教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

迫りくる構造的失業

2014-07-13 23:38:31 | 経済/経済/社会
我輩は電子回路のエンジニアである。
その我輩たちは今、迫りくる構造的失業を肌で感じている。

まず、構造的失業とは何なのか?…を説明しよう。

構造的失業とは、産業構造が変化したことにより求人が減り、いままでそこで働いていた人たちが職にあぶれることを指す。
たとえば、自動車が一般人でも買えるようになると馬車の運転手は失業する、みたいなもんだ。

艦これでいうと、昼連撃や昼カットインが登場し、しかも軽巡の改Ⅱ勢が続々と登場したおかげで、艦載機0機の五十鈴の戦術的価値が暴落したようなもんだ。
(艦これはキャラゲーだから強い娘より好きな娘を使ったほうが楽しいけど、まあそれはおいといてだな)

では、電子回路のエンジニアにとっての構造的失業とは?

大手電機メーカー、どこもかしこもアレだからなぁ…ってことだ。

いま我輩の勤め先でリストラの嵐が吹き荒れそうな様子はないのはありがたい。
だが、かつて半導体で世界シェアトップをとった某社をふくめた日の丸半導体メーカー3社の半導体部門が合併してできた某社なんて、際限のないリストラをひたすらひたすら繰り返し、しかもその底が見えないときている。
我輩は不動産投資家でもあるが、「某社がどうなるかわからんから武蔵小杉の物件は当面見送りだ」と知り合いには伝えてある。

人は構造的失業に直面したときどうする?

取りうる先は3つ。

(1) 崖から落ちるまで意地でも超特急にしがみついていること。
(2) 超特急から蹴落とされるまで当面はしがみついていること。
(3) 地獄行きの超特急からなるべく早く飛び降りること。

順番に考えてみよう。


(1) 崖から落ちるまで意地でも超特急にしがみついていること。

(売っても精算できないほど多額のローンがあるとか、地元から出たくないとか、何かしら個人的な事情により)いま住んでいるところから意地でも離れたくない人、
または(自分が無能だという自覚があるが良い役職を与えられている管理職や、定年まで絶賛カウントダウン中の高齢者など)地獄行きの超特急から降りたほうが損だとわかっている人向けの戦略だ。
とはいってもまあ、本来エンジニアなら腕に覚えがあってしかるべきだと思うし、共産主義者のように傾いた会社の前で雇用を守れと連呼するのも、それどうなんだという気がしなくもない。



(2) 超特急から蹴落とされるまで当面はしがみついていること。

ほとんどの人はこうなる。
あらかじめ転職先の業種の目安があるというような先見性のある人はそうそういないしな。

この場合、スキルアップの目安としては今の仕事の延長線上ということになるが、これまで書いたように、このまま進んで本当に良いのだろうかという不安は常に付きまとう。
もし半分蹴落とされるなら上位半分に、さらに半分蹴落とされるなら上位1/4に、そこに自分が立っていられるだけのスキルを持っていなければならないわけだが、その前にそもそも客観的に見てはたしてそんな業種にいつまでもしがみついている価値があると言えるのだろうか…?



(3) 地獄行きの超特急からなるべく早く飛び降りること。

これは業界は元気だが自分の勤め先だけダメな場合には大変有効である。
だが自分の勤め先が業界なみで業界全体がビミョーな場合には、職種を変えないかぎり難しい。たとえば電機。

この場合、他業種へ移行できるよう準備しておかないといけないのだろうか?

自分自身の場合を整理してみる。

不動産。
これは業者にセミプロ呼ばわりされるほどにはなったが、これはエンジニアの仕事ではないし、エンジニアを引退する歳までは専業でやるのはちょっとなー…というのが本音だ。
宅建もあるし、年収半分になってもいいならどっかしら雇ってはくれるかもしれん。
艦これでいうとレベル10くらいだろか、まあ攻略メンバにはならんな。

無線。
第一級陸上無線技術士は持ってはいるにせよ、これまた典型的斜陽産業の放送メディアしか活用場所がない。
この資格、我輩の職場の周りの席のヤツらなら取る気になれば誰でも取れるくらいのもんで、はっきりいって持っていても価値は無い。
無線だったら今のスキルにかぶる部分が多く、業種転換にならんしな。

強電。
電験二種はあるが実務経験が全くない以上、新卒ならともかく、まともに雇ってはくれんだろう。
ドラクエでいうとはがねのつるぎを装備したレベル1の戦士がルイーダの酒場に来たようなもんだからなぁ…。