綾子の独り言

私の血はちゃんと赤い？

緑色は嫌
ガメラみたいだから

採血をして、赤黒い血が注射器に満ちる様を見て、ぼんやりと思った

「汚い色だ」

でも、私の身体を巡り一所懸命汚れた血の色は、美しい色なのかも知れない

私は・・・

私は何色なんだろう？

綾子の独り言

「どう生きる？」
「生きてみろ」
「死んでみろ」
「さあ、私の思惑を超えてみろ」

そう突き付けられているんだろう


違うよ
この世界はもっと単純だよ

何もしなければ、何もしない君がいるだけ
何か作れば、何かが生まれる

あれ？
君、また無くしちゃったの？

ダメだよ
蓋しちゃ

綾子の独り言

無償の愛は、あると思う

でも
「無償の愛」という概念のある私には、ない

元々欲張りだし

欲張りだけど・・・
「無償の愛に似たモノ」は、ちょっとだけある（笑）

綾子の独り言

世の中には
覚えておかなきゃいけない事がいっぱいで
大変だ

綾子の独り言

人は結末を知っていてもなお
前を向いて生きることができるのだろうか？
その結末は絶対で
その結末は変えられない

結末を変える為に、ではなく

その結末まで
懸命に
最高の瞬間を起こし続ける為に

生きることができるのだろうか？

綾子の独り言

「啓示」って

感じとった人が創るモノなのかも


～ネ