ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「 また、同じ夢を見ていた 」  住野 よる

2017-04-19 23:37:35 | 
     「 また、同じ夢を見ていた 」  住野 よる

        

3月の新聞に週刊ベストセラーとして上がっていたので図書館に申し込んでいました。
住野さんの作品は「 君の膵臓を食べたい 」に続き2冊目です。
~~~~~~~~ネタバレ
小学生の小柳 菜ノ花は、自分は賢いがクラスメートたちは馬鹿だと見下していて友達はいない。「 人生はOOのようなものね 」が口癖。 
いつも休み時間は、図書館で過ごしているが、本好きの荻原君にはたまに話しかける。

怪我をした猫を見つけ、軒並みアパートのベルを押して周り、その時助けてくれた人が「 アバズレ 」さん。
素敵な木の家に住んでいる「 おばあちゃん 」とも知り合い、放課後は、尻尾の短い黒い小さな彼女( 猫 )と2件の家を訪ね、おやつを頂きながら話す毎日。
2件とも留守の日に、反対の道を歩いて廃屋を見つけ屋上に上って行って、リストカットしている女子高生と出会う。それが「 南 」さん。 小説を書いている。
3人のところをまわって、学校のことや、隣の席の絵を描く事が好きな桐生光君のこと、好きな担任のひとみ先生のことを話すようになる。
国語の授業で「 幸せとは 」という問題が出て、いろいろ考えることに。
桐生君のお父さんの事件や、桐生君の不登校のこと、荻原君の裏切り、クラスメートの無視、菜ノ花が参観日に出席できない両親と喧嘩したことなど話して助言を貰う。
菜ノ花がいろいろなことに気づき自分を変えていき始めたころ、3人が次々と跡形もなく消えてしまう。
彼女たちの導きで無事大人になった菜ノ花は、3人の事も、今はいない訳も、「 幸せとは 」も分かり、桐生君のプロポーズを受ける。
~~~~~~~~
途中まですんなり読んでいましたが、南さんがいなくなったころから、どれが夢?みんな夢?と引き込まれました。
菜ノ花の少し小生意気な考え方を読んでいて自分の小学生の頃を思い出しました。
子供の頃、今のように知識も経験もないのに、その時は自分の考えが正しいと小さな世界で精一杯考えていたのを。
そしてその選択が果たして合っていたのか? 別の道もあったのではと。 今、小学生の自分に逢いに行けたらどんな助言をするかは秘密ですが。

読み終わってやっと理解しました。3人はそれぞれ別の選択をした菜ノ花自身で、間違った選択をしないように会いに来てくれていたのだということを。
幸せとは、、、彼女は定義を見つけましたが、人それどれ違うんでしょうね。  あなたは、今幸せですか?

みんな夢だったんですね。 また同じ夢を見ていたんですね。


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     ありがとうございます。


コメント
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