七五三の時に、幼稚園でこんな写真を撮ってもらっていたらしい。
幼稚園から撮り溜めた写真のディスクが回ってきて、母は初めて知りました。
我が家は七五三とかこういうイベント、スルーしちゃい気味なので、イベント盛り沢山な日本の幼稚園に感謝。
高い授業料分、しっかり働いてもらってる気がする。
さて、今年も元旦は我が家で新年会が開かれました。
今年は、新メンバーに総入れ代わりした夫くんの会社の同僚さん達を招いての新年会。
うちはこっちに来て2年半ほど経ちましたが、夫くんが一番の古株となってしまったそうです。
他の日本人メンバーは全員、まだ半年も経っていない方たちばかり。
おひとりに限っては、「一昨日到着しました~。」ってくらい、着任ホヤホヤな感じだそうでして。
親睦を深めるにもなかなか有意義な機会になり、私も妻の役割十分果たしましたわよっ、と若干自画自賛気味の充足感。
と、つつがなく2011年もスタートできたわ~と安心していたところ、そうでもなかった人が約1名。
同僚メンバーで唯一独身の彼。
確か夫くんと同い年。の割りに、生活感がないせいか、えらく若人に見えます。
子供達からおじさんと言われてもおかしくない年齢でありながら、がっちり『お兄ちゃん』的立場を確立し、この日も子供達から大人気。子供達から過度なスキンシップを求められては、それに応えるデキタ青年でありました。
彼を生贄として差し出した残りの大人達は、すっかりへべれけになるまで飲み続け、新年会を楽しませて頂きました。
(飲めない私はシラフながらも、当然助け舟は出さず。)
保父さん化した彼は、新年早々その重労働だけでも十分災難なのに、その後さらに彼を襲う悲劇…
マンハッタン組を駅まで送り届けて、私の任務終了。
と思っていたら、家の後片付けがようやく終わったかな~って頃、鳴り響く夫くんの電話。
ゲストがお帰りになった途端、与芭とソファで倒れ込むように深い眠りについた夫が、その電話に気付く訳もなく。
ほっておいたところ、何度も何度も掛け直してくるので、やむなく私が電話を取ると、それは本日子供達から大人気だったお兄さん。
「家の鍵をどこかに忘れちゃったみたいなんですけどー。」って。
どうやら子供部屋で子供達とアクロバティックにじゃれあっている際、落としてしまったらしい。
与芭の部屋を大捜索したら、枕の下から出て来ましたよぉ~。ちなみに寝ぼけてた夫くんは、事態を理解した後も、鍵を探す気ゼロでしたけど。泥酔状態だったせいもあるけど、「他人には冷たいわ~」と夫くんのドライな性格を再確認させられました。
急いで鍵を忘れた彼に電話をすると、「もうすぐグラセンに着くから、もう一度折り返してそちらに向かいます」って。
それからまた1時間かけて、うちの最寄駅までUターン。
その後またグラセンまで折り返す電車は約1時間後。一旦うちに戻って、家で待ったら?と提案してみたけど、また運悪く、グラセンまでの上りの電車のダイヤが相当乱れていたらしく、駅で待っていた方が、乗り過ごす心配がないってことで、駅で1時間待った彼。(新年会帰りの我が家からグラセンに向かう電車も、結局駅で50分くらい待たされたらしい…)
最寄駅があまりにも暗くて怖い駅なので、待合室くらいあるGreenwichの駅まで鍵を届けたけど、そこで会った彼は疲れた顔も見せず、ましてや不機嫌になる訳でもなく、自嘲気味な苦笑い。お人よしな感じが全面的に出ていたので、瞬時に彼の好感度はUP。
駅まで鍵を届けた私は感謝されちゃったけど、むしろそんな状況に追い込んだ申し訳なさでいっぱい。子供達がご面倒をおかけして本当にごめんなさい!
すっかり酔いも冷めましたよ~と駅でさわやかに別れた彼は、その後1時間グラセン行きの電車をひたすら待ったらしい。
きっと家に着いたのは、日付が変わってからだったはず。
お気の毒過ぎて、笑える。
元旦早々、ひどい目に遭った彼の今年1年が、どうか平穏無事でありますように。
そう祈らずにはいられません。