あけましておめでとうございます。
いつもオートバイ旅行記をご愛読頂きありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
* *
翌日は昨日の雨がうそのように止み、カラッとした晴天になった。
ここでのお目当てはもちろんタージ・マハルである。
タージ・マハルのあるアグラ郊外は旧市街と違って少し高いのか、水に浸かっていなく
幸いだった。 またホテル等の宿泊施設もこちらタージ・マハル近辺に集中しているので、
なにかと都合が良かった。
早速タージ・マハルに出かけた。 インド随一の観光地だけあって大勢の観光客で
賑わっていた。 期待感もあってわくわくして出かけたのだが、実際に見てみると、
そのスケールの大きさは想像以上のものがあった。 そのスケールの大きさは、
ただ建造物の大きさというにとどまらず、周囲の風景をも一体化した空間美を演出した
その構想力の大きさ、凄さということである。
そしてそれにもまして、これが通常でいう寺院とか宮殿といった建物でなく、
これが愛する妃ムフタール・マハルの墓ということだ。
そこにまず驚かされる。
そしてそれにまつわる悲話、これを建てたムガール帝国皇帝のシャー・ジャハンの
その後の悲劇が、このタージマハルを見る者にとって、ますます感慨深いものにする。
このタージマハルの背後にジャムナ河が流れているのだが、そのジャムナ河を
挟んで、対岸にもう一つ、タージマハルとは対照的に黒い廟、シャー・ジャハンその人の
墓を造るはずであったそうだ。 ジャムナ河の上流より見て、河の右手に白のタージマハル、
左手には黒のシャー・ジャハンの廟、そういった構想の下にタージ・マハルは建てられたのだ。
白と黒のコントラスト、壮大な造形美・・・!!
南ドイツのリヒテイン城を造った狂王ルドビッヒ5世にしろ、このシャー・ジャハンにしろ、
もし現代に生きていたら芸術家になっていただろう。
それほどの才人だが、現代ではいくら権力を保持していても、国家の財政を傾けるほどの
財源を投入はできないから、こうしたものはやはり、この時代が生み出したものに違いない。
あるいはまた先に見たベナレスのヒンズー教徒の幸福な死に対して、権力者であるが故の
シャー・ジャハン帝の悲惨な末路が胸に去来したタージ・マハルの廟だった。
次回に続く!
いつもオートバイ旅行記をご愛読頂きありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
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翌日は昨日の雨がうそのように止み、カラッとした晴天になった。
ここでのお目当てはもちろんタージ・マハルである。
タージ・マハルのあるアグラ郊外は旧市街と違って少し高いのか、水に浸かっていなく
幸いだった。 またホテル等の宿泊施設もこちらタージ・マハル近辺に集中しているので、
なにかと都合が良かった。
早速タージ・マハルに出かけた。 インド随一の観光地だけあって大勢の観光客で
賑わっていた。 期待感もあってわくわくして出かけたのだが、実際に見てみると、
そのスケールの大きさは想像以上のものがあった。 そのスケールの大きさは、
ただ建造物の大きさというにとどまらず、周囲の風景をも一体化した空間美を演出した
その構想力の大きさ、凄さということである。
そしてそれにもまして、これが通常でいう寺院とか宮殿といった建物でなく、
これが愛する妃ムフタール・マハルの墓ということだ。
そこにまず驚かされる。
そしてそれにまつわる悲話、これを建てたムガール帝国皇帝のシャー・ジャハンの
その後の悲劇が、このタージマハルを見る者にとって、ますます感慨深いものにする。
このタージマハルの背後にジャムナ河が流れているのだが、そのジャムナ河を
挟んで、対岸にもう一つ、タージマハルとは対照的に黒い廟、シャー・ジャハンその人の
墓を造るはずであったそうだ。 ジャムナ河の上流より見て、河の右手に白のタージマハル、
左手には黒のシャー・ジャハンの廟、そういった構想の下にタージ・マハルは建てられたのだ。
白と黒のコントラスト、壮大な造形美・・・!!
南ドイツのリヒテイン城を造った狂王ルドビッヒ5世にしろ、このシャー・ジャハンにしろ、
もし現代に生きていたら芸術家になっていただろう。
それほどの才人だが、現代ではいくら権力を保持していても、国家の財政を傾けるほどの
財源を投入はできないから、こうしたものはやはり、この時代が生み出したものに違いない。
あるいはまた先に見たベナレスのヒンズー教徒の幸福な死に対して、権力者であるが故の
シャー・ジャハン帝の悲惨な末路が胸に去来したタージ・マハルの廟だった。
次回に続く!
筆耕感動天地、
大器晩成適君。
読者期待新作、
才能伴友誠心。