アートの周辺 around the art

美術館、展覧会、作品、アーティスト… 私のアンテナに
引っかかるアートにまつわるもろもろを記してまいります。

本屋はめぐる

2014-02-02 | 

もう2月になってしまいました…。明日は節分、きょうはかなり暖かく、少しだけ春の足音も聞こえてくるようです。

さて、「スタンダード ブックストア」が阿倍野に新しく出来まして、初めて行ってみたのですが、かなりオモシロい書店でした。本と雑貨が混在し、棚も個性的なテーマでくくられており、「おー、そうくるか~」みたいな本同志が並べられたりして、いろいろと新しい発見があり楽しいです。「この本を買おう!」と思って行くと、なかなか見つけられなくてイラつくかもしれないけど、一般的な書店とは違う買い方になるのでしょう。「COFFEE&BOOKS」とあるように、カフェが併設されており、買う前の本を持ち込んでもOKだそうです。長い時間、ゆったりと過ごせそうですね~。

せっかくこんな本屋に来たのだから…と、購入した本は、ブンブン堂のグレちゃん: 大阪古本屋バイト日記 (ちくま文庫)

 

世界中を旅しているグレちゃんが、何と古書店でアルバイトしてたとは…!文庫本サイズに8コマの漫画が載ってると、あまりにも眼には過酷なのですが、若きグレちゃんが、古書に取り憑かれたディープな人々に囲まれてのエピソードがとてもおもしろいです。

数々の本との出会いをもたらしてくれた職場近くの古書店が移転して以来、めっきり行くこともなくなったのですが、久しぶりに訪ねたくなり、グレちゃんのバイトしていた「阪急古書のまち」に行ってみました。阪急電車の高架下であるここは昔から風景が変わりません。今は13店舗ほどが個性豊かな品揃えと店構えを繰り広げております。

扉が閉まっていて、誰もお客さんがいないと入るのに躊躇しますが、誰か入店しようとする人がいたら、一緒に入ってしまえ~!ひとつ、ふたつ入店してみれば、あとは平気です。棚が全面茶色で、ちょっと手が出せない(お値段も…でしょうが、文字通り本を引き出すことすらできないって意味)ところもあるのですが、わりに文化、美術、歴史などのおもしろい本が多いので見ているだけで楽しいです。

そこで手に入れたのは… 日本のかたち縁起―そのデザインに隠された意味 (アーキテクチュア・ドラマチック)

 

う~ん、パラフィン紙にきっちり包んであって「古本」って感じ!お値段も定価の半分以下でした。お買い得!!古書店の店主さんって、店の奥に座ってて、お会計とかしてるとき、ちょっとお話してみたいな~といっつも思います。(しないけど…)グレちゃんの本を読んでからはなおさらです。

古い本を見ていると、本ってスゴイな~と思います。ぎっしり情報を背負って、人から人へ受け継がれ、こんなに茶色くなってもなお役目を果たそうとしている…。生まれてすぐに消えちゃう本もあるけれど、数々の本の中で、人が一生のあいだで出会えるのはほんの一握り。出会いを大事にしたいな、と改めて思います。


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