アートの周辺 around the art

美術館、展覧会、作品、アーティスト… 私のアンテナに
引っかかるアートにまつわるもろもろを記してまいります。

化石と鉱物に惚れる~大英自然史博物館展

2017-04-30 | 展覧会

私のブログは、美術の記事がほとんどですが、実は博物館もけっこう好きです。今回、東京へ行った機会に、名だたる展覧会がてんこ盛りの上野におきまして、連れがいたこともあり、この展覧会をチョイスいたしました。

ロンドンのサウスケンジントンにある大英自然史博物館は、増え続けてスペースが不足した大英博物館の自然史コレクションが分離・独立した館で、今では8000万点(!)の膨大な所蔵品を誇っているそうです。

この展覧会の目玉のひとつは、やっぱり「始祖鳥」の化石でしょう!(上の写真。会場はフラッシュなしであれば撮影可でした。)石にくっきりと刻まれている始祖鳥の骨格は、1億4700万円前、ジュラ紀のもの!思ったよりは小ぶりです。特に尻尾のところの骨と羽毛はキレ~イに形が残っていて、生きていたことの存在感が際立っています。鳥類と爬虫類の間にいた、ダーウィンの「種の起源」を証明した存在。自分の目で間近に見れたことが嬉しかったです!

展覧会のサイトを拝見していると、人間が恐竜の存在を発見したのはわずか200年ほど前のこと。今なお、続々と新しい発見があり、最先端の研究が行われているそうです。トカゲっぽい体と思い込んでいたティラノサウルスが、全身羽毛で覆われていたかも!という最近のニュースは衝撃でしたもんね~。

展覧会では、このコレクションを礎を築いたハンス・スローンをはじめ、収集家・研究者の肖像画も多く展示されていました。自分たち人類を含む生命の起源の謎の解明をもたらしてくれる化石だとかが、まずは個人のコレクションから出発している、というのも因果だなあ…と思ってしまいます。ニンゲンって不遜だ…。でも、化石や鉱物や隕石や、そういうものを自分の所有物にしたい!という情熱も理解できる気がするんですよね。なんというか、憑りつかれる魅力がある…。

と思いながら、最後にミュージアムショップにたどり着いたら、アンモナイトの化石とかが売ってて、レプリカやろって思ったら「本物」だった!しかも、大きさ・値段がピンキリで、思わず直径3センチくらいの「アンモナイト」を500円で買ってしまった…!これって何なんですか?いっぱい取れるもんですか??

ところで、国立科学博物館は初めて行きましたが、常設展も大迫力の恐竜の化石が見れたり、人類の歴史を辿れるよう展示が工夫されてたりして、大変楽しかったです。自分が含まれる地球という大きな生命体や、古代から現代までの気の遠くなる時間軸に思いを馳せていると、気持ちがおおらかになるように感じました。

展覧会は、6月11日(日)まで。

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