アトリエ 籠れ美

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平成27(2015)年5月4日より

木枠の組み立て方

2017-07-07 05:20:29 | 画材、技法、芸術論、美術書全般、美術番組
 油絵を描き始めて間もない頃は、画材店で売っている、既に木枠に張ってあるカンバス、いわゆる張りキャンを使うが、やがて本格的に制作するようになると、ロールカンバスと木枠を買って自分で張るようになる。

 ところがその木枠の組み立てが意外と厄介。こつは、絶対に一気に組み立てようとしないこと。一気に組み立てようとしてもすっと組めないので慣らす必要がある。無理にやろうとすると木枠の継ぎ目が壊れてしまう。継ぎ目を1ヶ所だけ慎重に奥まで嵌めこんだら慌てずゆっくり外す。こうして全ての木枠の全ての継ぎ目を慣らしてから組み立てれば大丈夫。

 要するに、木枠の大きさに関係なく木枠の継ぎ目はきつめなので、継ぎ目を一つずつ組んでは外し、慣らして緩くする必要がある。もちろん慣らすことなく一気に組めるときもありますが、そうでないときも多い。木枠の継ぎ目は壊れやすいので慎重に扱わないといけない。

 木枠の継ぎ目がきつい証拠に木枠を抜き差ししていると継ぎ目から結構木の粉が出てきます。だから私は木枠を組み立てたら掃除機をかけるようにしています。

 木枠を組み、ロールカンバスから必要な大きさを切り取り、そして木枠にカンバスを張る。実際にやってみると意外と重労働です。時間もかかりますので、私は木枠の組み立てを事前に済ませておくことが多いです。

 木枠を組むのも結構大変。そう覚えていただけたら幸いです。