オートバイで行くインド・アフガニスタンの旅

写真やイラストつきのオートバイ旅行記

no.122 またしても、横転事故

2018-05-16 17:06:11 | オートバイ旅行記

  

  目の前の山脈を越えれば、そこはすぐにも、アドリア海を望む。
  そしてそこからは、あの憧れの中世都市ドゥブロ二クが真近だ。


  そう思い、心が弾んだ矢先、これから正にその最後の峠をこれから下ろうという
  所がちょうどカーブになっていて、そこに折悪しく、故障車のオイルが何十mにもわたって
  流れていたのだから、堪らない。 それもちょうどカーブで見えなかったところへ、
  目の前を走るタンクローリーと乗用車を追い抜いたばかりで、スピードが出ていただけに
  たまらず勢いよく横転。 

  「あっ、しまったー!」と思わず、口をついてほとばしった。
   
  バイクは50m以上、僕も20mぐらいすっ飛ぶ。  
  身体が転がり、止めようと思っても止まらない。
  バイクの方はと見ると、バンパーが路面に擦れて、火花を上げて滑っていくのが見える。
  
  幸いにも対向車が無かったので助かったが、バイクも僕も反対車線にまですっ飛んだのだから、
  本当にラッキーこの上なかった。

  しかしバイクは路面を覆っていた故障車のオイルがべったり。
  この身もそのオイルにまみれ見られた姿でない。
  その上、転んだ時、足のくるぶしを骨折(ヒビ程度だが)したらしく痛む。

  インドに上陸して以来始まったこのバイクの旅、これで何回転倒しただろうか?
  それでもラッキーなことに怪我にまでは至らなかったっが、今回ここで初めて負傷したわけだ。
  インドは公立病院は無料だったが、ここユーゴではどうか分からない。
  そんなこともあって、、痛みをこらえて、手当無しでそのまま旅を続けた。
  そしてそれは予想が当たり,その後、気が付いたらいつの間にか治っていたようである。
 
  問題はやはり以前の時のように、ベッタリと付いたオイルの汚れを取ることであった。
  
  こんな事故があって、これからのユーゴスラビアの旅は油断ならないと、ここでも感じさせられたのであった。

  
  次回に続く!


  
  ユーゴスラビア編では残念ながら、自前の写真がない。 それはユーゴに入って早々にフォグランプを
  盗まれたから、すっかり泥棒恐怖症になってしまったのだ。
  それでカメラは旅に欠かせないある意味一番大切なものなので、荷物の奥にしまい込んだのだ。
  それに、フィルムの残りも少なくなり、倹約したいという思いもあった。

  というわけで、この写真は無料サイトから厚かましくもお借りしたものです。
  それにしても、シャッターチャンスといい、上手いものですね。
  
  

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