オートバイで行くインド・アフガニスタンの旅

写真やイラストつきのオートバイ旅行記

no.124 ユーゴスラビアからオーストリアに入る

2018-07-08 18:27:39 | オートバイ旅行記



 RIJEKの手前23KMの所より出発するが、朝よりバイクには苦手な突風が吹き荒れ、
 前途が心配だ。 途中でスーパーがあったので、立ち寄ると塩漬けのいわし(鰯)があったので、
 それを買う。昼に食べると、すこし塩辛かったが、久し振りに堪能する。


 この日もまたパンクするが、もう手馴れたもので、難なく修理を終える。

 その後の道は、まるでチロル地方を思わす牧歌的で美しい村々が続くが、その途中の山道がスゴイ。
 15%はあろうかという急峻な上り下りに緊張する。

 そして所々、通過する都市もまたいい。 それに物価も安く、途中で立ち寄ったスーパーで
 リンゴとジュースを買った。

 そして、久し振りに大勢の人に取り込まれ、バイクや途中の旅について聞かれたのだった。
 
 ついでに記せば、その日に泊った宿の少女が、まるで西洋人形を思わすかのように

 可愛かった。 


 この日、急いだこともあって、ユーゴスラビア連邦を抜けて、オーストリアに入る。
 国境のお通過はこれまでの諸国のなかで一番簡単。
 ユーゴ側ではスタンプすら押さず、パスポートも見ない。
 オーストリー側では後で何かあった時のことを思って、こちらで催促し、スタンプを押してもらった。

  そしてその時にグリーンカード(40ディナール)を買うように勧められた。
 これは、交通事故に備えてのことで、もしない時のことを考えると、その親切にむしろ
 感謝した。 物価の高い欧州ではなお更だ。

 

 こうしてあっけなくユーゴスアビア連邦の旅は終わったのだが、振り返ってみると
 ギリシアから最初に入ったマケドニアはユーゴに属しているというものの、
 アレキサンダー大王の時代を振り返るまでもなく、どちらかといえば、やはり
 ギリシャ圏だ。その過っての先進国マケドニアが今では、ユーゴスラヴィアのなかで、
 一番遅れているように思えた。 そして西へ進むにつれて豊かになっていくような
 印象をもった。 そして最後のスコピエが西側に負けないほどユーゴでは一番豊かで
 まさに西高東低といったところだ。

 そのように連邦を構成する6カ国の間にかなりの上下というか、違いが見えそうで、
 もっとゆっくりその全土を巡る旅をしたかったが、それが出来なくて残念だった。



 次回に続く!


今回は写真や絵はありません。 ごめんなさい。 カメラはバイクの
 サイドバックの奥深くにしまいこまれたまま、取り出すのを忘れていました。
 それというのは、ギリシアからマケドニアに入った時、このオートバイ旅行で
 初めてフォグランプを盗まれてしまったのです。

 それともうひとつ、こちらのせいもあろうかと思うが、ユーゴの人と親しく
 口を交わす事に恵まれず、旅がそれまでと違って面白くなかったことがある。

 旅はやはり人との交流、出会いである。 景色だけではつまらない。

 そんなことでは、やはりトルコやインドの人がすごくフレンドリーだった。

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