今回の、この「オートバイで行くインド、アフガニスタンの旅」を読み返してみて感じることは、
この手の旅をするには、① ラッキーなことに、実にいい時代だった。 ということと、もう一つは
➁ 旅は一人でするに限るということである。 この二つのことを強く感じたことである。
① についていえば、旅の道中出会う人々がまだ素朴であり、道路にもクルマは少なく、安心して走れた。
そう言いながらも、インドをはじめ数度の事故を起こしたが。
今の時代は、そうも行くまい。 だから余計そう感じるのである。
➁ については、このバイク旅のように、こちらが一人だったからこそ、いろいろと「もてなし」を受けたし、
その家にも泊めていただくことも多かった。 同行するメンバーが多いと、そういう訳にはいかない。
泊めてもらうメリットはホテル代が浮くということばかりでなく、その家を覗けるということもある。
それにより、普通の旅行では、窺がえ知れないその国の実情などを知る機会が得られる。
その上、より親密な関係を得られることも多い。
ということで、僕は特に「旅は一人ですべし」の信奉者になった。
皆さんもどうですか? それに一人旅には行動の自由もあるし、寂しくなったら、一時の相棒を
求めることもできる。
それから、もう一つ最近思うのは、今はバイクに乗らないが、バイク誌の方は相変わらずのファンなので、
つい本屋に寄り、いろいろなバイク誌を立ち読みしてしまうのだが、
不思議なことに、国内のツーリングの記事は多いのだが、海外ツーリングとなると、全くと言っていいほど、
見当たらない。 パソコンを開くとごく少ないとはいえ、見かける。 これは寂しい。
今は、オートバイが満ち溢れている。 いろんなタイプ、排気量も小さいものから、1000㏄以上もある
大きなものまで選び放題である。 そういう時代だから、日曜日など我が家の前の国道など、時には一つの
グループで、多い時は50台ぐらいが連ねてやって来る。 それも大型車ばかりだから驚く。
なかには、ハーレーダビッドソンを連ねてやって来るのもけっこういるから驚かさる。
こういう連中は総じて年配者だ。 それにしても、日本も豊かになったものである。
そういう時、ブログなどを見ると、この僕ものもそうだが、時々は載っている。 それは残念だが、
そういう皆さんのを拝見すると、国内旅行では得られない実に様々な体験をしている。
それが読み応えがあり、おもしろい。
若者よ! もっとガンバレ!
もっと外へ出よ! と言いたい。
バイクの旅はキツイこともあるし、金が掛かることも確かであろう。
でもそれにも増して得るものは多い。 旅の醍醐味を味わえるチャンスも多いはずである。
加曾利隆さんの「世界を駆けるゾ!」を読んで見るとよく分かるだろう。
次号に続く!