ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「 ディスカスの飼い方 」  大崎 善生

2017-02-23 18:24:53 | 
      「 ディスカスの飼い方 」  大崎 善生

           
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熱帯魚の王様・ディスカスに没頭することで世界と繋がろうとする高橋涼一33歳。 
仕事を辞め、引っ越した一軒家のガレージを改造して24本の水槽を組立て水を作り、ディスカスを飼育して産卵・孵化させ育てるまでの方法を詳しく書いている。
27歳の時まで学生時時代から付き合っていた恋人由真との恋愛や別れ、その後の彼女の事故死。
或る日、深夜に不思議な電話がかかって来て、それは二度と会えない彼女から。 
魚を世話しながら日常的に彼女の存在を感じて思い出に浸る涼一。 ディスカスの飼育と恋愛小説。
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全く熱帯魚に興味のない人たちにはオタク過ぎて読みにくいかもしれませんが、我が家では息子が20数年ディスカスを飼育・繁殖させているのでよくわかりました。
初めて熱帯魚を飼ったのは、息子が小学生の時。 イタリアの熱帯魚セットを通販で購入してグッピーを飼いました。
次々に子供を産んで増えましたが、後は息子がいろいろな魚に挑戦しました。
ディスカスもいろいろな種類を飼いましたが、今はモルフォに落ち着いています。ワイルドも1匹。
90×45×45の水槽2つに成魚たち。 45×45×45に稚魚たち。 60×45×45には私の金魚とコリドラス達。
可愛かったオスカー君が死んで水槽が1つ減りました。 あとは水を溜める水槽が2つ。
それでも毎日、餌やりと水替えと水管理で奮闘しています。 今はブラインシュリンプをペットボトルで塩とエアレーションで24時間かけて孵化させ100円玉ぐらいに成長した稚魚に与えています。
この主人公のように24本も水槽があれば仕事なんかできないでしょうね。
息子がしばらく留守をする時は、私が必死で水替えして、書いてもらった通りに赤虫やディスカスハンバーグを与えています。

よく熱帯魚のペットショップにも行きましたが、今は近くにあった大型3店舗が閉店して遠くの専門店1軒になってしまいました。
小さなペットショップでたまにディスカスを見かけますが、ほとんど水が良くなくて状態が悪そうで可哀相です。
私は、他の人よりはディスカスには馴染んでいて、産卵や放精から孵化の様子。ディスカスミルクが出て稚魚たちが群がる様も目にしています。
今でも小さいのが1匹数千円から数万、数十万しますが、最初はペアで数百万から数千万したのがあったとは驚きです。 
放精管を針でつぶしていたり、ディスカスミルクを出さない種類だけを作り出し出荷したりで当たりはずれがあり、それを買ったブリーダーは飼育に苦労を重ねるのを知りました。
ハイコ・ブレハが世界中の川に潜って石をひっくり返しているのも知りました。
フィクションとノンフィクションが入り混じり、どこまでが小説で、どこまでが事実かわかりませんが、ディスカスを飼うときのバイブルになることは確かです。
ディスカスを飼育するということは、ものすごい時間と労力と費用がいることがよくわかりました。
いつも優雅に泳いでいるのを見ているだけでしたが、ブリーダーは楽しみながら大変な苦労をして育てているんだな。 でも、それだけ魅力のある魚なんでしょう。
ディスカスの泳いでいるのを眺めながら、お茶やビールを飲み、ぼーっとしている時間が至福の時なんでしょうね。
残念なことに、世話がかかりすぎて辞めていくブリーダーが多く、難しい種類の魚が手に入りにくくなっているのが現状です。 
 


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     ありがとうございます。



   
コメント
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