ると・・・」
寒氷陣終了のお知らせ


普賢「これでキミになす術はなくなったね」
 「さぁこれが最後だよ」
 「話し合おう!」

 「あ・怖がらないで!」
 「危害を加えない証拠として宝貝も使わないよ」
ポイ(袁天君の足元に太極符印を投げる)
むむぅ・・・
停戦の意志がここまで徹底したものだとは。
真っ黒だなんて大変失礼を・・・

袁天君「あっ・・・」
 「貴男という方は・・・・・・」

 「真の愚か者なり!!!」
(氷攻撃)
太公望「ぎゃーーーっ!!やっぱりーーっ!!!」
戦争やってるんだよ!

普賢「・・・・・・・・・・・・」
袁天君「!?」
普賢「ごめん・・・」
 「さようなら・・・」
ベッ(太極符印起動)
袁天君「何っ!?」
 「まさか・・・」
カッ
そして吹き飛ぶ袁天君
実は普賢、袁天君が氷を使ったら核融合を起こすようセットしておいたのです。

普賢「わかり合えないって悲しい事だね」

黒い、この十二仙は黒いでぇ・・・!(3回目)で次回。




第126回 寄生宝貝Ⅰ―韋護登場!!―
普賢が袁天君を撃破した頃・・・

趙天君「バッバカな・・・」
 「この趙天君の『地裂陣』をいとも簡単に・・・・・・!」
哪吒に撃破された趙天君。
総出演時間2コマの活躍でございました。乙でーす。

ところが哪吒に同行していた黄竜真人(色黒筋肉)と道行天尊(赤ちゃん)の様子が・・・!?
同じ症状は崑崙で楊戩を治療していた元始天尊や雲中子にも発生。
そして太公望と普賢も・・・一体何事なんです?

太公望「なっ・・・何という事だ!!!」
普賢「どうしたの?」
太公望「やられた・・・なぜ気づかなかったのか・・・!?」
 「金鰲の仙人たちがコソコソ隠れておるのはそういう理由だったのだ!!」
kwsk。

太公望「王天君のダニは1匹ではなかったのだ!!」
 「金鰲島全体に・・・・・・いや」
 「おそらく崑崙山にまでまんべんなく蔓延しておるに違いない!!」
ナ、ナンダッテー!?
※王天君のダニ
→寄生されると、宝貝を使うくらいのダメージが常に発生。一時捕まった楊戩が最初の被害者。


普賢「どうやら動けそうなのは天然道士の武吉君と宝貝人間の哪吒君と霊獣の四不象の三人だけだね」

武吉は仲間の救援、四不象は所詮norimono・・・と、結局戦力になるのは哪吒だけ。
相手は玉鼎さんを完封した王天君で、しかもまだ他の十天君もいる。
これは非常に厳しい戦いだ。

窮地に追い込まれた太公望の前に、新キャラ現る!
韋護「俺は道行天尊んとこの韋護ってやつだ」
 「以後よろしく!」
四不象「ヒィイイイッ!!!」
 「オヤジっス!!オヤジギャグっスよ~っ!!!」
このオヤジ、ダニの寄生を『敏感肌』故に『キショいからぶっ潰して』回避。
この場面で貴重な戦力ktkr。
実力はまだ未知数だけど、少しは希望が見えてきた・・・


元始天尊「・・・・・・・・・・・・」
 「楊戩はどこ行った?」

楊戩「行かないと・・・・・・!!」
 「僕が行かないと!!」
万全には程遠い状態の楊戩が戦場に戻って次回。



第127回 十絶陣の戦い・『金光陣+落魂陣』・哪吒・楊戩・韋護の合流!!

雲霄「はっ・・・・・・」
 「そういえば天化さま!!」
 「あなたのお体は何ともないのですか!!?」
黄天化「!?」
瓊霄「ごらんなさいよ」
 「これは王天君の寄生宝貝だわさ」
 「仙道に寄生して宿主の体力を奪うのよ」
黄一家「!!!」
黄一家+三姉妹サイド。
太公望すら症状が出るまで見抜けなかったダニを見抜いていたとは・・・
しかも三姉妹は『セクシーな薄布』こと『ミステリアス・ヴェール』でしっかり防御。
ガチで実力者やわぁ。

雲霄「さてと!マドンナのお菓子の回収も済んだ事ですし」
 「王天君が出てきたとなればダーリンも心配♡上へ戻りましょう!!」

王天君「・・・・・・・・・・・・」
 「化物共が動いたか・・・」
 三人揃えば趙公明と同等な強さの雲霄三姉妹と正面から戦うのは得策じゃねぇな
 足止めが精一杯ってところか
ガチで実力者やわぁ。(2回目)
いや、茶化す点なくね。
崑崙側でダニを回避かつ戦えるのは哪吒、韋護、黄飛虎、天祥に雲霄三姉妹。
哪吒と雲霄三姉妹は十天君より強いことが確定。
十天君は残り5人・・・王天君以外全滅だなこりゃ。


道行「な・・・」
 「哪吒・・・」
 「ボク達は・・・何かの病にかかっちゃったようでちゅ・・・」
 「でも気にちないで・・・ちみ一人でも戦いに行って下ちゃい・・・」
哪吒「そうする」
道行「待たんかいボケェ!!!」
道行「「気にしないで」ちゅーのは「気にしてくれ」っちゅー意味じゃろがっ!!!」
 「鬼畜っ!!!これやから冷血な宝貝人間は・・・」
哪吒「だまれ!」
道行「ギャアアアアアアッ!!!」
哪吒「十二仙なら自分で何とかしろ!」
こいつ(ら)は何しに来たんだよ。
十ニ仙は使える奴と使えない奴の差が激しい・・・十天君も同じか。

ともかく茶番を挟んでー
哪吒「おい!」
楊戩「やぁ哪吒!」
 「キミなら無事だと思っていたよ」
哪吒「ふざけるな!」
 「キサマはオレが殺すんだ!!」
 「なのに何だその弱弱しさは!足手まといだ帰れ!」
楊戩のニオイを追って哪吒が合流。
さらにレーダーで哪吒を捜していた韋護・・・じゃなかった、オヤジも合流。

3人が合流したのは、王天君が玉鼎さんと戦った地点。
しかし3人の前に現れたのは・・・

姚天君「あなた達がここへ来る事を王天君は既に予測済み・・・」
 「代わりに私たちが相手をせよとの事・・・」
 「この姚天君と金光聖母が!!!」

韋護「ヒューーウ・・・」
 「これが噂の空間宝貝ってやつか・・・」
金光聖母「多重空間に迷うがいいわボウヤ達!!」
姚天君かぁ、はぁー・・・。
美人のようで美人でもない、ちょっと美人な金光聖母に期待して次回。



第128回 十絶陣の戦い・『金光陣+落魂陣』・オヤジくさい道士

王天君「紹介してやるよ」
 「この姚天君と金光聖母は十天君の中でも抜きん出た存在だ」
 「こっちばっかやられてバランス悪ぃから出演してもらう事にした」
またまたー、王天君さん冗談きついっスわー。
金光聖母はともかく・・・ねぇ?

「抜きん出た金光聖母でも1人で3人相手はきつい」
「柏天君と秦天君には別の仕事(雲霄三姉妹足止め)がある」
「余った姚天君は・・・豚もおだてりゃ木に登るかな」
・・・たぶんこういう思考だったんだと思いマス。

なお王天君自身は最後に楊戩を挑発して離脱。
哪吒「待てキサマ!」
 「キサマからは強いニオイがする!!」
 「オレが殺す!!」
ドン(金磚を連射)
姚天君ごときこれで吹き飛ぶんじゃ・・・と思いきや、全弾外れる。
だったら出力上げてさぁもう1回!
でも・・・

金光聖母「愚かしい限りだ・・・」
 「力では私たちにたどり着けない」
グニョニョ(あらぬ方向に飛ぶビーム)
哪吒「!!!」
回避ではない。繰り返す、これは回避ではない。
・・・そんなら突撃だ!

金光聖母「近づけば当たるとでも思ってるのか?」
楊戩「あ・・・・・・」
 「哪吒ダメだ!!」
ヴィン(外れる)
哪吒「!!」
金光聖母「これだから戦う事でしか自己を表現できない子供は嫌いだ」
 「手足をもぎ取られるまで自分の愚かしさに気付かないからな」

楊戩「哪吒っ!!!」
左腕と右脚が・・・\(^o^)/
金光聖母、強し。
30歳くらいの仕事が出来る美人が、仕事だからと魔女のコスプレして全く照れることなく普段通りクールに振舞ってるような、非常に不思議な感覚がするキャラです。
TOLのイザベラさんが近いか?・・・何の話だよ!

光を操り視覚を狂わせる金光聖母。
ここでオヤジが『任せんしゃい!』。

韋護「目には頼らねぇ」
 「俺はココロで人を見るタイプでね」
 「そうすっと見えなかった本当の形も見えるものさ」
 「哪吒に楊戩」
 「おめーらもも・ちっと中身を鍛えな」
オヤジー!
台詞が黄飛虎並にオヤジな雰囲気だぞ!

その言葉通りに姚天君の攻撃を回避、さらに宝貝・降魔杵で反撃するオヤジ。

楊戩「かっ・・・かっこ悪い宝貝・・・・・・」
 「やっぱ少しは外見を気にした方が・・・」
韋護「読者諸君!みてくれじゃなく中身を見てくれ!!」
オヤジーッで次回。


第129回 十絶陣の戦い・『金光陣+落魂陣』・SHADOW

韋護「うおりゃああああ!!!」
オヤジ無双。

金光聖母「フン!」
 「少しはやるようだな」
 「―――ならば私の空間へと移らせてもらう!!」
これからが本当の地獄だ・・・


一方その頃、元始天尊から楊戩の再参戦を知らされ右往左往する太公望でしたが・・・
普賢「こんな時に楊戩一人のためにドタバタしてていいの?」
むっ!

普賢「戦いの規模が大きすぎて尻ごみしてるんじゃないの?」
 「何とか誰も殺さずに勝ちたい・・・・・・と」
 「虚栄心も大切だけど今の望ちゃんにそれは不要でしょ?」
 「今は僕たちを犠牲にしてでもこの戦争を終結に導く・・・・・・それが求められてる事さ」
厳しいことを言いよる。
でも確かに「楊戩の保護」は最終目標ではない・・・!


太公望「くくくく・・・」
 「だはははははは・・・」
 「はーーーっはははは!!!」
 「ブフッ」
 「ブーーッフフフフフ・・・」
 「ブッ!!」
 「バハハハハハ!!!」
ジレンマでストレスがエクスプロージョンしやがった!

太公望「敵の頭を叩く!」
 「これこそがわし本来の戦い方であったわ!」
 「聞仲をたたくぞ普賢!!」

友の言葉で吹っ切れた太公望、無茶な作戦をぶち上げるの巻。
それ妲己ちゃん相手に失敗したじゃないですかー。


太公望「よいか!?まず金鰲島の動力炉を壊す!」
 「そうすると中に浮いておる『星』が落ちて道士が死にまくる!」
 「それに巻きこまれて王天君も死ぬ」
割と大事なところが楽観的というか願望レベルですけど・・・!?

太公望「最終的には金鰲島自体が落ち聞仲メチャクチャ怒る!!」
 「怒りで忘我状態の聞仲をわしら全員でフクロにするのだ!!!」
 「なんという完璧な作戦!!」
 「さっそく元始のじじぃに報告して実行に移す!!!」
疲労は正常な判断力を失わせるから仕方ない。


場面は楊戩たちに戻る。
金光聖母「あのまま落魂陣で死んでいた方が幸せだったものを・・・」
 「あがくから更にあわれな死に方をする事になる」
自分の影に襲われる楊戩たち。
影に反撃すると、なんと自分にダメージが・・・!

金光聖母「影を傷つける事は自分を傷つける事と同意なのだ!」
 「この金光の前に自滅せよ崑崙の戦士!!」
やっぱり金光聖母TUEE!で次回。



第130回 十絶陣の戦い・『金光陣+落魂陣』・光

金光聖母「金光によって出来た影の力は本体の1/10にすぎぬが・・・」
 「本体が死ぬまで影も決して死ぬ事はない」
 「永久に自分自身と戦い続けるがいい!」
なんて怖ろしい力だ・・・!

楊戩「物陰に隠れると影は消えるというのに」
韋護「あーーっ楊戩ズっこいよ!!!」
えーなんで物陰があんの?
空間を操る能力でしょう?邪魔な壁や柱を置くなよ!
なんだか遺跡っぽい雰囲気だし・・・山ガールならぬ遺跡ガールなの?

全力で戦ってから自滅の件に納得し、逃げ回る哪吒。
楊戩は四聖・楊森に変化し土の壁で支援するも、姚天君の攻撃で壁は崩壊。
金光の前にあぶり出されて再び影に襲われる3人。

韋護「どっ・・・どうしようっか楊戩!?」
楊戩「・・・・・・・・・・・・」
 「哪吒!!」

(うなずく哪吒)
楊戩「行くよ・・・」
 「たぶん・・・これが最後だ・・・」
これはイケメンなやりとり。
互いの実力を認めてるからこそ。

金光聖母「張天君に変化を!!?」
 「砂で光を遮断するつもりか!!!」
哪吒「ム・・・」
金光聖母「だが・・・・・・」
この時の悪美しい表情が金光聖母の敗因。
毛玉クンが言ったでしょ!『その傲慢さにこそ理由がありおりはべり』!


金光聖母「!!」
哪吒「死ね!」
金光聖母「まさか・・・」
 「これが楊戩の真の狙い・・・!?」
ま、頑張った方でしょう。
楊戩を意識不明にまで追い込んだ訳だし。
次回はこの戦いの後始末デス。



第131回 通天教主THREE

姚天君「フッ・・・」
 「楊戩さえ戦闘不能ならば・・・」
 「勝機は我に有り!」
勝機以前に正気かお前は


哪吒「オレは楊戩を守るため符を全部破壊する」
 「キサマは敵だけを狙え!」
韋護「はーー・・・あんたの口からそんな言葉が出るたぁーねぇ」
哪吒「!!」
(右腕が吹き飛ぶ)
 「フン!」
 「こんなものでやられるか!!」
あの哪吒がなぁ。

さぁオヤジは『期待』に応えられるのか!?

姚天君「バ・・・バカなぁ・・・・・・!!!」
韋護「なむさん!」
 「こんくらいやんねーと来た意味がねーんでな!!」
『こんくらい』てあーた、大金星じゃないっスか。
これでも一応十天君だし。

とにかくお疲れさんでしたー・・・っと、
そのとき既に楊戩はその場から姿を消していたのです・・・。

楊戩の回想
 人間に化け続けるなんて僕には簡単な事だった
 人間社会において嘘の自分でいる事は本当の自分をさらすより楽だもの
 ただしその代償として師以外の誰にも心を開けなかったけど・・・
 心を開く必要もない
 僕は一人で何でも出来る
 僕は全てを持っている・・・・・・
・・・むー。

 でもあの日僕は
 あの人に会ってしまった
 この人なら僕をわかってくれる・・・信じてくれる・・・と
 でも化ける事の達人となるほどに嘘の自分を作り上げてきた僕だ
 そう簡単に言えるはずもない
うーん、太公望と会ってからずっと悩んでたんだなぁ楊戩。

意識を取り戻した楊戩。
さっそく挑発してきた王天君を追った先には通天教主が・・・で次回。



第132回 通天教主FOUR

王天君「楊戩・・・」
 「キサマにはこれから通天パパと戦ってもらうが・・・」
 「その前にダセェ昔話をしてやる」
楊戩「昔話?」
王天君「捨てられた二人の子供の話だ」
なんと王天君・・・王奕は、元始天尊の弟子だったのです。
妲己ちゃんを脅威に感じた通天教主の申し出による崑崙と金鰲の不可侵条約。
その人質交換で、楊戩と入れ替わりに金鰲へ来る破目になったのでありました。

王天君「だがキサマはまだいい方だ」
 「育ちのいい坊ちゃんにしてもらったんだからな」
 「オレはまったく逆の環境だったぜ」
kwsk。

通天教主「これで楊戩は安心だな」
 「妲己が先ず狙ってくるのは金鰲島のようだからな」
 「あの子だけは妲己に持っていかれるわけにはゆかぬ」
 「――おまえには可哀想な事になったが・・・」
人間嫌いの妖怪が多い金鰲島、王奕が下等な妖怪にやられちゃったら角が立つ・・・
という訳で、王奕は妖怪避けを施した『封印籠』生活を余儀なくされたのです。

・・・っておい。
通天教主、傲慢なんてレベルじゃねーぞこれ。
あんたただの人間だった聞仲育てたですやん!
元始天尊が才能を見抜いて、しかもいくらか修行してるはずの王奕なら、封印籠なんか使わんでも大丈夫でしょー!?

異常な環境で日に日に歪んでいく王奕。
そんな彼に目をつけたのは・・・

妲己「あなたの気持ちわかるわん♡」
 「憎いんでしょう?自分を裏切った全てを壊したいんでしょう?」
 「わらわにだけは甘えていいのん」
 「わらわだけはあなたの味方ん・・・」
かくして王奕、いや王天君は妲己ちゃんの仲間に。
聞仲が殷につきっきりでいた間に金鰲島を掌握。
楊戩のことしか考えなかった通天教主、結局自らの首を絞める形で妲己ちゃんの手に落ちた訳であります。


王天君「通天教主の異常をいち早く察知した元始天尊はついに妲己を殺す計画を打ち出す」
 「封神計画がそれだ」
楊戩「―――・・・」
 「封神計画は人間界の保護のためではなかったのか?」
王天君「あくまで仙人界のためだろ」
 「仙人界の大敵妲己を殺す計画だからな」
 「みんなダマされてんのさ元始天尊はそういうやつだ」
普賢の師匠だもんな・・・
ベッ
何っ!?まさk


王天君「キサマももっと壊れるべきなんだよ楊戩」
 「オレと同じぐらいにな!」
操り人形と化した通天教主を前に楊戩は・・・!?で次回。



第133回 通天教主FIVE

王天君「通天教主さま」
 「楊戩はもはや敵・・・」
 「金鰲島に刃を向けようとしてるのでございます」
 「教主として私たちをお守り下さいませ」
通天教主「わかった・・・」
通天パパ、宝貝・六魂幡で大暴れの巻。

ボロボロにされながらも、楊戩は通天教主に語りかける。
楊戩「・・・僕を・・・憶えてますか・・・?」
 「一度お会いした事があるのですが・・・」
魔家四将戦の際「昔金鰲島に潜入した」って言ってた件か。

楊戩「僕の本当の父がここにいるはずです」
 「あなたに父への伝言をお願いしたい」
 「僕は人間です」
 「・・・・・・・・・と」
通天教主「・・・・・・・・・」
 「伝えておこう」
これが50年前。
まともに交わした最後の言葉でもあるはず。

楊戩「僕は太公望師叔たちと出会い変わりつつあります」
 「自分の弱さを他人にさらす事が本当の勇気なのだと知りました」
 「だからこれからはあなたからも自分からも逃げたくはない」
楊戩「あなたに伝えたい・・・」
 「僕はこれからもずっと崑崙の味方です・・・でも・・・・・・」


楊戩・・・(´;ω;`)ブワッ


通天教主「楊戩妲己王奕聞仲楊戩金鰲崑崙元始楊戩・・・・・・ようぜ・・・・・・」
 「・・・・・・ようぜ・・・・・・」
 「あああああああっ!!!!」
ドヴオッ(暴発する六魂幡)
王天君「畜生め!!」
 「心の葛藤で抑圧が爆発しやがった!!」
パパン・・・


王天君「もう制御不能だ・・・」
 「ひとまずここは去らせて・・・」
 「!!」
 「楊戩!!!」
楊戩「誘惑の術は妲己が近くにいなければ完全ではない・・・」
 「己の欲求に目がくらむあまり最後のツメを誤ったな王天君!!」
 「おまえと遊ぶのも・・・」
 「・・・もう・・・お終いだ・・・」
そして崩壊する金鰲内部。
楊戩たちの運命は・・・戦争の結末は・・・?で第15部完。



1万1200文字を超えたので削るっス・・・
1万500文字まで削ったっス!・・・700文字て。
いやそもそも1万1200て。
/(^o^)\

タ、タグのせいだから!引用タグが長いんだ!俺は悪くねぇ!


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