オートバイで行くインド・アフガニスタンの旅

写真やイラストつきのオートバイ旅行記

no.78 バイクが大変!

2017-04-02 17:16:57 | オートバイ旅行記
 前日はビックリトイレの体験をしたのだが、翌日の今日はパンクしたバイクを
まず修理しなければならない。 よく点検してみると、後輪のそのタイヤは裂けて
いるのではないか。 これは大変なことになったものだ。 
昨日、雨水に隠れていた穴凹に落ちた瞬間に大きくバウンドして、その瞬間に
タイヤが裂けてしまったのだ。

 その原因を考えてみると、以前に修理した後輪の上のフレームパイプが少し
下側に曲がっており、そのため後輪のカバーをとめてあるボルトが、後輪のタイヤに
触れていて、タイヤの真ん中が溝状に削られていたのだ。
そしてそれが穴に落ちた瞬間に強くタイヤを削り、ついに限界を越え、タイヤが
裂けてしまったのだ。

 なぜそこまでいってしまったのか、振り返ると、あのタイプライター修理で
国境のインド軍の基地まで乗せた時に原因があったのではないか。

 あの二人のインド人兄弟はインド人一般よりかなり体格が良く、それに凸凹の
山道を行ったので、その時点で、ボルトがタイヤに接触していたのだ。 
もしその後、バイクを日々良く点検していたらもっと早くに気が付いたに違いない。 
時遅しである。

 なってしまったものは仕方がない。 バザールにバイクを持ち込み修理を依頼するが、
後輪サイズの大きなタイヤはないとのことで、応急修理ということで、今ある一番大きな
サイズのタイヤを裂けた部分の内側に貼り付けた。
  
 これでどうやら、ゆっくりなら走れるようになったので、水が引けるのを待って、
お世話になった社長宅をお暇(おいとま)し、とりあえず印パ国境の町フェロセプールを
めざした。(今の国境の町はアムリツアー)

今度はいままでのようにスピードを出して進めない。裂けたタイヤをいわば糸と針で
縫い合わせたような塩梅なので、恐る恐る走る。

 それでも何とか印パ国境の町フェロセプールに着く。 ここを越えれば、パキスタンだ。
今日はとりあえずここで宿泊だ。 いつものように町に入ったところで遊んでいた子供を
つかまえて、どこか安く泊まれる所を聞いた。

 そしたらグルドアラに泊まれるという。 グルドアラとはシーク教の祈祷所(お寺)である。
案内してくれるという。

 そこで子供たちに付いてグルドアラに行く。 するとチョッキダールが出てきて、
「泊まりたいのだが・・・」というと、管長に聞いてくると言い、奥に消える。
しばらくすると管長が出てきて、「OK」だとのこと。

 これでひとまず安心だ。
それというのもここは真ん中にそれを取り囲むように建物が建っており、入口が正面の
一か所だけなのでオートバイのことを考えると、これほど安全なところはないからだ。
その上オートバイを部屋の中に入れてもいいとまで、言ってくれた。
これは願ってもないことだったが、望外の驚きはまだあったのだ。 それは次回で。


 次回に続く!

    
     子供たちに出会ったフェロセプールの街中

    
     案内してくれた子供たち

    
     グルドアラの入口より。 正面の白い建物がお堂。 僕が泊まった部屋はその左側の奥。


   
 

 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿