前回書いたように、バイクの転倒で、足首の骨にひびが入ったようで痛む。
その痛みをこらえて,とりあえず先に進む。
直にアドリア海に面したドブロブニクを望む海沿いの道路に達した。
ドブロニクは中世の城塞都市の面影を濃厚に残したところで、
見るからに素晴らしい。 アドリア海の真珠と言われるのも最もである。
ユーゴスラビアについてはあまり知らないし、そうも期待しなかったとはいうものの
ここドブロニクは楽しみにしていた。
それなのに転倒事故で、足を痛め、歩くのが苦痛になったため市内見学は
諦めざるをえなかった。 それは観光のハイライトの旧市内は車両が禁止
されていたからである。 たいへん残念だが、今回は諦めざるをえなかった。
というのは、ドイツに行ったら、またその機会もあろうかと思ったからである。
人間、諦めが肝心だ。
そういったわけで、ドブロニクは諦め、バイクを右に転じ、海沿いにオーストリアを
目指して道を急いだ。
前日もそうだったが、今日もとても暖かく、昼時など横になっていると、
汗をかくほどである。 その日は一泊30ディナールの民宿に泊まったが、
部屋に金髪娘のなかなかの美人が二人いたが、声をかかけられなかった。
その方面はどうも苦手でこの旅の道中でも、こちらから積極的にでたことはなかった。
一度ニューデリーのユースでオートバイを褒めてくれた姉御肌の女性がいたが、
鈴木君を置いて、かわりに乗せたいと思ったほどである。
次回に続く!
ドブロニクの景観、これも他人の無料写真をお借りして転載させていただいた。
統一されたオレンジ色の屋根瓦、白い外壁が景観美を盛り上げている。