アトリエ 籠れ美

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平成27(2015)年5月4日より

吉田博の木版画

2016-08-16 06:45:40 | 画材、技法、芸術論、美術書全般、美術番組
 今年、2016年の7月10日の日曜美術館は「木版画 未踏の頂へ~吉田博の挑戦~」だった。とても貴重な回で、吉田博の木版画をまとめて見ることができた。木版画だけでなく、スケッチや油彩も見れたのも大きかった。

 何せ私は吉田博の木版画をわずかしか見たことがなかったので、私の中では評価保留だった。良いとは思うものの、もう少し作品を見ないと何とも言えないよなあ、と思っていた。で、今回、番組でまとめて見ることができ、吉田博の木版画は良いなあと実感しました。

 よく考えると川瀬巴水と同時代なので、版元は渡邊庄三郎になるのね。私は川瀬巴水が大好きなんですが、これからは吉田博も私のお気に入りの木版画家になります。渡邊庄三郎って、関東大震災の影響で大変苦労した版元なんですが、川瀬巴水と吉田博という両巨匠の作品を扱えたわけで、その意味では大変幸せな人生だったんじゃないでしょうか。

 でもってこの番組の最後に、「生誕140年 吉田博展」の巡回展が、東京は新宿の「東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館」で2017年の7月8日から8月27日まで開催されるという告知が。

 狂喜したんだけど、2017年って、来年じゃん。来年まで待たないといけないの? げっ。今すぐ見たいんだけど。しょうがないなあ。来年絶対に行きます。這ってでも行きます(「お金がなかったら、親から借りて行く」の意)。

 もう今年の手帳に、来年の7月に吉田博展があると書き込みしました。それまでは仕方がないので、録画したこの番組を見て溜飲を下げることにします。

 付)滅多にない機会になると思いますので、油絵しか興味のない人も、行けるならぜひ行きましょう。私は図録も買うつもりです。


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