教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

お姫さまになりたいという自己顕示欲

2014-07-09 00:23:24 | オタネタ全般
ハナヤマタ、あの「よさこい! よさこい! よさこい!」っていうあれ。

その
「みすぼらしかったヒロインの少女は、魔法使いや王子様と出会って、とてもきれいなお姫さまになった。私もいつか、こんなふうに輝ける日が来るのかな。そう思うと、胸がおどった。」
のシーンを見て思いだしたことがある。

お姫さまになりたい。
男の子なら、王子様とか王様とか総理大臣とか大統領とか社長とか、そういうのになりたい。
こういう感情、小学校のころはわたしも抱いていた気がする。
だが、今は完全に忘却してしまっている。

なぜだ!?

というかだな。
そもそも「お姫さまになりたい」とはいったい何なのだ?

お姫さまとは、回りからチヤホヤされていて最も輝いている人のことの比喩であり、自分がそうなりたいという、いわゆる最も原始的な自己顕示欲なのではないかと思われる。

オトナになってもこの最も原始的な自己顕示欲から脱せない者は、ヴィトンのバッグでも買って友だちにでも
「きゃーすごい! これ高かったでしょー!?」
と言ってもらえれば大満足するという浅はかな人生を送る。

ではなぜ今のわたしにそれが無い?

しばらく考えてみてわかった。

わたしは人がうらやむようなモノが欲しいとは思わないのだ。
実はその正反対で、多くの人がそれに価値を見出せないようなモノの中から自分だけ知っている素晴らしいものを掘り当てたときの感動を味わいたいという欲求のほうが圧倒的に強いのだ。

わたしの時計の趣味を知っている人ならこれはわかりやすいはずだ。
わたしの好きな時計は、ぱっと見はふつうの時計でしかなく、それがどうすごいのかを説明しないとわからない。
これは今気がついたことなんだが…、その時計の良さを説明している我輩は、その時計をほめているのではなく、実はその良さを探し当てられた我輩を誇っているようなものだ。

なんというヒネた自己顕示欲だろうと自分でも思う。



冒頭の例を改変してみよう。

男視点なら
「国で一旗あげたあかつきには、誰もが羨望する王国のお姫さまを娶って…」
となるかな。

これがわたしなら
「みすぼらしい服を着て小汚い召使の女の子とふとしたきっかけで仲良くなったが、実はその娘は顔を洗ってドレスを着れば最高の美人に早変わり。そのことは我が家に来たわずかな人にしか知られていない」
…みたいなサクセスストーリーになるものと思われる。

これを書いたあとにあらためて思った。
我輩なら、後者がいい。