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 何年か前の新聞記事 070110

080918 PAC3 初試射 米と軍事一体化懸念

2019-04-27 20:14:59 | 国防
IMGM0199-21

’08/09/18の朝刊記事から

PAC3 初試射 米と軍事一体化懸念

<解説>
防衛省が国内で既に配備を進めている航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の発射試験を初めて独自に行ったのは「弾道ミサイルの脅威に主体的に対応できることを示す重要な意義がある」(田母神俊雄航空幕僚長)というように、日本のミサイル防衛(MD)の”主体的運用”を内外にアピールする狙いがある。

だが日本のMDシステムは、弾道ミサイル発射の兆候をつかむには米国の偵察衛星や早期警戒衛星の情報に依存せざるを得ないのが実情で、日本側が強調する主体性とは裏腹に、日米の軍事的一体化を加速させる懸念がある。




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政府は、北朝鮮の弾道ミサイルの脅威や中国の軍事的台頭などを背景にMDのハード面の整備を推し進めてきた。

一方で①MDをめぐる日米の情報共有の在り方②米国に向かうミサイルを日本が迎撃するのかどうか-など、憲法解釈で禁じてきた集団的自衛権の行使に踏み出す懸念については「第三国の防衛に用いることはない」とするだけで、本格的な議論を棚上げにしてきた。




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PAC3の全国配備や海上配備型迎撃ミサイル(SM3)のイージス艦搭載などで、2010年度には日本のMD体制はほぼ整う。

日米同盟強化を優先させれば、MDの運用がなし崩し的に拡大する懸念はぬぐえない。

憲法との整合性と、米国の言いなりにならない主体性をいかに担保するのか、政府の十分な説明と国民的な議論が求められている。




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080918 空自PAC3初試射  ミサイル防衛 米で迎撃に成功

2019-04-14 20:49:17 | 国防
IMGM0199-18

’08/09/18の朝刊記事から

空自PAC3初試射
ミサイル防衛 米で迎撃に成功


【ホワイトサンズ(米ニューメキシコ州)17日共同】防衛省は17日午前(日本時間17日深夜)、ミサイル防衛(MD)の主要装備で、弾道ミサイルを地上から迎撃する航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の発射試験を、米ニューメキシコ州の米軍ホワイトサンズ射場で実施し、標的の模擬ミサイルの迎撃に成功した。



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政府は、2007年3月から首都圏を中心にPAC3の配備を進めている。

日本側が独自にPAC3の試射を行うのは初めて。

昨年12月に開示がハワイ沖で実施したイージス艦搭載の会場配備型遊撃ミサイル(SM3)の試射に続き、日本のMDシステムの弾道ミサイル対処能力を確認するのが狙い。

この日の試験は、米軍の協力で約120キロ離れた場所から弾道ミサイルに見立てた模擬ミサイルを発射。

空自部隊がレーダーで探知し、約2分後にPAC3を発射すると、約30秒後に上空で模擬ミサイルをとらえ、迎撃した。



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日本のミサイル防衛
1998年8月、北朝鮮の弾道ミサイルが日本列島を飛び越えたことなどをきっかけに整備が進んだ。
敵の弾道ミサイルをレーダーで探知後、洋上の海上自衛隊のイージス艦が捕捉、追尾し、海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を発射し大気圏外で迎撃。
撃ち漏らした場合は、航空自衛隊のPAC3が着弾前に撃ち落とす二段構え。


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